【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR成田線 (佐倉駅～松岸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.9万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.7％( -7.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 117 件(１年前(2024年)に比べて -23.0％( -35件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 22.8年から +21.0 ％増)。平均土地面積は 73.5 坪 (昨年 75.0 坪から -2.0 ％減)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 40.0 坪から -11.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。下総神崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは水郷駅で昨年に比べ +39490.8 ％、坪単価は 11.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(水郷駅、滑河駅)は +19818.6 ％(坪単価 +7.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大戸駅、佐原駅)は -77.5 ％(坪単価 -27.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.7 ％ → 2025年 2.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.7 ％ → 2025年 6.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.8 年 → 2025年 27.6 年、+21.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 28.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.1 ％ → 2025年 20.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.3万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -10.3％( -9.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -68.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.8％( -32.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR成田線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 佐倉駅 | 70.0万/坪 (24.3年/58.0坪) | 72.8万/坪 (21.0年/59.0坪) | 60.0万/坪 (30.4年/112坪) |
| 酒々井駅 | 50.4万/坪 (26.8年/74.1坪) | 60.2万/坪 (27.0年/73.9坪) | 61.5万/坪 (20.7年/56.7坪) |
| 成田駅 | 80.3万/坪 (23.8年/59.6坪) | 89.5万/坪 (19.6年/86.2坪) | 84.4万/坪 (9.9年/44.4坪) |
| 成田空港駅 | - | - | - |
| 久住駅 | - | 80.8万/坪 (0年/154坪) | - |
| 滑河駅 | 6.6万/坪 (40.0年/84.7坪) | 2.7万/坪 (48.0年/59.0坪) | 8.2万/坪 (39.0年/51.4坪) |
| 下総神崎駅 | 45.4万/坪 (22.8年/124坪) | 25.3万/坪 (33.0年/39.3坪) | 11.7万/坪 (33.7年/48.9坪) |
| 大戸駅 | 2.5万/坪 (47.0年/66.6坪) | 34.6万/坪 (34.0年/206坪) | 31.2万/坪 (36.0年/205坪) |
| 佐原駅 | 14.3万/坪 (43.0年/130坪) | 37.9万/坪 (33.8年/137坪) | 28.1万/坪 (40.9年/128坪) |
| 香取駅 | 11.2万/坪 (48.5年/195坪) | - | - |
| 水郷駅 | 11.4万/坪 (47.0年/69.6坪) | 0.03万/坪 (44.0年/52.9坪) | 21.6万/坪 (46.5年/74.1坪) |
| 小見川駅 | 11.8万/坪 (42.3年/173坪) | 30.1万/坪 (18.8年/121坪) | 32.0万/坪 (27.0年/177坪) |
| 笹川駅 | 12.8万/坪 (23.0年/230坪) | - | - |
| 下総橘駅 | - | 4.2万/坪 (39.0年/66.6坪) | 18.4万/坪 (32.0年/81.7坪) |
| 下総豊里駅 | 7.6万/坪 (41.5年/204坪) | 8.7万/坪 (27.7年/103坪) | 14.0万/坪 (33.4年/106坪) |
| 椎柴駅 | - | 4.0万/坪 (41.0年/33.3坪) | - |
| 松岸駅 | 9.2万/坪 (46.5年/71.1坪) | 10.4万/坪 (39.0年/92.6坪) | 14.8万/坪 (35.7年/78.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
水郷駅 11.4 万/坪(昨年同期比 +39490.8 ％)
水郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.4万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +39490.8％( +11.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 47.0年(昨年 44.0年から +6.8 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 52.9 坪から +31.4 ％増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 34.8 坪から -21.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 18.0 分、+260.0 ％と大きく増加)
滑河駅 6.6 万/坪(昨年同期比 +146.4 ％)
滑河駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.6万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +146.4％( +3.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 48.0年から -16.7 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 59.0 坪から +43.6 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 24.2 坪から +31.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 48.0 年 → 2025年 40.0 年、-16.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 45.0 分 → 2025年 30.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
大戸駅 2.5 万/坪(昨年同期比 -92.8 ％)
大戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.8％( -32.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 47.0年(昨年 34.0年から +38.2 ％増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 205.7 坪から -67.6 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 63.5 坪から -61.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 60.0 分 → 2025年 13.0 分、-78.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 34.0 年 → 2025年 47.0 年、+38.2 ％と大きく増加)
佐原駅 14.3 万/坪(昨年同期比 -62.2 ％)
佐原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.3万円/坪(4.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -62.2％( -23.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -36.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 33.8年から +27.1 ％増)。平均土地面積は 130.3 坪 (昨年 137.0 坪から -4.9 ％減)。平均建物面積は 45.8 坪 (昨年 35.6 坪から +28.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 54.5 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 33.8 年 → 2025年 43.0 年、+27.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 20.7 分 → 2025年 24.7 分、+19.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示