【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の名古屋市鶴舞線 (上小田井駅～赤池駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.8％( +2.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 91 件(１年前(2024年)に比べて -79.1％( -345件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 16.5年から -7.1 ％減)。平均土地面積は 65.7 坪 (昨年 57.8 坪から +13.6 ％増)。平均建物面積は 64.2 坪 (昨年 65.3 坪から -1.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。庄内通駅、浅間町駅、丸の内駅、御器所駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上前津駅で昨年に比べ +123.7 ％、坪単価は 275 万円/坪となった。
上位 2 駅(上前津駅、御器所駅)は +107.2 ％(坪単価 +133.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴舞駅、川名駅)は -58.4 ％(坪単価 -133.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.3 ％ → 2025年 45.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.4 ％ → 2025年 8.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 14.0 分 → 2025年 15.6 分、+11.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 28.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 8.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上前津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 275万円/坪(83.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +123.7％( +152.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.7万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -60.5％( -86.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 名古屋市鶴舞線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上小田井駅 | 110万/坪 (9.5年/57.9坪) | 95.8万/坪 (14.0年/56.6坪) | 105万/坪 (15.0年/51.8坪) |
| 庄内緑地公園駅 | 131万/坪 (18.5年/77.6坪) | 115万/坪 (11.9年/71.5坪) | 114万/坪 (14.8年/70.2坪) |
| 庄内通駅 | 149万/坪 (1.9年/39.3坪) | 112万/坪 (13.7年/39.1坪) | 111万/坪 (14.0年/41.5坪) |
| 浄心駅 | 137万/坪 (22.7年/63.5坪) | 115万/坪 (17.7年/37.2坪) | 126万/坪 (18.1年/47.5坪) |
| 浅間町駅 | 142万/坪 (16.0年/333坪) | 111万/坪 (32.0年/60.0坪) | 122万/坪 (14.2年/45.2坪) |
| 丸の内駅 | 227万/坪 (28.5年/52.2坪) | 145万/坪 (38.1年/82.1坪) | 191万/坪 (34.3年/70.8坪) |
| 伏見駅 | - | 194万/坪 (42.2年/63.1坪) | 383万/坪 (43.1年/53.3坪) |
| 大須観音駅 | 93.5万/坪 (36.0年/51.4坪) | 157万/坪 (22.0年/79.7坪) | 395万/坪 (36.3年/104坪) |
| 上前津駅 | 275万/坪 (32.0年/37.1坪) | 123万/坪 (40.0年/66.9坪) | 197万/坪 (40.4年/62.4坪) |
| 鶴舞駅 | 56.7万/坪 (32.0年/49.2坪) | 143万/坪 (29.3年/76.2坪) | 118万/坪 (28.9年/82.9坪) |
| 荒畑駅 | 62.0万/坪 (0年/21.2坪) | 137万/坪 (18.8年/42.4坪) | 131万/坪 (18.7年/37.5坪) |
| 御器所駅 | 242万/坪 (47.7年/84.7坪) | 127万/坪 (20.8年/58.7坪) | 168万/坪 (17.5年/46.5坪) |
| 川名駅 | 139万/坪 (18.6年/82.0坪) | 320万/坪 (23.9年/93.9坪) | 150万/坪 (9.9年/46.2坪) |
| いりなか駅 | - | 106万/坪 (43.7年/56.7坪) | 130万/坪 (21.7年/55.0坪) |
| 八事駅 | - | 112万/坪 (22.0年/109坪) | 141万/坪 (27.0年/78.1坪) |
| 塩釜口駅 | 139万/坪 (7.4年/58.4坪) | 129万/坪 (6.1年/44.6坪) | 121万/坪 (13.7年/64.9坪) |
| 植田駅 | 97.2万/坪 (18.0年/94.7坪) | 104万/坪 (22.3年/77.2坪) | 110万/坪 (18.2年/78.2坪) |
| 原駅 | 137万/坪 (5.9年/51.6坪) | 116万/坪 (16.3年/57.1坪) | 110万/坪 (16.8年/46.5坪) |
| 平針駅 | 80.0万/坪 (32.0年/76.7坪) | 118万/坪 (14.3年/54.9坪) | 104万/坪 (16.7年/65.5坪) |
| 赤池駅 | 99.5万/坪 (13.1年/61.8坪) | 117万/坪 (8.8年/56.6坪) | 120万/坪 (11.3年/61.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上前津駅 274.9 万/坪(昨年同期比 +123.7 ％)
上前津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 275万円/坪(83.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +123.7％( +152.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 40.0年から -19.9 ％減)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 66.9 坪から -44.6 ％減)。平均建物面積は 126.3 坪 (昨年 153.0 坪から -17.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 40.0 年 → 2025年 32.0 年、-19.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.9 分 → 2025年 3.0 分、-38.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
御器所駅 241.8 万/坪(昨年同期比 +90.8 ％)
御器所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +90.8％( +115.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.7年(昨年 20.8年から +129.7 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 58.7 坪から +44.3 ％増)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 94.2 坪から -52.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.3 分 → 2025年 5.7 分、-10.5 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.8 年 → 2025年 47.7 年、+129.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
鶴舞駅 56.7 万/坪(昨年同期比 -60.5 ％)
鶴舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.7万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -60.5％( -86.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 29.3年から +9.3 ％増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 76.2 坪から -35.5 ％減)。平均建物面積は 122.5 坪 (昨年 233.9 坪から -47.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.1 分 → 2025年 5.0 分、-29.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
川名駅 139.5 万/坪(昨年同期比 -56.4 ％)
川名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -56.4％( -180.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -70.6％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 23.9年から -22.2 ％減)。平均土地面積は 82.0 坪 (昨年 93.9 坪から -12.7 ％減)。平均建物面積は 44.2 坪 (昨年 86.5 坪から -48.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.9 年 → 2025年 18.6 年、-22.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示