【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の京浜急行大師線 (京急川崎駅～小島新田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.1％( +11.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 46 件(１年前(2023年)に比べて -27.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 21.3年から +1.4 ％増)。平均土地面積は 37.2 坪 (昨年 28.5 坪から +30.4 ％増)。平均建物面積は 56.8 坪 (昨年 39.5 坪から +43.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。鈴木町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鈴木町駅で昨年に比べ +28.8 ％、坪単価は 209 万円/坪となった。
上位 2 駅(鈴木町駅、大師橋駅)は +23.2 ％(坪単価 +35.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東門前駅、港町駅)は +0.4 ％(坪単価 +1.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.1 ％ → 2024年 22.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 ％ → 2024年 2.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.2 ％ → 2024年 20.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鈴木町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 209万円/坪(63.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.8％( +46.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東門前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.5％( -3.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -64.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行大師線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京急川崎駅 | - | - | 139万/坪 (13.8年/16.6坪) |
| 港町駅 | 165万/坪 (13.8年/19.7坪) | 160万/坪 (27.7年/40.3坪) | 141万/坪 (5.3年/16.6坪) |
| 鈴木町駅 | 209万/坪 (11.4年/31.0坪) | 163万/坪 (5.2年/17.0坪) | 146万/坪 (11.7年/17.8坪) |
| 川崎大師駅 | 148万/坪 (25.1年/34.5坪) | 137万/坪 (22.7年/28.9坪) | 142万/坪 (13.9年/19.9坪) |
| 東門前駅 | 133万/坪 (24.4年/27.0坪) | 137万/坪 (18.8年/27.0坪) | 141万/坪 (25.7年/28.7坪) |
| 大師橋駅 | 165万/坪 (10.4年/46.5坪) | 141万/坪 (26.1年/26.6坪) | 156万/坪 (9.0年/51.2坪) |
| 小島新田駅 | 137万/坪 (26.3年/50.2坪) | 131万/坪 (24.3年/37.5坪) | 142万/坪 (19.7年/39.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鈴木町駅 209.3 万/坪(昨年同期比 +28.8 ％)
鈴木町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 209万円/坪(63.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.8％( +46.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 5.2年から +119.2 ％増)。平均土地面積は 31.0 坪 (昨年 17.0 坪から +82.2 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 29.1 坪から +42.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.8 分 → 2024年 9.5 分、-43.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 5.2 年 → 2024年 11.4 年、+119.2 ％と大きく増加)
大師橋駅 165.3 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
大師橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.6％( +24.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 10.4年(昨年 26.1年から -60.2 ％減)。平均土地面積は 46.5 坪 (昨年 26.6 坪から +75.2 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 30.3 坪から +95.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.1 年 → 2024年 10.4 年、-60.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
東門前駅 133.5 万/坪(昨年同期比 -2.5 ％)
東門前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.5％( -3.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -64.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 18.8年から +29.9 ％増)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 27.0 坪から +0.1 ％増)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 43.5 坪から -31.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.8 年 → 2024年 24.4 年、+29.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.2 分 → 2024年 10.8 分、+49.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 ％ → 2024年 16.7 ％)
港町駅 165.3 万/坪(昨年同期比 +3.4 ％)
港町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.4％( +5.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 27.7年から -50.3 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 40.3 坪から -51.3 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 35.8 坪から -7.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.7 年 → 2024年 13.8 年、-50.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.0 分 → 2024年 15.0 分、+36.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示