【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のグリーンライン (中山駅～日吉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.7％( +2.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 241 件(１年前(2024年)に比べて -32.3％( -115件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 19.5年から -31.6 ％減)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 53.7 坪から -24.5 ％減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 40.9 坪から -16.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。都筑ふれあいの丘駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは都筑ふれあいの丘駅で昨年に比べ +19.0 ％、坪単価は 208 万円/坪となった。
上位 2 駅(都筑ふれあいの丘駅、中山駅)は +12.5 ％(坪単価 +20.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(センター北駅、川和町駅)は -18.1 ％(坪単価 -41.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.5 年 → 2025年 13.3 年、-31.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.4 ％ → 2025年 47.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 22.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 3.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 0.6 ％ → 2025年 0.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったセンター南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 244万円/坪(74.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.1％( +5.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった川和町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.3％( -11.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -57.7％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
| グリーンライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中山駅 | 147万/坪 (10.8年/44.9坪) | 139万/坪 (20.1年/57.1坪) | 150万/坪 (14.5年/46.4坪) |
| 川和町駅 | 130万/坪 (22.7年/40.6坪) | 142万/坪 (20.0年/50.3坪) | 141万/坪 (20.0年/45.0坪) |
| 都筑ふれあいの丘駅 | 208万/坪 (17.2年/69.6坪) | 175万/坪 (23.5年/104坪) | 198万/坪 (18.3年/77.4坪) |
| センター南駅 | 244万/坪 (12.8年/46.7坪) | 239万/坪 (16.3年/52.4坪) | 180万/坪 (14.1年/86.9坪) |
| センター北駅 | 185万/坪 (33.3年/57.5坪) | 257万/坪 (23.3年/98.3坪) | 235万/坪 (29.2年/69.1坪) |
| 北山田駅 | 204万/坪 (14.4年/48.9坪) | 193万/坪 (18.8年/60.3坪) | 183万/坪 (15.5年/47.1坪) |
| 東山田駅 | 164万/坪 (16.5年/51.0坪) | 164万/坪 (21.3年/38.6坪) | 153万/坪 (15.0年/53.7坪) |
| 高田駅 | 166万/坪 (11.1年/29.5坪) | 172万/坪 (12.6年/36.4坪) | 167万/坪 (16.4年/34.7坪) |
| 日吉本町駅 | 183万/坪 (17.4年/38.3坪) | 185万/坪 (16.4年/48.2坪) | 214万/坪 (16.8年/73.8坪) |
| 日吉駅 | 202万/坪 (11.2年/32.2坪) | 192万/坪 (23.9年/52.1坪) | 166万/坪 (19.2年/40.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
都筑ふれあいの丘駅 207.9 万/坪(昨年同期比 +19.0 ％)
都筑ふれあいの丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 208万円/坪(62.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +19.0％( +33.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 23.5年から -27.0 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 103.8 坪から -32.9 ％減)。平均建物面積は 61.5 坪 (昨年 51.1 坪から +20.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.5 年 → 2025年 17.2 年、-27.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 46.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
中山駅 146.9 万/坪(昨年同期比 +6.0 ％)
中山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.0％( +8.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 59 件(１年前(2024年)に比べて -31.4％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 20.1年から -46.2 ％減)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 57.1 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 38.1 坪から -10.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.1 年 → 2025年 10.8 年、-46.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.4 ％ → 2025年 55.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.8 ％ → 2025年 19.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 16.3 分 → 2025年 18.7 分、+15.2 ％と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.4 ％ → 2025年 1.7 ％)
センター北駅 185.1 万/坪(昨年同期比 -27.9 ％)
センター北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 185万円/坪(56.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -27.9％( -71.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 23.3年から +43.0 ％増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 98.3 坪から -41.5 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 43.0 坪から -12.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.3 年 → 2025年 33.3 年、+43.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.8 分 → 2025年 15.0 分、+27.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 62.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
川和町駅 130.5 万/坪(昨年同期比 -8.3 ％)
川和町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.3％( -11.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -57.7％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 20.0年から +13.8 ％増)。平均土地面積は 40.6 坪 (昨年 50.3 坪から -19.4 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 34.3 坪から -7.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 27.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.4 ％ → 2025年 18.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 20.0 年 → 2025年 22.7 年、+13.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.0 ％ → 2025年 18.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示