この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅～金沢八景駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.5％( -3.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて +18.2％( +10件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 18.1年から +16.5 ％増)。平均土地面積は 61.6 坪 (昨年 62.9 坪から -2.1 ％減)。平均建物面積は 56.9 坪 (昨年 56.4 坪から +0.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。並木中央駅、海の公園南口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鳥浜駅で昨年に比べ +103.8 ％、坪単価は 147 万円/坪となった。
上位 2 駅(鳥浜駅、並木中央駅)は +98.3 ％(坪単価 +83.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野島公園駅、新杉田駅)は -18.4 ％(坪単価 -26.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 4.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.1 年 → 2024年 21.1 年、+16.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.1 ％ → 2024年 31.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 ％ → 2024年 31.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった並木中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +92.8％( +92.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野島公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.3％( -33.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 金沢シーサイドライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新杉田駅 | 141万/坪 (17.4年/53.7坪) | 161万/坪 (21.4年/44.1坪) | 125万/坪 (18.6年/46.3坪) |
| 南部市場駅 | - | - | - |
| 鳥浜駅 | 147万/坪 (50.0年/200坪) | 71.9万/坪 (46.0年/514坪) | 306万/坪 (45.0年/363坪) |
| 並木北駅 | 128万/坪 (39.4年/295坪) | - | - |
| 並木中央駅 | 100万/坪 (40.3年/93.8坪) | - | |
| 幸浦駅 | - | 150万/坪 (43.3年/299坪) | - |
| 産業振興センター駅 | - | 48.2万/坪 (28.4年/348坪) | - |
| 福浦駅 | 77.0万/坪 (39.8年/203坪) | - | - |
| 市大医学部駅 | 94.5万/坪 (38.8年/151坪) | - | - |
| 海の公園柴口駅 | 126万/坪 (25.7年/45.9坪) | 138万/坪 (15.1年/27.2坪) | 135万/坪 (34.8年/60.5坪) |
| 海の公園南口駅 | 164万/坪 (2.1年/27.2坪) | 134万/坪 (8.1年/23.2坪) | 126万/坪 (17.3年/21.9坪) |
| 野島公園駅 | 104万/坪 (24.4年/33.7坪) | 137万/坪 (14.3年/33.3坪) | 119万/坪 (26.1年/64.4坪) |
| 金沢八景駅 | 126万/坪 (18.3年/44.2坪) | 130万/坪 (15.6年/39.7坪) | 172万/坪 (21.9年/40.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鳥浜駅 146.6 万/坪(昨年同期比 +103.8 ％)
鳥浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +103.8％( +74.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 50.0年(昨年 46.0年から +8.7 ％増)。平均土地面積は 199.7 坪 (昨年 514.3 坪から -61.2 ％減)。平均建物面積は 98.3 坪 (昨年 514.3 坪から -80.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.0 分 → 2024年 15.0 分、+87.5 ％と大きく増加)
並木中央駅 192.8 万/坪(昨年同期比 +92.8 ％)
並木中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +92.8％( +92.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 20.0年(昨年 40.3年から -50.3 ％減)。平均建物面積は 363.0 坪 (昨年 59.0 坪から +515.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.3 年 → 2024年 20.0 年、-50.3 ％と大きく減少)
野島公園駅 104.0 万/坪(昨年同期比 -24.3 ％)
野島公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.3％( -33.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 14.3年から +71.1 ％増)。平均土地面積は 33.7 坪 (昨年 33.3 坪から +1.1 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 30.1 坪から +10.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 75.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.3 年 → 2024年 24.4 年、+71.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 75.0 ％)
新杉田駅 140.5 万/坪(昨年同期比 -12.4 ％)
新杉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.4％( -20.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて +9.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 21.4年から -18.7 ％減)。平均土地面積は 53.7 坪 (昨年 44.1 坪から +21.7 ％増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 25.2 坪から +65.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.4 年 → 2024年 17.4 年、-18.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.5 分 → 2024年 10.4 分、-22.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 8.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示