【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR湘南新宿ライン (赤羽駅～西大井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 367万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.4％( +5.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 74 件(１年前(2024年)に比べて -53.2％( -84件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 27.8年から -22.9 ％減)。平均土地面積は 29.9 坪 (昨年 42.5 坪から -29.7 ％減)。平均建物面積は 57.7 坪 (昨年 78.4 坪から -26.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。池袋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは池袋駅で昨年に比べ +50.8 ％、坪単価は 448 万円/坪となった。
上位 2 駅(池袋駅、赤羽駅)は +33.6 ％(坪単価 +90.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新宿駅、恵比寿駅)は -17.4 ％(坪単価 -106.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 27.8 年 → 2025年 21.5 年、-22.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.4 ％ → 2025年 25.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.9 ％ → 2025年 20.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 712万円/坪(215万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.6％( +24.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった赤羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(64.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.3％( +30.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR湘南新宿ライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤羽駅 | 215万/坪 (16.5年/27.8坪) | 185万/坪 (32.0年/33.4坪) | 251万/坪 (22.3年/33.4坪) |
| 池袋駅 | 448万/坪 (25.9年/29.8坪) | 297万/坪 (29.1年/50.7坪) | 304万/坪 (26.3年/27.9坪) |
| 新宿駅 | 466万/坪 (32.3年/49.9坪) | 611万/坪 (38.1年/33.9坪) | 643万/坪 (35.4年/49.2坪) |
| 渋谷駅 | 712万/坪 (34.4年/36.3坪) | 687万/坪 (25.8年/51.9坪) | 613万/坪 (20.2年/47.6坪) |
| 恵比寿駅 | 544万/坪 (27.1年/27.2坪) | 612万/坪 (19.9年/66.2坪) | 428万/坪 (24.7年/54.5坪) |
| 大崎駅 | 365万/坪 (4.9年/30.7坪) | 350万/坪 (25.2年/32.6坪) | 280万/坪 (21.7年/26.6坪) |
| 西大井駅 | 251万/坪 (22.1年/20.5坪) | 252万/坪 (28.3年/25.7坪) | 273万/坪 (20.4年/27.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
池袋駅 448.4 万/坪(昨年同期比 +50.8 ％)
池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 448万円/坪(136万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +50.8％( +151.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 29.1年から -11.3 ％減)。平均土地面積は 29.8 坪 (昨年 50.7 坪から -41.2 ％減)。平均建物面積は 60.0 坪 (昨年 101.2 坪から -40.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 29.1 年 → 2025年 25.9 年、-11.3 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.6 分 → 2025年 8.6 分、-18.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.6 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 35.7 ％)
赤羽駅 214.7 万/坪(昨年同期比 +16.3 ％)
赤羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(64.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +16.3％( +30.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 32.0年から -48.3 ％減)。平均土地面積は 27.8 坪 (昨年 33.4 坪から -16.6 ％減)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 47.9 坪から -23.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.0 年 → 2025年 16.5 年、-48.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.1 ％ → 2025年 40.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.7 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.7 分 → 2025年 12.1 分、+13.8 ％と増加)
新宿駅 466.3 万/坪(昨年同期比 -23.7 ％)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 466万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.7％( -145.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 38.1年から -15.2 ％減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 33.9 坪から +47.3 ％増)。平均建物面積は 108.0 坪 (昨年 77.1 坪から +40.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 38.1 年 → 2025年 32.3 年、-15.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 22.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.0 分 → 2025年 9.2 分、+31.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 55.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 11.1 ％)
恵比寿駅 544.3 万/坪(昨年同期比 -11.1 ％)
恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 544万円/坪(165万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.1％( -67.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -76.0％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 19.9年から +36.2 ％増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 66.2 坪から -58.9 ％減)。平均建物面積は 102.6 坪 (昨年 123.4 坪から -16.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.6 分 → 2025年 9.2 分、-13.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.9 年 → 2025年 27.1 年、+36.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示