【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR宇都宮線 (浦和駅～栗橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.7％( -9.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 197 件(１年前(2024年)に比べて -8.4％( -18件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 15.2年から -19.7 ％減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 47.6 坪から -19.0 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 39.5 坪から -18.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。新白岡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新白岡駅で昨年に比べ +20.1 ％、坪単価は 81.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(新白岡駅、久喜駅)は +18.0 ％(坪単価 +12.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(さいたま新都心駅、東大宮駅)は -45.8 ％(坪単価 -134.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 15.2 年 → 2025年 12.2 年、-19.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.5 ％ → 2025年 21.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 46.0 ％ → 2025年 50.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 3.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.0 ％ → 2025年 2.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.1％( -11.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 32 件(１年前(2024年)に比べて -13.5％( -5件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東鷲宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.5万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.7％( -7.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -81.2％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR宇都宮線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦和駅 | 151万/坪 (10.2年/30.3坪) | 163万/坪 (12.8年/38.2坪) | 165万/坪 (7.0年/32.3坪) |
| さいたま新都心駅 | 136万/坪 (4.1年/29.7坪) | 364万/坪 (22.9年/50.8坪) | 78.2万/坪 (33.3年/35.2坪) |
| 大宮駅 | 131万/坪 (11.3年/34.1坪) | 163万/坪 (11.9年/47.1坪) | 135万/坪 (10.0年/43.1坪) |
| 土呂駅 | 138万/坪 (4.3年/26.2坪) | 155万/坪 (12.2年/40.6坪) | 198万/坪 (12.7年/35.3坪) |
| 東大宮駅 | 98.7万/坪 (11.2年/40.7坪) | 139万/坪 (4.7年/40.5坪) | 121万/坪 (13.3年/48.7坪) |
| 蓮田駅 | 91.3万/坪 (14.4年/44.3坪) | 87.8万/坪 (19.6年/47.0坪) | 81.4万/坪 (23.2年/66.6坪) |
| 白岡駅 | 59.7万/坪 (18.6年/43.3坪) | 74.3万/坪 (6.8年/48.8坪) | 82.1万/坪 (12.3年/52.6坪) |
| 新白岡駅 | 81.5万/坪 (26.3年/40.1坪) | 67.9万/坪 (28.7年/65.9坪) | 88.4万/坪 (24.9年/67.1坪) |
| 久喜駅 | 85.2万/坪 (12.8年/43.3坪) | 73.6万/坪 (22.5年/48.9坪) | 86.2万/坪 (16.0年/49.2坪) |
| 東鷲宮駅 | 53.5万/坪 (25.3年/47.9坪) | 60.6万/坪 (21.9年/57.2坪) | 64.9万/坪 (20.3年/67.1坪) |
| 栗橋駅 | 54.7万/坪 (15.3年/54.9坪) | 61.5万/坪 (14.0年/58.9坪) | 61.6万/坪 (14.8年/69.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新白岡駅 81.5 万/坪(昨年同期比 +20.1 ％)
新白岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.5万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.1％( +13.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 28.7年から -8.4 ％減)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 65.9 坪から -39.2 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 34.8 坪から -23.9 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 14.8 分 → 2025年 17.0 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
久喜駅 85.2 万/坪(昨年同期比 +15.8 ％)
久喜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.2万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.8％( +11.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -56.2％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.8年(昨年 22.5年から -43.1 ％減)。平均土地面積は 43.3 坪 (昨年 48.9 坪から -11.4 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 37.5 坪から -12.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.5 年 → 2025年 12.8 年、-43.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 21.4 ％)
さいたま新都心駅 135.9 万/坪(昨年同期比 -62.7 ％)
さいたま新都心駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -62.7％( -228.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.1年(昨年 22.9年から -82.0 ％減)。平均土地面積は 29.7 坪 (昨年 50.8 坪から -41.6 ％減)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 28.4 坪から +7.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.9 年 → 2025年 4.1 年、-82.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 62.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.6 分 → 2025年 20.0 分、+47.1 ％と大きく増加)
東大宮駅 98.7 万/坪(昨年同期比 -29.0 ％)
東大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.7万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -29.0％( -40.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて +78.9％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 4.7年から +138.3 ％増)。平均土地面積は 40.7 坪 (昨年 40.5 坪から +0.3 ％増)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 44.5 坪から -30.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 4.7 年 → 2025年 11.2 年、+138.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.8 分 → 2025年 20.5 分、+48.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 29.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 83.3 ％ → 2025年 52.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示