【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の阪急嵐山線 (桂駅~嵐山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +2.5%( +2.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 156 件(1年前(2024年)に比べて -46.8%( -137件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 30.1年から -20.3 %減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 36.2 坪から +17.3 %増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 31.6 坪から +10.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。松尾大社駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは松尾大社駅で昨年に比べ +27.6 %、坪単価は 109 万円/坪となった。
上位 1 駅(松尾大社駅)は +27.6 %(坪単価 +23.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(嵐山駅)は -30.7 %(坪単価 -40.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.1 年 → 2025年 24.0 年、-20.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 % → 2025年 33.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.7 % → 2025年 27.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.7 % → 2025年 8.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 0.8 % → 2025年 0.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上桂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(35.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +0.4%( +0.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 34 件(1年前(2024年)に比べて -46.9%( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -30.7%( -40.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -75.0%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪急嵐山線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 桂駅 | 105万/坪 (26.8年/46.5坪) | 103万/坪 (30.7年/37.1坪) | 110万/坪 (28.2年/44.8坪) |
| 上桂駅 | 119万/坪 (22.5年/39.6坪) | 118万/坪 (24.1年/35.3坪) | 115万/坪 (22.6年/44.6坪) |
| 松尾大社駅 | 109万/坪 (17.4年/38.3坪) | 85.1万/坪 (34.9年/29.8坪) | 112万/坪 (16.8年/29.0坪) |
| 嵐山駅 | 90.6万/坪 (37.7年/29.9坪) | 131万/坪 (33.4年/47.9坪) | 126万/坪 (17.8年/42.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
松尾大社駅 108.5 万/坪(昨年同期比 +27.6 %)
松尾大社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +27.6%( +23.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2024年)に比べて -22.4%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 34.9年から -50.1 %減)。平均土地面積は 38.3 坪 (昨年 29.8 坪から +28.5 %増)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 31.2 坪から -1.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 34.9 年 → 2025年 17.4 年、-50.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 % → 2025年 51.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.2 % → 2025年 27.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.2 % → 2025年 5.3 %)
嵐山駅 90.6 万/坪(昨年同期比 -30.7 %)
嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -30.7%( -40.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -75.0%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.7年(昨年 33.4年から +12.9 %増)。平均土地面積は 29.9 坪 (昨年 47.9 坪から -37.4 %減)。平均建物面積は 20.3 坪 (昨年 41.2 坪から -50.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 % → 2025年 40.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 33.4 年 → 2025年 37.7 年、+12.9 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.7 分 → 2025年 9.0 分、+34.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 % → 2025年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示