【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR東海道本線 (川崎駅～湯河原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.6％( -0.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 1057 件(１年前(2024年)に比べて -35.5％( -581件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.6年(昨年 20.2年から -32.9 ％減)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 49.1 坪から -11.6 ％減)。平均建物面積は 36.5 坪 (昨年 40.1 坪から -8.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。国府津駅、真鶴駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは真鶴駅で昨年に比べ +46.7 ％、坪単価は 53.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(真鶴駅、国府津駅)は +36.3 ％(坪単価 +17.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(湯河原駅、大磯駅)は -24.9 ％(坪単価 -18.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.2 年 → 2025年 13.6 年、-32.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.3 ％ → 2025年 49.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.6 ％ → 2025年 9.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.7 ％ → 2025年 2.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 3.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.0％( -6.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -45.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.6万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -33.4％( -19.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 183万/坪 (11.7年/30.5坪) | 177万/坪 (20.7年/32.7坪) | 158万/坪 (19.6年/32.1坪) |
| 横浜駅 | 190万/坪 (21.4年/32.7坪) | 196万/坪 (32.5年/38.4坪) | 218万/坪 (26.2年/41.6坪) |
| 戸塚駅 | 129万/坪 (11.3年/48.2坪) | 116万/坪 (20.8年/46.3坪) | 131万/坪 (18.6年/53.9坪) |
| 大船駅 | 135万/坪 (14.1年/43.7坪) | 142万/坪 (21.4年/56.9坪) | 144万/坪 (16.2年/50.6坪) |
| 藤沢駅 | 153万/坪 (9.5年/36.0坪) | 157万/坪 (20.4年/53.0坪) | 164万/坪 (18.3年/58.3坪) |
| 辻堂駅 | 160万/坪 (10.5年/45.3坪) | 164万/坪 (17.3年/49.0坪) | 160万/坪 (13.2年/44.2坪) |
| 茅ケ崎駅 | 131万/坪 (14.5年/38.4坪) | 138万/坪 (14.0年/41.2坪) | 135万/坪 (15.7年/42.1坪) |
| 平塚駅 | 99.4万/坪 (12.3年/42.8坪) | 95.0万/坪 (18.3年/49.7坪) | 97.3万/坪 (16.9年/50.1坪) |
| 大磯駅 | 84.4万/坪 (14.9年/55.3坪) | 101万/坪 (27.0年/54.6坪) | 104万/坪 (19.6年/56.8坪) |
| 二宮駅 | 81.8万/坪 (16.2年/52.8坪) | 69.3万/坪 (25.8年/59.9坪) | 64.7万/坪 (26.6年/64.0坪) |
| 国府津駅 | 81.9万/坪 (16.9年/43.3坪) | 65.0万/坪 (23.8年/63.4坪) | 86.5万/坪 (9.6年/54.9坪) |
| 鴨宮駅 | 86.6万/坪 (18.6年/44.4坪) | 82.2万/坪 (20.8年/57.2坪) | 89.8万/坪 (15.9年/65.2坪) |
| 小田原駅 | 88.8万/坪 (23.9年/59.9坪) | 96.0万/坪 (28.4年/65.9坪) | 78.3万/坪 (28.5年/55.6坪) |
| 早川駅 | - | 70.4万/坪 (13.9年/35.5坪) | 72.6万/坪 (0.25年/55.5坪) |
| 根府川駅 | - | - | 52.6万/坪 (38.5年/78.7坪) |
| 真鶴駅 | 53.9万/坪 (35.6年/53.8坪) | 36.8万/坪 (37.7年/66.4坪) | 48.0万/坪 (39.4年/82.9坪) |
| 湯河原駅 | 39.6万/坪 (41.0年/62.6坪) | 59.4万/坪 (37.1年/99.0坪) | 56.1万/坪 (32.1年/66.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
真鶴駅 53.9 万/坪(昨年同期比 +46.7 ％)
真鶴駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.9万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +46.7％( +17.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -47.6％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 37.7年から -5.7 ％減)。平均土地面積は 53.8 坪 (昨年 66.4 坪から -19.0 ％減)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 36.2 坪から -16.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.3 分 → 2025年 16.3 分、+22.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 55.6 ％ → 2025年 66.7 ％)
国府津駅 81.9 万/坪(昨年同期比 +26.0 ％)
国府津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.0％( +16.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -30.8％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 23.8年から -28.8 ％減)。平均土地面積は 43.3 坪 (昨年 63.4 坪から -31.8 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 37.1 坪から -13.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.8 年 → 2025年 16.9 年、-28.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.9 分 → 2025年 16.5 分、-20.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.0 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
湯河原駅 39.6 万/坪(昨年同期比 -33.4 ％)
湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.6万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -33.4％( -19.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 37.1年から +10.6 ％増)。平均土地面積は 62.6 坪 (昨年 99.0 坪から -36.8 ％減)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 51.0 坪から -15.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 41.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 37.1 年 → 2025年 41.0 年、+10.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
大磯駅 84.4 万/坪(昨年同期比 -16.5 ％)
大磯駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.4万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.5％( -16.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2024年)に比べて -35.7％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 27.0年から -45.1 ％減)。平均土地面積は 55.3 坪 (昨年 54.6 坪から +1.2 ％増)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 32.2 坪から +6.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 27.0 年 → 2025年 14.9 年、-45.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 36.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 32.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 17.7 分 → 2025年 20.6 分、+16.0 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示