【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の伊勢鉄伊勢線 (四日市駅～津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.4万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -5.5％( -3.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -79.1％( -87件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 27.5年から +17.4 ％増)。平均土地面積は 77.7 坪 (昨年 82.0 坪から -5.2 ％減)。平均建物面積は 79.3 坪 (昨年 47.0 坪から +68.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。伊勢上野駅、津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは津駅で昨年に比べ +42.0 ％、坪単価は 71.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(津駅、伊勢上野駅)は +31.4 ％(坪単価 +19.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南四日市駅、河芸駅)は -85.6 ％(坪単価 -59.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.9 ％ → 2025年 31.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.5 年 → 2025年 32.3 年、+17.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.2 ％ → 2025年 45.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.6 ％ → 2025年 13.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった伊勢上野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.9％( +18.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -91.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった河芸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -85.4％( -42.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 伊勢鉄伊勢線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 四日市駅 | 8.0万/坪 (53.4年/44.9坪) | 33.3万/坪 (35.9年/72.1坪) | 19.9万/坪 (38.7年/129坪) |
| 南四日市駅 | 12.5万/坪 (41.0年/200坪) | 88.2万/坪 (45.3年/78.7坪) | 110万/坪 (0.8年/93.8坪) |
| 河原田駅 | 57.1万/坪 (28.0年/68.1坪) | 60.1万/坪 (18.4年/89.4坪) | 60.3万/坪 (18.8年/78.5坪) |
| 鈴鹿駅 | - | 53.3万/坪 (18.0年/80.9坪) | 62.4万/坪 (36.8年/96.8坪) |
| 玉垣駅 | 80.2万/坪 (23.0年/58.2坪) | 67.4万/坪 (15.9年/64.3坪) | 57.1万/坪 (40.3年/51.4坪) |
| 鈴鹿サーキット稲生駅 | 30.4万/坪 (44.0年/57.5坪) | 111万/坪 (2.3年/59.0坪) | - |
| 徳田駅 | - | - | 3.0万/坪 (47.8年/124坪) |
| 中瀬古駅 | 45.8万/坪 (33.0年/86.2坪) | 39.7万/坪 (29.1年/69.3坪) | 82.7万/坪 (17.1年/91.1坪) |
| 伊勢上野駅 | 107万/坪 (0年/54.5坪) | 88.6万/坪 (10.6年/61.0坪) | 141万/坪 (0.5年/59.0坪) |
| 河芸駅 | 7.2万/坪 (53.0年/84.7坪) | 49.7万/坪 (27.1年/98.3坪) | 11.9万/坪 (53.5年/133坪) |
| 東一身田駅 | - | 46.5万/坪 (33.8年/50.7坪) | 36.5万/坪 (33.0年/64.7坪) |
| 津駅 | 71.0万/坪 (24.9年/91.2坪) | 50.0万/坪 (34.3年/91.5坪) | 56.5万/坪 (30.6年/97.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
津駅 71.0 万/坪(昨年同期比 +42.0 ％)
津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.0万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +42.0％( +21.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -85.1％( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 34.3年から -27.5 ％減)。平均土地面積は 91.2 坪 (昨年 91.5 坪から -0.4 ％減)。平均建物面積は 119.5 坪 (昨年 54.8 坪から +117.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 34.3 年 → 2025年 24.9 年、-27.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 22.1 分 → 2025年 17.3 分、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.8 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 43.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
伊勢上野駅 107.0 万/坪(昨年同期比 +20.9 ％)
伊勢上野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.9％( +18.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -91.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 10.6年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 61.0 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 34.7 坪から -8.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 10.6 年 → 2025年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
南四日市駅 12.5 万/坪(昨年同期比 -85.8 ％)
南四日市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.5万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -85.8％( -75.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 45.3年から -9.4 ％減)。平均土地面積は 199.7 坪 (昨年 78.7 坪から +153.8 ％増)。平均建物面積は 544.5 坪 (昨年 49.9 坪から +990.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 8.0 分、+60.0 ％と大きく増加)
河芸駅 7.2 万/坪(昨年同期比 -85.4 ％)
河芸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -85.4％( -42.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 27.1年から +95.4 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 98.3 坪から -13.8 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 35.5 坪から -10.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.1 年 → 2025年 53.0 年、+95.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.8 分 → 2025年 30.0 分、+207.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示