【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の南海高野線 (難波駅～天見駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.4万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.1％( -7.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 277 件(１年前(2024年)に比べて +12.1％( +30件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 27.6年から +11.5 ％増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 50.9 坪から -13.8 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 44.2 坪から -12.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。ほとんどの駅において下落した。萩ノ茶屋駅、天下茶屋駅、岸里玉出駅、我孫子前駅、浅香山駅、百舌鳥八幡駅、滝谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは帝塚山駅で昨年に比べ +450.0 ％、坪単価は 436 万円/坪となった。
上位 2 駅(帝塚山駅、狭山駅)は +285.1 ％(坪単価 +196.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(萩原天神駅、大阪狭山市駅)は -36.0 ％(坪単価 -34.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 15.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.3 ％ → 2025年 2.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.6 年 → 2025年 30.8 年、+11.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.2 ％ → 2025年 37.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.1 ％ → 2025年 14.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった帝塚山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 436万円/坪(132万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +450.0％( +357.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった河内長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.2万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.0％( -3.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -30.8％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 南海高野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 難波駅 | - | - | - |
| 今宮戎駅 | - | - | - |
| 新今宮駅 | 95.5万/坪 (30.0年/13.6坪) | - | - |
| 萩ノ茶屋駅 | 51.4万/坪 (51.0年/12.1坪) | 42.3万/坪 (44.0年/25.7坪) | - |
| 天下茶屋駅 | 134万/坪 (21.4年/23.6坪) | 95.2万/坪 (27.0年/23.2坪) | 78.2万/坪 (21.4年/25.9坪) |
| 岸里玉出駅 | 73.4万/坪 (26.8年/34.0坪) | 47.4万/坪 (47.0年/18.7坪) | 76.2万/坪 (29.5年/56.0坪) |
| 帝塚山駅 | 436万/坪 (42.0年/57.5坪) | 79.3万/坪 (48.5年/20.7坪) | 70.8万/坪 (44.5年/18.7坪) |
| 住吉東駅 | 106万/坪 (29.8年/22.7坪) | 105万/坪 (37.2年/107坪) | 85.0万/坪 (26.8年/46.3坪) |
| 沢ノ町駅 | 67.3万/坪 (49.8年/16.3坪) | 90.7万/坪 (32.5年/41.2坪) | 91.4万/坪 (27.8年/34.8坪) |
| 我孫子前駅 | 71.2万/坪 (39.0年/21.9坪) | 58.6万/坪 (21.5年/22.7坪) | 93.5万/坪 (21.3年/28.2坪) |
| 浅香山駅 | 86.7万/坪 (19.0年/29.3坪) | 61.0万/坪 (32.0年/23.8坪) | 83.2万/坪 (32.1年/47.6坪) |
| 堺東駅 | 96.1万/坪 (26.0年/50.8坪) | 104万/坪 (22.5年/39.6坪) | 79.0万/坪 (30.8年/45.9坪) |
| 三国ケ丘駅 | 58.6万/坪 (36.0年/40.5坪) | 82.9万/坪 (34.0年/20.9坪) | 80.9万/坪 (27.3年/26.5坪) |
| 百舌鳥八幡駅 | 149万/坪 (1.0年/46.9坪) | 109万/坪 (28.7年/59.4坪) | - |
| 中百舌鳥駅 | 90.4万/坪 (35.6年/40.3坪) | 112万/坪 (23.1年/143坪) | 103万/坪 (24.7年/72.9坪) |
| 白鷺駅 | 126万/坪 (11.4年/32.9坪) | 129万/坪 (8.0年/30.9坪) | 109万/坪 (14.8年/82.3坪) |
| 初芝駅 | 63.6万/坪 (30.2年/37.0坪) | 75.6万/坪 (22.6年/36.6坪) | 69.9万/坪 (28.3年/31.3坪) |
| 萩原天神駅 | 46.1万/坪 (36.4年/27.4坪) | 77.9万/坪 (26.7年/29.6坪) | 65.0万/坪 (21.4年/27.7坪) |
| 北野田駅 | 59.4万/坪 (28.0年/63.4坪) | 72.1万/坪 (26.7年/36.6坪) | 70.2万/坪 (24.8年/36.3坪) |
| 狭山駅 | 65.0万/坪 (28.9年/32.0坪) | 29.5万/坪 (30.5年/35.8坪) | 103万/坪 (16.9年/43.3坪) |
| 大阪狭山市駅 | 81.7万/坪 (23.7年/45.6坪) | 119万/坪 (16.1年/52.2坪) | 116万/坪 (6.4年/53.6坪) |
| 金剛駅 | 76.4万/坪 (23.6年/52.5坪) | 92.8万/坪 (23.4年/70.6坪) | 72.8万/坪 (28.9年/70.3坪) |
| 滝谷駅 | 41.4万/坪 (25.0年/30.3坪) | 32.3万/坪 (37.0年/32.8坪) | 62.2万/坪 (14.5年/43.9坪) |
| 千代田駅 | 41.7万/坪 (40.9年/59.1坪) | 58.2万/坪 (29.7年/83.9坪) | 70.9万/坪 (25.9年/68.3坪) |
| 河内長野駅 | 24.2万/坪 (46.0年/48.4坪) | 27.4万/坪 (39.3年/56.0坪) | 39.6万/坪 (29.7年/40.8坪) |
| 三日市町駅 | 27.5万/坪 (41.7年/65.9坪) | 38.0万/坪 (34.5年/66.8坪) | 33.4万/坪 (38.5年/73.0坪) |
| 美加の台駅 | 33.1万/坪 (35.5年/64.2坪) | 37.3万/坪 (34.0年/81.7坪) | 61.7万/坪 (22.0年/65.5坪) |
| 千早口駅 | - | - | - |
| 天見駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
帝塚山駅 436.4 万/坪(昨年同期比 +450.0 ％)
帝塚山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 436万円/坪(132万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +450.0％( +357.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 48.5年から -13.4 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 20.7 坪から +178.0 ％増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 19.2 坪から +294.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 48.5 年 → 2025年 42.0 年、-13.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 5.3 分 → 2025年 6.0 分、+12.5 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
狭山駅 65.0 万/坪(昨年同期比 +120.2 ％)
狭山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.0万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +120.2％( +35.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 30.5年から -5.4 ％減)。平均土地面積は 32.0 坪 (昨年 35.8 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 33.8 坪から -6.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.0 分 → 2025年 7.4 分、-38.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 28.6 ％)
萩原天神駅 46.1 万/坪(昨年同期比 -40.8 ％)
萩原天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.1万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -40.8％( -31.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて +90.9％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 26.7年から +35.9 ％増)。平均土地面積は 27.4 坪 (昨年 29.6 坪から -7.2 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 27.8 坪から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 9.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.7 年 → 2025年 36.4 年、+35.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.9 分 → 2025年 18.2 分、+30.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.5 ％ → 2025年 57.1 ％)
大阪狭山市駅 81.7 万/坪(昨年同期比 -31.2 ％)
大阪狭山市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.7万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -31.2％( -37.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて +9.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 16.1年から +46.8 ％増)。平均土地面積は 45.6 坪 (昨年 52.2 坪から -12.6 ％減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 36.5 坪から -7.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 8.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.1 年 → 2025年 23.7 年、+46.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.0 分 → 2025年 16.2 分、+24.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 58.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示