【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の湘南モノレール (大船駅～湘南江の島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -5.5％( -8.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 73 件(１年前(2024年)に比べて -62.4％( -121件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 22.3年から -16.6 ％減)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 57.5 坪から -17.3 ％減)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 39.4 坪から -10.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。西鎌倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西鎌倉駅で昨年に比べ +31.0 ％、坪単価は 194 万円/坪となった。
上位 2 駅(西鎌倉駅、富士見町駅)は +17.1 ％(坪単価 +25.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(湘南町屋駅、片瀬山駅)は -18.1 ％(坪単価 -30.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 22.3 年 → 2025年 18.6 年、-16.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.3 ％ → 2025年 35.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.2 ％ → 2025年 14.8 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.8 ％ → 2025年 2.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +31.0％( +46.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湘南深沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(38.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.6％( -4.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -78.3％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 湘南モノレール | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大船駅 | 129万/坪 (14.3年/39.8坪) | 140万/坪 (21.5年/57.7坪) | 144万/坪 (16.2年/50.6坪) |
| 富士見町駅 | 135万/坪 (12.7年/42.4坪) | 131万/坪 (19.7年/43.4坪) | 136万/坪 (22.0年/30.6坪) |
| 湘南町屋駅 | 132万/坪 (29.0年/63.8坪) | 164万/坪 (21.0年/68.4坪) | 132万/坪 (27.8年/65.0坪) |
| 湘南深沢駅 | 129万/坪 (18.6年/42.4坪) | 133万/坪 (18.1年/44.7坪) | 130万/坪 (20.1年/62.9坪) |
| 西鎌倉駅 | 194万/坪 (31.9年/80.2坪) | 148万/坪 (26.8年/60.5坪) | 133万/坪 (28.7年/90.5坪) |
| 片瀬山駅 | 141万/坪 (26.2年/47.4坪) | 169万/坪 (25.7年/64.6坪) | 164万/坪 (27.4年/63.7坪) |
| 目白山下駅 | 145万/坪 (22.0年/98.3坪) | 158万/坪 (17.2年/77.6坪) | 110万/坪 (45.3年/39.3坪) |
| 湘南江の島駅 | - | 149万/坪 (30.3年/27.2坪) | 187万/坪 (5.0年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西鎌倉駅 194.3 万/坪(昨年同期比 +31.0 ％)
西鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +31.0％( +46.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 26.8年から +18.8 ％増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 60.5 坪から +32.5 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 36.5 坪から -13.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.9 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 26.8 年 → 2025年 31.9 年、+18.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.9 分 → 2025年 10.9 分、+22.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.9 ％ → 2025年 28.6 ％)
富士見町駅 135.2 万/坪(昨年同期比 +3.2 ％)
富士見町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.2％( +4.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.7年(昨年 19.7年から -35.5 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 43.4 坪から -2.5 ％減)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 38.9 坪から -1.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.7 年 → 2025年 12.7 年、-35.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
湘南町屋駅 132.0 万/坪(昨年同期比 -19.4 ％)
湘南町屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -19.4％( -31.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 21.0年から +38.1 ％増)。平均土地面積は 63.8 坪 (昨年 68.4 坪から -6.6 ％減)。平均建物面積は 37.5 坪 (昨年 34.5 坪から +8.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.0 年 → 2025年 29.0 年、+38.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.6 分 → 2025年 14.0 分、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 60.0 ％)
片瀬山駅 140.6 万/坪(昨年同期比 -16.8 ％)
片瀬山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.8％( -28.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -72.7％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 25.7年から +2.0 ％増)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 64.6 坪から -26.6 ％減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 35.8 坪から -7.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.0 分 → 2025年 7.8 分、-12.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.8 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示