【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR武蔵野線 (南流山駅~西船橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -6.2%( -8.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 95 件(1年前(2024年)に比べて +31.9%( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 13.9年から +4.6 %増)。平均土地面積は 41.0 坪 (昨年 45.1 坪から -9.2 %減)。平均建物面積は 34.1 坪 (昨年 38.6 坪から -11.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新八柱駅、船橋法典駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは船橋法典駅で昨年に比べ +7.1 %、坪単価は 97.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(船橋法典駅、新八柱駅)は +6.2 %(坪単価 +6.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東松戸駅、西船橋駅)は -20.2 %(坪単価 -26.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.4 % → 2025年 9.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.1 % → 2025年 12.8 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 56.3 % → 2025年 41.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.9 % → 2025年 18.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南流山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -2.9%( -4.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 18 件(1年前(2024年)に比べて +20.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -26.9%( -29.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR武蔵野線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 南流山駅 | 158万/坪 (12.5年/39.5坪) | 163万/坪 (9.3年/46.9坪) | 154万/坪 (7.8年/44.5坪) |
| 新松戸駅 | 141万/坪 (13.2年/48.2坪) | 135万/坪 (17.3年/54.8坪) | 128万/坪 (11.6年/44.4坪) |
| 新八柱駅 | 132万/坪 (7.1年/37.5坪) | 125万/坪 (12.9年/36.6坪) | 129万/坪 (7.3年/36.9坪) |
| 東松戸駅 | 78.8万/坪 (21.3年/34.4坪) | 108万/坪 (7.3年/35.8坪) | 91.3万/坪 (12.3年/39.3坪) |
| 市川大野駅 | 103万/坪 (17.8年/50.2坪) | 99.9万/坪 (10.8年/38.2坪) | 72.7万/坪 (28.7年/50.8坪) |
| 船橋法典駅 | 97.8万/坪 (19.7年/38.1坪) | 91.3万/坪 (26.6年/39.6坪) | 138万/坪 (0.4年/37.3坪) |
| 西船橋駅 | 148万/坪 (1.6年/18.7坪) | 171万/坪 (8.0年/54.3坪) | 152万/坪 (31.8年/112坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
船橋法典駅 97.8 万/坪(昨年同期比 +7.1 %)
船橋法典駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.8万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +7.1%( +6.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 24 件(1年前(2024年)に比べて +140.0%( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 26.6年から -25.8 %減)。平均土地面積は 38.1 坪 (昨年 39.6 坪から -3.8 %減)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 27.8 坪から +16.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.6 年 → 2025年 19.7 年、-25.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 % → 2025年 20.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 % → 2025年 20.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.3 分 → 2025年 18.3 分、+37.8 %と大きく増加)
新八柱駅 131.9 万/坪(昨年同期比 +5.2 %)
新八柱駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +5.2%( +6.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2024年)に比べて +88.9%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.1年(昨年 12.9年から -44.8 %減)。平均土地面積は 37.5 坪 (昨年 36.6 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 29.2 坪から +6.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 12.9 年 → 2025年 7.1 年、-44.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 % → 2025年 5.9 %)
東松戸駅 78.8 万/坪(昨年同期比 -26.9 %)
東松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -26.9%( -29.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 7.3年から +193.0 %増)。平均土地面積は 34.4 坪 (昨年 35.8 坪から -3.9 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 30.8 坪から -1.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 7.3 年 → 2025年 21.3 年、+193.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 25.0 %)
西船橋駅 147.6 万/坪(昨年同期比 -13.5 %)
西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -13.5%( -23.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -62.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.6年(昨年 8.0年から -80.1 %減)。平均土地面積は 18.7 坪 (昨年 54.3 坪から -65.6 %減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 48.8 坪から -33.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 8.0 年 → 2025年 1.6 年、-80.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.0 分 → 2025年 12.5 分、-10.7 %と減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 71.4 % → 2025年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示