【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR山口線 (新山口駅～徳佐駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.1万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.2％( -4.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 160 件(１年前(2023年)に比べて +3.9％( +6件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 26.2年から +17.4 ％増)。平均土地面積は 102.2 坪 (昨年 105.2 坪から -2.9 ％減)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 49.6 坪から +16.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。宮野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは徳佐駅で昨年に比べ +532.1 ％、坪単価は 19.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(徳佐駅、宮野駅)は +284.5 ％(坪単価 +15.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(仁保駅、新山口駅)は -63.6 ％(坪単価 -20.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 ％ → 2024年 3.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 26.2 年 → 2024年 30.7 年、+17.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 34.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.0 ％ → 2024年 19.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった矢原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.5万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.6％( +7.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 21 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった仁保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.3％( -11.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山口線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新山口駅 | 33.7万/坪 (32.9年/154坪) | 62.2万/坪 (21.8年/132坪) | 66.6万/坪 (25.0年/105坪) |
| 周防下郷駅 | - | 71.9万/坪 (31.4年/93.8坪) | 44.3万/坪 (38.5年/96.4坪) |
| 上郷駅 | 28.5万/坪 (33.5年/85.6坪) | 41.8万/坪 (21.7年/68.6坪) | 35.0万/坪 (30.0年/119坪) |
| 仁保津駅 | 29.8万/坪 (35.4年/60.5坪) | - | 43.1万/坪 (45.3年/56.0坪) |
| 大歳駅 | 66.2万/坪 (22.0年/80.4坪) | 83.2万/坪 (18.5年/60.8坪) | 71.0万/坪 (16.5年/95.9坪) |
| 矢原駅 | 68.5万/坪 (17.0年/118坪) | 61.4万/坪 (18.2年/115坪) | 57.3万/坪 (24.3年/92.3坪) |
| 湯田温泉駅 | 51.2万/坪 (31.4年/112坪) | 47.8万/坪 (30.7年/98.6坪) | 38.3万/坪 (30.8年/93.6坪) |
| 山口駅 | 41.8万/坪 (36.5年/94.4坪) | 51.5万/坪 (26.8年/87.5坪) | 87.4万/坪 (26.3年/108坪) |
| 上山口駅 | 53.0万/坪 (42.1年/82.7坪) | 85.2万/坪 (9.3年/77.1坪) | 50.3万/坪 (20.2年/90.8坪) |
| 宮野駅 | 50.5万/坪 (27.1年/88.0坪) | 36.8万/坪 (37.2年/137坪) | 29.7万/坪 (31.5年/108坪) |
| 仁保駅 | 2.6万/坪 (0年/112坪) | 14.1万/坪 (35.7年/108坪) | 32.0万/坪 (9.0年/98.8坪) |
| 篠目駅 | - | - | - |
| 長門峡駅 | - | - | - |
| 渡川駅 | - | 1.4万/坪 (0年/298坪) | - |
| 三谷駅 | - | - | - |
| 名草駅 | 3.5万/坪 (27.5年/175坪) | - | - |
| 地福駅 | - | - | - |
| 鍋倉駅 | - | - | - |
| 徳佐駅 | 19.6万/坪 (29.1年/203坪) | 3.1万/坪 (0年/393坪) | 23.7万/坪 (17.8年/287坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
徳佐駅 19.6 万/坪(昨年同期比 +532.1 ％)
徳佐駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.6万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +532.1％( +16.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 202.7 坪 (昨年 393.3 坪から -48.5 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 48.4 坪から -15.6 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.0 分 → 2024年 71.5 分、+3475.0 ％と大きく増加)
宮野駅 50.5 万/坪(昨年同期比 +37.0 ％)
宮野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.5万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +37.0％( +13.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 37.2年から -27.1 ％減)。平均土地面積は 88.0 坪 (昨年 137.0 坪から -35.8 ％減)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 56.4 坪から -25.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.2 年 → 2024年 27.1 年、-27.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 35.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.0 分 → 2024年 16.9 分、+21.1 ％と大きく増加)
仁保駅 2.6 万/坪(昨年同期比 -81.3 ％)
仁保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.3％( -11.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 111.9 坪 (昨年 107.9 坪から +3.7 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 50.4 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 90.0 分 → 2024年 30.0 分、-66.7 ％と大きく減少)
新山口駅 33.7 万/坪(昨年同期比 -45.8 ％)
新山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.7万円/坪(10.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -45.8％( -28.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -68.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 21.8年から +50.7 ％増)。平均土地面積は 154.0 坪 (昨年 132.0 坪から +16.7 ％増)。平均建物面積は 89.8 坪 (昨年 68.3 坪から +31.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.8 年 → 2024年 32.9 年、+50.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.6 分 → 2024年 17.6 分、+20.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示