【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR琵琶湖線 (米原駅～大津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.8％( +2.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 204 件(１年前(2024年)に比べて -36.6％( -118件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 21.5年から -4.3 ％減)。平均土地面積は 56.6 坪 (昨年 66.8 坪から -15.2 ％減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 40.5 坪から -9.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。彦根駅、稲枝駅、近江八幡駅、野洲駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲枝駅で昨年に比べ +82.7 ％、坪単価は 95.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(稲枝駅、近江八幡駅)は +63.8 ％(坪単価 +33.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(米原駅、安土駅)は -32.7 ％(坪単価 -15.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 3.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.0 ％ → 2025年 30.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった草津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.0％( +15.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -52.4％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった米原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.6万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.2％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR琵琶湖線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米原駅 | 28.6万/坪 (51.0年/69.6坪) | 43.4万/坪 (22.5年/53.9坪) | 71.2万/坪 (16.8年/83.2坪) |
| 彦根駅 | 63.4万/坪 (29.4年/52.5坪) | 43.8万/坪 (29.0年/93.9坪) | 48.7万/坪 (21.6年/66.0坪) |
| 南彦根駅 | 52.9万/坪 (24.8年/64.9坪) | 48.8万/坪 (27.8年/94.6坪) | 63.1万/坪 (22.3年/78.2坪) |
| 河瀬駅 | 52.5万/坪 (16.5年/64.0坪) | 66.1万/坪 (19.5年/52.4坪) | 75.1万/坪 (37.0年/52.9坪) |
| 稲枝駅 | 95.0万/坪 (1.3年/51.4坪) | 52.0万/坪 (26.3年/110坪) | 14.3万/坪 (35.0年/209坪) |
| 能登川駅 | 56.0万/坪 (20.3年/87.7坪) | 48.0万/坪 (16.4年/65.4坪) | 49.4万/坪 (16.4年/103坪) |
| 安土駅 | 36.8万/坪 (31.8年/57.1坪) | 53.6万/坪 (14.1年/78.7坪) | 75.9万/坪 (18.0年/106坪) |
| 近江八幡駅 | 78.0万/坪 (26.0年/69.9坪) | 53.8万/坪 (22.5年/72.8坪) | 45.7万/坪 (37.9年/60.9坪) |
| 篠原駅 | 53.5万/坪 (18.2年/61.2坪) | 67.9万/坪 (15.4年/53.4坪) | 63.6万/坪 (27.6年/53.4坪) |
| 野洲駅 | 88.7万/坪 (13.2年/50.5坪) | 66.9万/坪 (28.0年/57.3坪) | 61.1万/坪 (21.1年/66.6坪) |
| 守山駅 | 86.3万/坪 (19.2年/53.2坪) | 95.7万/坪 (12.9年/54.2坪) | 76.9万/坪 (20.5年/60.8坪) |
| 栗東駅 | 76.4万/坪 (26.3年/126坪) | 103万/坪 (13.9年/52.3坪) | 93.3万/坪 (17.0年/92.0坪) |
| 草津駅 | 115万/坪 (5.5年/41.3坪) | 98.7万/坪 (17.5年/51.1坪) | 93.0万/坪 (20.1年/47.9坪) |
| 南草津駅 | 95.1万/坪 (23.0年/67.9坪) | 105万/坪 (21.3年/73.2坪) | 113万/坪 (15.7年/72.9坪) |
| 瀬田駅 | 92.8万/坪 (20.7年/43.5坪) | 91.3万/坪 (22.5年/89.6坪) | 76.7万/坪 (26.0年/55.6坪) |
| 石山駅 | 50.7万/坪 (27.1年/45.2坪) | 59.1万/坪 (25.8年/51.1坪) | 47.8万/坪 (33.6年/48.0坪) |
| 膳所駅 | 73.6万/坪 (23.2年/42.4坪) | 101万/坪 (23.3年/96.0坪) | 68.2万/坪 (29.3年/62.6坪) |
| 大津駅 | 107万/坪 (25.6年/43.9坪) | 136万/坪 (5.0年/48.8坪) | 43.8万/坪 (47.8年/42.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
稲枝駅 95.0 万/坪(昨年同期比 +82.7 ％)
稲枝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.0万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +82.7％( +43.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.3年(昨年 26.3年から -94.9 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 109.8 坪から -53.2 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 32.4 坪から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.3 年 → 2025年 1.3 年、-94.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.8 分 → 2025年 9.7 分、-10.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
近江八幡駅 78.0 万/坪(昨年同期比 +45.0 ％)
近江八幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.0万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +45.0％( +24.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -12.0％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 22.5年から +15.7 ％増)。平均土地面積は 69.9 坪 (昨年 72.8 坪から -4.1 ％減)。平均建物面積は 43.8 坪 (昨年 40.8 坪から +7.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 23.7 分 → 2025年 15.6 分、-34.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.7 ％ → 2025年 19.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 22.5 年 → 2025年 26.0 年、+15.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.8 ％ → 2025年 47.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 19.0 ％)
米原駅 28.6 万/坪(昨年同期比 -34.2 ％)
米原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.6万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.2％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.0年(昨年 22.5年から +126.7 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 53.9 坪から +29.0 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 29.5 坪から +125.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 11.0 分 → 2025年 4.0 分、-63.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.5 年 → 2025年 51.0 年、+126.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
安土駅 36.8 万/坪(昨年同期比 -31.3 ％)
安土駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.8万円/坪(11.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -31.3％( -16.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 14.1年から +124.8 ％増)。平均土地面積は 57.1 坪 (昨年 78.7 坪から -27.4 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 45.2 坪から -16.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 20.9 分 → 2025年 18.3 分、-12.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.1 年 → 2025年 31.8 年、+124.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示