【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR京浜東北線 (赤羽駅～蒲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -16.0％( -46.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 68 件(１年前(2024年)に比べて -79.2％( -259件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 23.9年から -37.5 ％減)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 32.8 坪から -26.1 ％減)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 56.2 坪から -43.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。赤羽駅、大井町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大井町駅で昨年に比べ +24.1 ％、坪単価は 311 万円/坪となった。
上位 2 駅(大井町駅、赤羽駅)は +23.7 ％(坪単価 +51.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西日暮里駅、鶯谷駅)は -32.0 ％(坪単価 -133.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.9 年 → 2025年 14.9 年、-37.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.3 ％ → 2025年 37.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.6 ％ → 2025年 10.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 9.3 分 → 2025年 11.0 分、+18.8 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.9 ％ → 2025年 20.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.4 ％ → 2025年 1.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大井町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 311万円/坪(94.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +24.1％( +60.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -73.9％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.8％( +9.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -59.3％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR京浜東北線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤羽駅 | 225万/坪 (15.9年/22.8坪) | 182万/坪 (32.9年/34.3坪) | 251万/坪 (22.3年/33.4坪) |
| 東十条駅 | 215万/坪 (14.0年/31.8坪) | 215万/坪 (18.8年/27.8坪) | 176万/坪 (18.4年/32.6坪) |
| 王子駅 | 204万/坪 (10.3年/17.7坪) | 195万/坪 (25.0年/29.5坪) | 261万/坪 (29.2年/28.5坪) |
| 上中里駅 | 217万/坪 (6.0年/15.4坪) | 233万/坪 (15.7年/24.9坪) | 240万/坪 (7.2年/21.3坪) |
| 田端駅 | 252万/坪 (2.5年/13.6坪) | 296万/坪 (23.3年/42.2坪) | 211万/坪 (20.7年/32.4坪) |
| 西日暮里駅 | 296万/坪 (9.0年/18.2坪) | 467万/坪 (24.4年/28.7坪) | 241万/坪 (28.6年/26.5坪) |
| 日暮里駅 | 245万/坪 (26.0年/17.4坪) | 323万/坪 (16.1年/32.5坪) | 259万/坪 (23.9年/45.7坪) |
| 鶯谷駅 | 258万/坪 (15.0年/18.9坪) | 354万/坪 (19.4年/32.9坪) | 225万/坪 (21.9年/37.2坪) |
| 上野駅 | - | 626万/坪 (52.2年/29.5坪) | 284万/坪 (50.5年/22.7坪) |
| 御徒町駅 | - | 185万/坪 (44.3年/21.2坪) | 137万/坪 (54.5年/31.8坪) |
| 秋葉原駅 | - | 626万/坪 (43.0年/40.3坪) | 349万/坪 (57.5年/46.1坪) |
| 神田駅 | - | 695万/坪 (43.0年/32.1坪) | 252万/坪 (10.5年/66.9坪) |
| 東京駅 | - | - | - |
| 有楽町駅 | - | - | - |
| 新橋駅 | - | 832万/坪 (38.0年/75.4坪) | 575万/坪 (34.3年/33.1坪) |
| 浜松町駅 | - | 391万/坪 (38.8年/16.6坪) | 534万/坪 (33.0年/69.6坪) |
| 田町駅 | - | - | 301万/坪 (34.0年/66.6坪) |
| 高輪ゲートウェイ駅 | 441万/坪 (29.0年/19.7坪) | - | - |
| 品川駅 | - | 523万/坪 (41.8年/66.6坪) | 225万/坪 (28.0年/23.4坪) |
| 大井町駅 | 311万/坪 (31.0年/28.2坪) | 250万/坪 (24.7年/26.4坪) | 311万/坪 (22.9年/35.2坪) |
| 大森駅 | 261万/坪 (18.1年/25.9坪) | 297万/坪 (18.0年/34.8坪) | 232万/坪 (24.2年/47.2坪) |
| 蒲田駅 | 222万/坪 (6.3年/16.6坪) | 210万/坪 (24.4年/27.7坪) | 256万/坪 (26.8年/32.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大井町駅 310.9 万/坪(昨年同期比 +24.1 ％)
大井町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 311万円/坪(94.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +24.1％( +60.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -73.9％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 24.7年から +25.5 ％増)。平均土地面積は 28.2 坪 (昨年 26.4 坪から +6.8 ％増)。平均建物面積は 21.5 坪 (昨年 44.3 坪から -51.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.7 年 → 2025年 31.0 年、+25.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 40.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.4 ％ → 2025年 20.0 ％)
赤羽駅 224.9 万/坪(昨年同期比 +23.3 ％)
赤羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 225万円/坪(68.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +23.3％( +42.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -70.6％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 32.9年から -51.7 ％減)。平均土地面積は 22.8 坪 (昨年 34.3 坪から -33.4 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 48.5 坪から -25.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.9 年 → 2025年 15.9 年、-51.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 ％ → 2025年 40.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.9 ％ → 2025年 10.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.7 分 → 2025年 12.2 分、+14.0 ％と増加)
西日暮里駅 295.8 万/坪(昨年同期比 -36.6 ％)
西日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 296万円/坪(89.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -36.6％( -171.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -90.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.0年(昨年 24.4年から -63.0 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 28.7 坪から -36.8 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 70.6 坪から -59.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.4 年 → 2025年 9.0 年、-63.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.0 分 → 2025年 10.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
鶯谷駅 257.5 万/坪(昨年同期比 -27.3 ％)
鶯谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 258万円/坪(77.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -27.3％( -96.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -90.9％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 19.4年から -22.8 ％減)。平均土地面積は 18.9 坪 (昨年 32.9 坪から -42.5 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 79.3 坪から -63.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.4 年 → 2025年 15.0 年、-22.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.7 分 → 2025年 10.0 分、+30.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.6 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示