【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR東海道本線 (川崎駅～湯河原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.1％( +2.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 443 件(１年前(2024年)に比べて +11.9％( +47件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 12.7年(昨年 18.1年から -29.9 ％減)。平均土地面積は 41.2 坪 (昨年 47.2 坪から -12.6 ％減)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 40.7 坪から -15.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。二宮駅、国府津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは真鶴駅で昨年に比べ +141.3 ％、坪単価は 79.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(真鶴駅、二宮駅)は +93.3 ％(坪単価 +37.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小田原駅、湯河原駅)は -30.6 ％(坪単価 -26.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 18.1 年 → 2025年 12.7 年、-29.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 21.7 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.7 ％ → 2025年 3.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.5 ％ → 2025年 2.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 205万円/坪(62.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.9％( +5.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.3％( -10.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 158万/坪 (12.1年/26.4坪) | 161万/坪 (15.8年/28.1坪) | 155万/坪 (24.8年/39.6坪) |
| 横浜駅 | 205万/坪 (17.5年/33.7坪) | 199万/坪 (25.0年/28.7坪) | 299万/坪 (19.5年/45.2坪) |
| 戸塚駅 | 129万/坪 (8.8年/41.0坪) | 118万/坪 (19.6年/39.5坪) | 137万/坪 (15.9年/59.4坪) |
| 大船駅 | 137万/坪 (13.4年/42.8坪) | 160万/坪 (24.3年/75.0坪) | 135万/坪 (19.6年/59.5坪) |
| 藤沢駅 | 142万/坪 (13.2年/36.2坪) | 152万/坪 (23.4年/64.4坪) | 147万/坪 (17.0年/71.0坪) |
| 辻堂駅 | 162万/坪 (9.4年/43.5坪) | 161万/坪 (15.7年/42.7坪) | 156万/坪 (13.2年/38.2坪) |
| 茅ケ崎駅 | 124万/坪 (16.1年/39.4坪) | 136万/坪 (10.2年/44.7坪) | 135万/坪 (15.3年/41.9坪) |
| 平塚駅 | 99.1万/坪 (12.4年/39.3坪) | 98.5万/坪 (15.8年/54.2坪) | 89.9万/坪 (17.6年/50.6坪) |
| 大磯駅 | 83.6万/坪 (11.7年/63.3坪) | 84.9万/坪 (25.1年/49.0坪) | 117万/坪 (18.0年/54.5坪) |
| 二宮駅 | 89.0万/坪 (15.2年/50.9坪) | 61.2万/坪 (26.3年/52.4坪) | 54.0万/坪 (36.0年/77.4坪) |
| 国府津駅 | 78.9万/坪 (17.7年/40.8坪) | 54.8万/坪 (24.9年/69.6坪) | 98.4万/坪 (0.9年/37.8坪) |
| 鴨宮駅 | 98.1万/坪 (14.2年/48.7坪) | 86.4万/坪 (8.0年/41.7坪) | 80.6万/坪 (20.7年/67.5坪) |
| 小田原駅 | 51.8万/坪 (27.8年/32.1坪) | 93.9万/坪 (23.4年/36.7坪) | 74.2万/坪 (35.3年/58.3坪) |
| 早川駅 | - | 30.5万/坪 (27.3年/34.8坪) | 97.9万/坪 (0.25年/42.4坪) |
| 根府川駅 | - | - | |
| 真鶴駅 | 79.4万/坪 (34.9年/56.0坪) | 32.9万/坪 (33.9年/60.5坪) | 57.4万/坪 (36.2年/98.5坪) |
| 湯河原駅 | 51.2万/坪 (23.8年/21.9坪) | 61.1万/坪 (31.4年/85.5坪) | 81.5万/坪 (24.8年/53.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
真鶴駅 79.4 万/坪(昨年同期比 +141.3 ％)
真鶴駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.4万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +141.3％( +46.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 33.9年から +3.1 ％増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 60.5 坪から -7.5 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 37.1 坪から -22.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 13.2 分 → 2025年 14.7 分、+11.1 ％と増加)
二宮駅 89.0 万/坪(昨年同期比 +45.4 ％)
二宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.0万円/坪(26.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +45.4％( +27.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて +39.1％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 26.3年から -42.1 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 52.4 坪から -3.0 ％減)。平均建物面積は 31.7 坪 (昨年 33.3 坪から -5.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.3 年 → 2025年 15.2 年、-42.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 69.6 ％ → 2025年 15.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.0 ％ → 2025年 18.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.3 ％ → 2025年 3.1 ％)
小田原駅 51.8 万/坪(昨年同期比 -44.9 ％)
小田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.8万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -44.9％( -42.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 23.4年から +18.9 ％増)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 36.7 坪から -12.4 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 34.0 坪から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.4 年 → 2025年 27.8 年、+18.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
湯河原駅 51.2 万/坪(昨年同期比 -16.3 ％)
湯河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.3％( -10.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 31.4年から -24.4 ％減)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 85.5 坪から -74.3 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 65.6 坪から -59.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.4 年 → 2025年 23.8 年、-24.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 19.9 分 → 2025年 11.0 分、-44.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示