【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の阪急嵐山線 (桂駅~嵐山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(31.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -6.1%( -6.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 293 件(1年前(2023年)に比べて +9.3%( +25件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 24.4年から +23.3 %増)。平均土地面積は 36.2 坪 (昨年 42.0 坪から -13.9 %減)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 36.5 坪から -13.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。桂駅は、昨年から 10 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは松尾大社駅で昨年に比べ -24.1 %、坪単価は 85.1 万円/坪となった。
上位 1 駅(嵐山駅)は +3.9 %(坪単価 +4.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(松尾大社駅)は -24.1 %(坪単価 -27.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 % → 2024年 36.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 % → 2024年 12.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.4 年 → 2024年 30.1 年、+23.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.4 % → 2024年 33.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.7 % → 2024年 1.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +3.9%( +4.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2023年)に比べて +5.3%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった松尾大社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.1万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -24.1%( -27.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて +14.0%( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
| 阪急嵐山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 桂駅 | 103万/坪 (30.7年/37.1坪) | 110万/坪 (28.2年/44.8坪) | 115万/坪 (21.4年/45.7坪) |
| 上桂駅 | 118万/坪 (24.1年/35.3坪) | 115万/坪 (22.6年/44.6坪) | 114万/坪 (21.3年/35.0坪) |
| 松尾大社駅 | 85.1万/坪 (34.9年/29.8坪) | 112万/坪 (16.8年/29.0坪) | 87.6万/坪 (25.0年/30.5坪) |
| 嵐山駅 | 131万/坪 (33.4年/47.9坪) | 126万/坪 (17.8年/42.4坪) | 118万/坪 (33.6年/58.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
嵐山駅 130.7 万/坪(昨年同期比 +3.9 %)
嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +3.9%( +4.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2023年)に比べて +5.3%( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 17.8年から +87.6 %増)。平均土地面積は 47.9 坪 (昨年 42.4 坪から +12.8 %増)。平均建物面積は 41.2 坪 (昨年 26.7 坪から +54.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 60.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 27.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.8 年 → 2024年 33.4 年、+87.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 44.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 % → 2024年 11.1 %)
松尾大社駅 85.1 万/坪(昨年同期比 -24.1 %)
松尾大社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.1万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -24.1%( -27.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて +14.0%( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 16.8年から +107.7 %増)。平均土地面積は 29.8 坪 (昨年 29.0 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 30.1 坪から +3.5 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.8 年 → 2024年 34.9 年、+107.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 11.7 分 → 2024年 13.1 分、+11.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.4 % → 2024年 45.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 % → 2024年 26.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示