【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR横浜線 (東神奈川駅～橋本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.3％( +1.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 643 件(１年前(2024年)に比べて -31.8％( -300件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 16.0年から -26.1 ％減)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 44.7 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 38.7 坪から -11.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東神奈川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東神奈川駅で昨年に比べ +38.4 ％、坪単価は 231 万円/坪となった。
上位 2 駅(東神奈川駅、鴨居駅)は +27.3 ％(坪単価 +43.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(相模原駅、菊名駅)は -13.2 ％(坪単価 -18.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.0 年 → 2025年 11.8 年、-26.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.7 ％ → 2025年 53.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 ％ → 2025年 22.0 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 3.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.0％( +4.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて +38.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった相模原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.3万円/坪(30.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.4％( -19.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて -48.4％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR横浜線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東神奈川駅 | 231万/坪 (2.3年/21.2坪) | 167万/坪 (15.3年/31.1坪) | 174万/坪 (25.9年/57.2坪) |
| 大口駅 | 167万/坪 (8.0年/24.9坪) | 161万/坪 (20.5年/32.0坪) | 153万/坪 (16.3年/28.3坪) |
| 菊名駅 | 151万/坪 (17.5年/41.2坪) | 168万/坪 (19.1年/46.2坪) | 182万/坪 (14.3年/42.7坪) |
| 新横浜駅 | 237万/坪 (9.3年/50.5坪) | 232万/坪 (15.2年/51.3坪) | 256万/坪 (23.0年/64.5坪) |
| 小机駅 | 154万/坪 (5.8年/33.7坪) | 149万/坪 (13.4年/36.7坪) | 173万/坪 (5.4年/36.3坪) |
| 鴨居駅 | 156万/坪 (11.6年/42.2坪) | 134万/坪 (19.2年/51.7坪) | 144万/坪 (19.4年/54.9坪) |
| 中山駅 | 147万/坪 (10.8年/44.9坪) | 139万/坪 (20.1年/57.1坪) | 150万/坪 (14.5年/46.4坪) |
| 十日市場駅 | 138万/坪 (17.5年/46.2坪) | 140万/坪 (14.2年/43.0坪) | 145万/坪 (15.7年/56.2坪) |
| 長津田駅 | 172万/坪 (11.8年/35.3坪) | 182万/坪 (11.8年/51.4坪) | 153万/坪 (20.7年/52.3坪) |
| 古淵駅 | 122万/坪 (10.1年/31.9坪) | 131万/坪 (10.4年/39.3坪) | 136万/坪 (14.1年/44.9坪) |
| 淵野辺駅 | 122万/坪 (11.3年/35.6坪) | 122万/坪 (13.4年/40.2坪) | 113万/坪 (16.6年/39.1坪) |
| 矢部駅 | 115万/坪 (12.2年/30.6坪) | 118万/坪 (19.7年/42.5坪) | 110万/坪 (19.0年/49.2坪) |
| 相模原駅 | 99.3万/坪 (16.1年/39.7坪) | 119万/坪 (13.6年/41.7坪) | 126万/坪 (15.7年/50.1坪) |
| 橋本駅 | 99.8万/坪 (12.4年/45.0坪) | 99.6万/坪 (16.6年/46.9坪) | 89.5万/坪 (21.5年/54.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東神奈川駅 231.4 万/坪(昨年同期比 +38.4 ％)
東神奈川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(70.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +38.4％( +64.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.3年(昨年 15.3年から -85.2 ％減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 31.1 坪から -31.9 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 55.7 坪から -45.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.3 年 → 2025年 2.3 年、-85.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.9 分 → 2025年 15.0 分、+26.5 ％と大きく増加)
鴨居駅 155.7 万/坪(昨年同期比 +16.3 ％)
鴨居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.3％( +21.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 61 件(１年前(2024年)に比べて -17.6％( -13件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 11.6年(昨年 19.2年から -39.4 ％減)。平均土地面積は 42.2 坪 (昨年 51.7 坪から -18.3 ％減)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 50.6 坪から -38.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.2 年 → 2025年 11.6 年、-39.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 18.3 分 → 2025年 16.4 分、-10.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 ％ → 2025年 55.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.3 ％ → 2025年 11.7 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.1 ％ → 2025年 3.3 ％)
相模原駅 99.3 万/坪(昨年同期比 -16.4 ％)
相模原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.3万円/坪(30.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.4％( -19.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて -48.4％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 13.6年から +18.3 ％増)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 41.7 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 46.5 坪 (昨年 46.9 坪から -0.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 6.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 13.6 年 → 2025年 16.1 年、+18.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.1 ％ → 2025年 35.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 ％ → 2025年 6.5 ％)
菊名駅 151.5 万/坪(昨年同期比 -10.0 ％)
菊名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.0％( -16.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 40 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 19.1年から -8.6 ％減)。平均土地面積は 41.2 坪 (昨年 46.2 坪から -10.9 ％減)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 33.2 坪から +15.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 5.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 ％ → 2025年 7.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 14.1 分 → 2025年 16.3 分、+15.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 42.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示