【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR高崎線 (浦和駅～神保原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.7万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.4％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 936 件(１年前(2024年)に比べて -37.1％( -551件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 17.7年から -19.4 ％減)。平均土地面積は 51.2 坪 (昨年 61.7 坪から -17.1 ％減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 42.0 坪から -18.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鴻巣駅、行田駅、岡部駅、本庄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡部駅で昨年に比べ +91.5 ％、坪単価は 60.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(岡部駅、本庄駅)は +75.3 ％(坪単価 +25.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大宮駅、浦和駅)は -11.1 ％(坪単価 -18.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 17.7 年 → 2025年 14.3 年、-19.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.7 ％ → 2025年 50.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.7 ％ → 2025年 22.9 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.0 ％ → 2025年 2.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.5 ％ → 2025年 2.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.3％( -18.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2024年)に比べて -42.5％( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神保原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.0万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.7％( -0.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -53.3％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR高崎線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦和駅 | 162万/坪 (10.5年/32.7坪) | 181万/坪 (12.3年/44.3坪) | 170万/坪 (10.7年/37.8坪) |
| さいたま新都心駅 | 147万/坪 (9.2年/37.3坪) | 151万/坪 (22.0年/53.9坪) | 166万/坪 (20.9年/55.1坪) |
| 大宮駅 | 134万/坪 (11.5年/35.5坪) | 152万/坪 (14.4年/53.5坪) | 150万/坪 (12.7年/44.8坪) |
| 宮原駅 | 111万/坪 (13.1年/37.0坪) | 104万/坪 (14.4年/45.4坪) | 121万/坪 (8.1年/40.0坪) |
| 上尾駅 | 98.0万/坪 (12.3年/45.4坪) | 104万/坪 (14.5年/52.5坪) | 98.3万/坪 (15.8年/50.5坪) |
| 北上尾駅 | 111万/坪 (9.4年/39.9坪) | 108万/坪 (15.9年/49.5坪) | 104万/坪 (11.8年/42.5坪) |
| 桶川駅 | 89.8万/坪 (11.2年/49.1坪) | 89.6万/坪 (14.3年/57.4坪) | 84.0万/坪 (17.4年/49.2坪) |
| 北本駅 | 83.3万/坪 (11.6年/45.6坪) | 75.9万/坪 (16.8年/47.2坪) | 76.1万/坪 (17.8年/61.2坪) |
| 鴻巣駅 | 81.2万/坪 (13.9年/55.0坪) | 67.5万/坪 (17.4年/58.5坪) | 70.9万/坪 (21.0年/55.5坪) |
| 北鴻巣駅 | 53.2万/坪 (28.1年/48.4坪) | 57.0万/坪 (23.5年/90.8坪) | 65.5万/坪 (16.7年/61.9坪) |
| 吹上駅 | 60.6万/坪 (20.2年/51.7坪) | 66.8万/坪 (18.4年/57.7坪) | 53.1万/坪 (25.3年/71.4坪) |
| 行田駅 | 72.8万/坪 (9.7年/59.0坪) | 60.2万/坪 (15.5年/69.0坪) | 71.7万/坪 (12.9年/55.7坪) |
| 熊谷駅 | 54.3万/坪 (22.4年/68.1坪) | 55.3万/坪 (25.7年/69.7坪) | 56.2万/坪 (21.4年/75.6坪) |
| 籠原駅 | 65.1万/坪 (17.2年/62.5坪) | 58.2万/坪 (20.1年/81.4坪) | 60.2万/坪 (22.2年/77.9坪) |
| 深谷駅 | 54.3万/坪 (21.0年/71.5坪) | 56.1万/坪 (19.2年/94.0坪) | 52.2万/坪 (20.6年/88.7坪) |
| 岡部駅 | 60.3万/坪 (16.1年/122坪) | 31.5万/坪 (32.9年/99.8坪) | 44.1万/坪 (21.5年/104坪) |
| 本庄駅 | 58.7万/坪 (18.8年/73.1坪) | 36.9万/坪 (30.0年/95.0坪) | 46.4万/坪 (26.5年/105坪) |
| 神保原駅 | 45.0万/坪 (22.6年/79.6坪) | 45.4万/坪 (21.3年/78.0坪) | 43.4万/坪 (18.4年/84.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岡部駅 60.3 万/坪(昨年同期比 +91.5 ％)
岡部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.3万円/坪(18.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +91.5％( +28.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて +140.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 32.9年から -51.0 ％減)。平均土地面積は 122.0 坪 (昨年 99.8 坪から +22.2 ％増)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 59.9 坪から -45.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.9 年 → 2025年 16.1 年、-51.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
本庄駅 58.7 万/坪(昨年同期比 +59.1 ％)
本庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.7万円/坪(17.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +59.1％( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2024年)に比べて -42.9％( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 30.0年から -37.3 ％減)。平均土地面積は 73.1 坪 (昨年 95.0 坪から -23.0 ％減)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 52.5 坪から -19.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.0 年 → 2025年 18.8 年、-37.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 20.6 分 → 2025年 17.8 分、-13.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.3 ％ → 2025年 11.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.4 ％ → 2025年 39.5 ％)
大宮駅 133.7 万/坪(昨年同期比 -11.9 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.9％( -18.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 98 件(１年前(2024年)に比べて -41.3％( -69件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 14.4年から -19.8 ％減)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 53.5 坪から -33.6 ％減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 48.8 坪から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 14.4 年 → 2025年 11.5 年、-19.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.5 ％ → 2025年 51.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.8 ％ → 2025年 17.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 3.1 ％)
浦和駅 161.9 万/坪(昨年同期比 -10.3 ％)
浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.3％( -18.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2024年)に比べて -42.5％( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.5年(昨年 12.3年から -15.3 ％減)。平均土地面積は 32.7 坪 (昨年 44.3 坪から -26.1 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 43.7 坪から -27.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 12.3 年 → 2025年 10.5 年、-15.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.8 ％ → 2025年 55.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.1 ％ → 2025年 15.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.2 ％ → 2025年 2.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 1.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示