【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR片町線 (長尾駅～京橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.4万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.0％( -5.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 389 件(１年前(2024年)に比べて -55.0％( -476件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 28.2年から +0.6 ％増)。平均土地面積は 32.6 坪 (昨年 36.3 坪から -10.4 ％減)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 38.0 坪から -8.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。鴫野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鴫野駅で昨年に比べ +21.3 ％、坪単価は 124 万円/坪となった。
上位 2 駅(鴫野駅、住道駅)は +13.7 ％(坪単価 +13.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(放出駅、四条畷駅)は -19.2 ％(坪単価 -16.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.6 ％ → 2025年 32.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 2.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.8 ％ → 2025年 35.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.5 ％ → 2025年 14.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鴫野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.3％( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -64.3％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.3万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.3％( +2.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 50 件(１年前(2024年)に比べて -46.2％( -43件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR片町線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長尾駅 | 67.8万/坪 (26.2年/35.9坪) | 76.0万/坪 (25.1年/38.2坪) | 61.7万/坪 (26.3年/39.1坪) |
| 藤阪駅 | 78.4万/坪 (20.0年/31.7坪) | 86.1万/坪 (18.3年/46.4坪) | 65.1万/坪 (24.9年/31.1坪) |
| 津田駅 | 54.7万/坪 (30.2年/35.7坪) | 63.6万/坪 (26.7年/39.0坪) | 74.1万/坪 (23.6年/37.3坪) |
| 河内磐船駅 | 77.3万/坪 (30.2年/129坪) | 82.2万/坪 (25.9年/35.8坪) | 99.1万/坪 (29.8年/47.4坪) |
| 星田駅 | 73.5万/坪 (26.6年/41.7坪) | 84.9万/坪 (25.4年/47.8坪) | 77.0万/坪 (27.4年/50.9坪) |
| 寝屋川公園駅 | 72.6万/坪 (26.0年/51.2坪) | 72.8万/坪 (20.5年/40.2坪) | 73.2万/坪 (24.6年/60.9坪) |
| 忍ケ丘駅 | 61.7万/坪 (25.8年/42.9坪) | 65.0万/坪 (28.6年/42.6坪) | 77.3万/坪 (26.5年/41.9坪) |
| 四条畷駅 | 50.9万/坪 (34.3年/21.5坪) | 62.2万/坪 (33.7年/25.2坪) | 60.2万/坪 (32.8年/30.9坪) |
| 野崎駅 | 49.3万/坪 (32.8年/23.5坪) | 46.8万/坪 (35.2年/36.6坪) | 53.7万/坪 (35.8年/36.7坪) |
| 住道駅 | 71.6万/坪 (24.9年/34.8坪) | 67.4万/坪 (26.2年/36.9坪) | 72.5万/坪 (31.9年/42.7坪) |
| 鴻池新田駅 | 77.0万/坪 (25.0年/38.1坪) | 73.5万/坪 (30.7年/30.0坪) | 95.6万/坪 (19.1年/42.8坪) |
| 徳庵駅 | 73.3万/坪 (31.4年/27.0坪) | 78.1万/坪 (31.8年/34.6坪) | 86.9万/坪 (26.4年/37.9坪) |
| 放出駅 | 85.2万/坪 (28.7年/28.1坪) | 107万/坪 (20.9年/33.9坪) | 89.6万/坪 (26.2年/35.5坪) |
| 鴫野駅 | 124万/坪 (20.4年/21.2坪) | 102万/坪 (27.2年/27.3坪) | 89.4万/坪 (26.2年/22.4坪) |
| 京橋駅 | 107万/坪 (33.4年/22.1坪) | 119万/坪 (33.0年/42.1坪) | 104万/坪 (31.6年/30.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鴫野駅 123.9 万/坪(昨年同期比 +21.3 ％)
鴫野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +21.3％( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -64.3％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 27.2年から -25.1 ％減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 27.3 坪から -22.3 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 44.0 坪から -26.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 27.2 年 → 2025年 20.4 年、-25.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 ％ → 2025年 7.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 7.5 分 → 2025年 8.9 分、+18.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 47.6 ％ → 2025年 13.3 ％)
住道駅 71.6 万/坪(昨年同期比 +6.2 ％)
住道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.6万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.2％( +4.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 43 件(１年前(2024年)に比べて -47.6％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 26.2年から -5.2 ％減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 36.9 坪から -5.7 ％減)。平均建物面積は 42.6 坪 (昨年 35.7 坪から +19.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.9 ％ → 2025年 23.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.7 ％ → 2025年 18.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.8 ％ → 2025年 39.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.3 ％ → 2025年 2.3 ％)
放出駅 85.2 万/坪(昨年同期比 -20.1 ％)
放出駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.2万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.1％( -21.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -59.1％( -26件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 20.9年から +37.3 ％増)。平均土地面積は 28.1 坪 (昨年 33.9 坪から -17.1 ％減)。平均建物面積は 47.5 坪 (昨年 57.8 坪から -17.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 ％ → 2025年 5.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.9 年 → 2025年 28.7 年、+37.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.2 ％ → 2025年 23.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.5 ％ → 2025年 47.1 ％)
四条畷駅 50.9 万/坪(昨年同期比 -18.2 ％)
四条畷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.9万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.2％( -11.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 50 件(１年前(2024年)に比べて -51.5％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 33.7年から +1.6 ％増)。平均土地面積は 21.5 坪 (昨年 25.2 坪から -14.5 ％減)。平均建物面積は 24.5 坪 (昨年 23.9 坪から +2.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 49.5 ％ → 2025年 44.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.6 ％ → 2025年 30.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.5 ％ → 2025年 14.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示