【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR中央本線 (上野原駅～小淵沢駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.6万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.8％( -5.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 446 件(１年前(2023年)に比べて -9.0％( -44件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 27.7年から +12.8 ％増)。平均土地面積は 103.0 坪 (昨年 112.2 坪から -8.2 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 47.0 坪から -3.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 16 駅。ほとんどの駅において下落した。初狩駅、新府駅、長坂駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長坂駅で昨年に比べ +92.1 ％、坪単価は 66.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(長坂駅、初狩駅)は +76.0 ％(坪単価 +17.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鳥沢駅、穴山駅)は -60.9 ％(坪単価 -40.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.8 ％ → 2024年 0.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.7 年 → 2024年 31.3 年、+12.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.0 ％ → 2024年 34.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 ％ → 2024年 14.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった酒折駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.3万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.6％( -28.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった初狩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.5万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +59.9％( +3.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR中央本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上野原駅 | 17.8万/坪 (44.7年/78.3坪) | 32.4万/坪 (41.7年/78.3坪) | 23.4万/坪 (40.0年/76.1坪) |
| 四方津駅 | 28.2万/坪 (35.8年/65.9坪) | 59.1万/坪 (20.8年/67.3坪) | 67.9万/坪 (21.8年/62.5坪) |
| 梁川駅 | - | - | - |
| 鳥沢駅 | 16.2万/坪 (41.9年/98.7坪) | 52.9万/坪 (33.8年/145坪) | 22.7万/坪 (31.5年/99.8坪) |
| 猿橋駅 | 19.0万/坪 (48.5年/86.8坪) | 37.1万/坪 (32.6年/93.6坪) | 24.7万/坪 (31.3年/73.2坪) |
| 大月駅 | 33.6万/坪 (39.5年/117坪) | 29.5万/坪 (41.8年/60.0坪) | 25.6万/坪 (40.2年/120坪) |
| 初狩駅 | 8.5万/坪 (47.5年/70.3坪) | 5.3万/坪 (38.5年/128坪) | - |
| 笹子駅 | - | 15.3万/坪 (37.8年/106坪) | - |
| 甲斐大和駅 | 32.0万/坪 (26.4年/168坪) | - | - |
| 勝沼ぶどう郷駅 | 17.7万/坪 (41.8年/144坪) | 35.0万/坪 (36.1年/228坪) | 32.9万/坪 (35.8年/187坪) |
| 塩山駅 | 24.2万/坪 (36.6年/129坪) | 28.5万/坪 (37.2年/120坪) | 42.6万/坪 (24.9年/119坪) |
| 東山梨駅 | 38.3万/坪 (28.1年/119坪) | 47.7万/坪 (26.0年/162坪) | 52.5万/坪 (23.9年/96.3坪) |
| 山梨市駅 | 33.0万/坪 (33.2年/118坪) | 41.1万/坪 (28.8年/127坪) | 31.8万/坪 (29.7年/132坪) |
| 春日居町駅 | 54.5万/坪 (23.4年/84.4坪) | 47.4万/坪 (23.2年/86.4坪) | 34.8万/坪 (30.7年/134坪) |
| 石和温泉駅 | 51.4万/坪 (29.8年/100坪) | 58.9万/坪 (22.6年/120坪) | 51.8万/坪 (20.5年/96.1坪) |
| 酒折駅 | 67.3万/坪 (26.6年/76.0坪) | 95.6万/坪 (14.1年/106坪) | 39.7万/坪 (26.8年/101坪) |
| 甲府駅 | 41.6万/坪 (36.0年/81.9坪) | 43.9万/坪 (38.0年/88.1坪) | 37.7万/坪 (31.6年/79.4坪) |
| 竜王駅 | 59.1万/坪 (25.7年/97.4坪) | 55.9万/坪 (24.0年/95.3坪) | 55.4万/坪 (23.1年/105坪) |
| 塩崎駅 | 55.0万/坪 (25.1年/65.8坪) | 70.8万/坪 (17.8年/89.3坪) | 71.8万/坪 (12.7年/97.7坪) |
| 韮崎駅 | 39.1万/坪 (30.2年/98.7坪) | 45.6万/坪 (22.4年/93.9坪) | 36.9万/坪 (29.9年/134坪) |
| 新府駅 | 39.4万/坪 (32.5年/192坪) | 29.4万/坪 (20.7年/132坪) | 24.9万/坪 (23.0年/128坪) |
| 穴山駅 | 40.4万/坪 (28.5年/159坪) | 84.5万/坪 (12.1年/107坪) | 18.8万/坪 (31.7年/213坪) |
| 日野春駅 | 41.0万/坪 (26.4年/151坪) | 64.0万/坪 (25.2年/172坪) | 31.3万/坪 (26.5年/186坪) |
| 長坂駅 | 66.2万/坪 (32.3年/163坪) | 34.4万/坪 (32.7年/198坪) | 46.5万/坪 (21.8年/163坪) |
| 小淵沢駅 | 44.7万/坪 (34.2年/173坪) | 50.2万/坪 (30.8年/181坪) | 43.8万/坪 (26.3年/161坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長坂駅 66.2 万/坪(昨年同期比 +92.1 ％)
長坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.2万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +92.1％( +31.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 32.7年から -1.3 ％減)。平均土地面積は 163.5 坪 (昨年 198.5 坪から -17.7 ％減)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 35.4 坪から -0.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 ％ → 2024年 23.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 39.0 分 → 2024年 47.9 分、+22.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.4 ％ → 2024年 69.2 ％)
初狩駅 8.5 万/坪(昨年同期比 +59.9 ％)
初狩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.5万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +59.9％( +3.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.5年(昨年 38.5年から +23.4 ％増)。平均土地面積は 70.3 坪 (昨年 128.1 坪から -45.1 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 38.8 坪から -12.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 33.3 分 → 2024年 20.0 分、-40.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 38.5 年 → 2024年 47.5 年、+23.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
鳥沢駅 16.2 万/坪(昨年同期比 -69.5 ％)
鳥沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.2万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.5％( -36.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.9年(昨年 33.8年から +24.1 ％増)。平均土地面積は 98.7 坪 (昨年 145.2 坪から -32.0 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 37.8 坪から -24.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.8 年 → 2024年 41.9 年、+24.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.0 分 → 2024年 15.0 分、+650.0 ％と大きく増加)
穴山駅 40.4 万/坪(昨年同期比 -52.3 ％)
穴山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.4万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -52.3％( -44.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 12.1年から +134.4 ％増)。平均土地面積は 158.6 坪 (昨年 107.4 坪から +47.7 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 31.0 坪から +8.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 60.0 分 → 2024年 40.6 分、-32.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.1 年 → 2024年 28.5 年、+134.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示