【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR京浜東北線 (川崎駅~横浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +2.3%( +3.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 97 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.6年(昨年 17.5年から -45.0 %減)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 32.4 坪から +3.8 %増)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 38.6 坪から -7.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。新子安駅、東神奈川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東神奈川駅で昨年に比べ +56.0 %、坪単価は 231 万円/坪となった。
上位 1 駅(東神奈川駅)は +56.0 %(坪単価 +83.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(川崎駅)は -1.9 %(坪単価 -3.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.5 年 → 2025年 9.6 年、-45.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.1 % → 2025年 59.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.3 % → 2025年 18.8 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.4 % → 2025年 3.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東神奈川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(70.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +56.0%( +83.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +10.0%( +13.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 58 件(1年前(2024年)に比べて +65.7%( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR京浜東北線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 158万/坪 (12.1年/26.4坪) | 161万/坪 (15.8年/28.1坪) | 155万/坪 (24.8年/39.6坪) |
| 鶴見駅 | 150万/坪 (7.6年/37.0坪) | 136万/坪 (15.9年/38.2坪) | 148万/坪 (18.6年/50.4坪) |
| 新子安駅 | 220万/坪 (0.25年/63.5坪) | 174万/坪 (37.3年/33.8坪) | 156万/坪 (17.3年/35.4坪) |
| 東神奈川駅 | 231万/坪 (2.3年/21.2坪) | 148万/坪 (22.6年/41.3坪) | 84.5万/坪 (54.3年/19.7坪) |
| 横浜駅 | 205万/坪 (17.5年/33.7坪) | 199万/坪 (25.0年/28.7坪) | 299万/坪 (19.5年/45.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東神奈川駅 231.4 万/坪(昨年同期比 +56.0 %)
東神奈川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(70.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +56.0%( +83.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.3年(昨年 22.6年から -90.0 %減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 41.3 坪から -48.8 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 91.3 坪から -66.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.6 年 → 2025年 2.3 年、-90.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.0 分 → 2025年 15.0 分、+36.4 %と大きく増加)
川崎駅 157.8 万/坪(昨年同期比 -1.9 %)
川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -1.9%( -3.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 30 件(1年前(2024年)に比べて -37.5%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 15.8年から -23.2 %減)。平均土地面積は 26.4 坪 (昨年 28.1 坪から -6.0 %減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 36.9 坪から +11.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.8 年 → 2025年 12.1 年、-23.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.5 % → 2025年 56.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.6 % → 2025年 13.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示