【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR埼京線 (戸田公園駅～大宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.3％( +3.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 126 件(１年前(2023年)に比べて -11.9％( -17件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.7年(昨年 12.3年から +11.0 ％増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 40.8 坪から +14.7 ％増)。平均建物面積は 43.8 坪 (昨年 38.1 坪から +14.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。戸田駅、与野本町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは与野本町駅で昨年に比べ +46.6 ％、坪単価は 157 万円/坪となった。
上位 2 駅(与野本町駅、戸田駅)は +33.5 ％(坪単価 +39.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(北戸田駅、戸田公園駅)は -28.8 ％(坪単価 -57.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.3 ％ → 2024年 10.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.9 ％ → 2024年 6.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 12.3 年 → 2024年 13.7 年、+11.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 25.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 48.6 ％ → 2024年 43.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 188万円/坪(56.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.1％( +12.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸田公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.9％( -30.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +120.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 戸田公園駅 | 124万/坪 (19.2年/43.6坪) | 154万/坪 (11.9年/24.2坪) | 186万/坪 (14.9年/30.5坪) |
| 戸田駅 | 173万/坪 (5.6年/27.2坪) | 144万/坪 (15.5年/28.4坪) | 144万/坪 (10.3年/43.9坪) |
| 北戸田駅 | 139万/坪 (15.8年/49.2坪) | 222万/坪 (14.2年/40.0坪) | 127万/坪 (18.3年/54.1坪) |
| 武蔵浦和駅 | 188万/坪 (7.6年/30.1坪) | 176万/坪 (10.1年/39.8坪) | 159万/坪 (3.3年/23.5坪) |
| 中浦和駅 | 186万/坪 (13.9年/62.2坪) | 179万/坪 (1.0年/32.5坪) | 124万/坪 (12.3年/38.8坪) |
| 南与野駅 | 147万/坪 (7.4年/25.4坪) | 128万/坪 (9.7年/45.3坪) | 128万/坪 (3.8年/32.6坪) |
| 与野本町駅 | 157万/坪 (15.5年/35.0坪) | 107万/坪 (18.0年/47.0坪) | 127万/坪 (10.2年/48.5坪) |
| 北与野駅 | 142万/坪 (10.8年/35.9坪) | 160万/坪 (18.3年/65.9坪) | 143万/坪 (9.8年/28.9坪) |
| 大宮駅 | 176万/坪 (15.8年/62.3坪) | 195万/坪 (11.4年/32.6坪) | 149万/坪 (14.3年/40.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
与野本町駅 156.9 万/坪(昨年同期比 +46.6 ％)
与野本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +46.6％( +49.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 18.0年から -13.9 ％減)。平均土地面積は 35.0 坪 (昨年 47.0 坪から -25.4 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 43.9 坪から -32.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 18.0 年 → 2024年 15.5 年、-13.9 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.2 ％ → 2024年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 45.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 15.0 ％)
戸田駅 172.9 万/坪(昨年同期比 +20.5 ％)
戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 173万円/坪(52.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.5％( +29.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.6年(昨年 15.5年から -63.7 ％減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 28.4 坪から -4.0 ％減)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 32.1 坪から -5.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 15.5 年 → 2024年 5.6 年、-63.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.8 分 → 2024年 14.0 分、-16.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 62.5 ％)
北戸田駅 138.5 万/坪(昨年同期比 -37.6 ％)
北戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(41.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.6％( -83.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 14.2年から +10.8 ％増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 40.0 坪から +23.0 ％増)。平均建物面積は 75.8 坪 (昨年 28.5 坪から +165.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 14.2 年 → 2024年 15.8 年、+10.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.7 分 → 2024年 15.8 分、+23.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
戸田公園駅 123.6 万/坪(昨年同期比 -19.9 ％)
戸田公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.9％( -30.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +120.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 11.9年から +61.6 ％増)。平均土地面積は 43.6 坪 (昨年 24.2 坪から +80.1 ％増)。平均建物面積は 81.1 坪 (昨年 27.8 坪から +191.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 18.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.9 年 → 2024年 19.2 年、+61.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.0 分 → 2024年 14.6 分、+12.6 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 36.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示