【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の神戸高速鉄道東西線 (西代駅～元町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.4万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +8.6％( +6.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2024年)に比べて -61.6％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 30.7年から +4.3 ％増)。平均土地面積は 34.0 坪 (昨年 31.7 坪から +7.0 ％増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 45.5 坪から -15.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。花隈駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは高速神戸駅で昨年に比べ -65.7 ％、坪単価は 27.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(西元町駅、花隈駅)は +132.4 ％(坪単価 +169.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高速神戸駅、新開地駅)は -61.5 ％(坪単価 -51.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.7 ％ → 2025年 9.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.9 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.8 ％ → 2025年 57.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.3 ％ → 2025年 7.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西元町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 477万円/坪(144万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +272.8％( +349.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高速神戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.3万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -65.7％( -52.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 神戸高速鉄道東西線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西代駅 | 43.6万/坪 (33.8年/23.4坪) | 74.5万/坪 (27.7年/39.9坪) | 65.8万/坪 (28.8年/34.8坪) |
| 高速長田駅 | 37.8万/坪 (34.8年/25.1坪) | 56.5万/坪 (31.5年/28.5坪) | 63.1万/坪 (31.0年/28.7坪) |
| 大開駅 | - | 99.2万/坪 (35.0年/23.8坪) | 123万/坪 (22.3年/43.6坪) |
| 新開地駅 | 38.2万/坪 (28.0年/42.4坪) | 89.3万/坪 (37.9年/40.8坪) | 92.0万/坪 (42.0年/49.8坪) |
| 高速神戸駅 | 27.3万/坪 (31.0年/81.7坪) | 79.6万/坪 (25.6年/56.7坪) | 110万/坪 (21.5年/29.1坪) |
| 花隈駅 | 110万/坪 (33.5年/30.3坪) | 119万/坪 (38.5年/27.7坪) | 164万/坪 (14.0年/26.5坪) |
| 神戸三宮駅 | 236万/坪 (0年/106坪) | - | 125万/坪 (0.25年/28.7坪) |
| 西元町駅 | 477万/坪 (22.5年/62.0坪) | 128万/坪 (22.0年/24.6坪) | 130万/坪 (37.6年/21.8坪) |
| 元町駅 | 155万/坪 (21.1年/31.0坪) | 174万/坪 (24.1年/31.3坪) | 160万/坪 (41.7年/49.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西元町駅 477.1 万/坪(昨年同期比 +272.8 ％)
西元町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 477万円/坪(144万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +272.8％( +349.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 22.0年から +2.5 ％増)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 24.6 坪から +152.3 ％増)。平均建物面積は 93.0 坪 (昨年 77.5 坪から +20.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 3.0 分 → 2025年 2.5 分、-16.7 ％と減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
花隈駅 109.7 万/坪(昨年同期比 -8.0 ％)
花隈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.0％( -9.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 38.5年から -12.9 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 27.7 坪から +9.1 ％増)。平均建物面積は 68.1 坪 (昨年 52.7 坪から +29.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 38.5 年 → 2025年 33.5 年、-12.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.0 分 → 2025年 3.7 分、+22.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
高速神戸駅 27.3 万/坪(昨年同期比 -65.7 ％)
高速神戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.3万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -65.7％( -52.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.0年(昨年 25.6年から +21.0 ％増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 56.7 坪から +44.0 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 50.7 坪から -28.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.0 分 → 2025年 6.0 分、-40.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.6 年 → 2025年 31.0 年、+21.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
新開地駅 38.2 万/坪(昨年同期比 -57.2 ％)
新開地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.2万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -57.2％( -51.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 37.9年から -26.0 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 40.8 坪から +3.7 ％増)。平均建物面積は 96.8 坪 (昨年 99.2 坪から -2.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 37.9 年 → 2025年 28.0 年、-26.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 6.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示