この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のひたちなか海浜鉄道湊線 (勝田駅～阿字ケ浦駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.6万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -13.5％( -9.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +16.7％( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 17.3年から +29.6 ％増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 83.2 坪から +38.2 ％増)。平均建物面積は 56.7 坪 (昨年 38.7 坪から +46.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。
上位 1 駅(平磯駅)は +462.0 ％(坪単価 +14.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(那珂湊駅)は -49.0 ％(坪単価 -16.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.3 ％ → 2023年 5.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 17.3 年 → 2023年 22.4 年、+29.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.0 ％ → 2023年 27.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 33.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった勝田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.2万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -30.5％( -32.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった那珂湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.3万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -49.0％( -16.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| ひたちなか海浜鉄道湊線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 勝田駅 | 73.2万/坪 (21.9年/123坪) | 105万/坪 (10.8年/86.4坪) | 66.3万/坪 (19.0年/97.8坪) |
| 金上駅 | 40.9万/坪 (25.2年/71.1坪) | - | 40.4万/坪 (52.5年/60.5坪) |
| 中根駅 | - | - | - |
| 高田の鉄橋駅 | - | 16.6万/坪 (29.5年/49.9坪) | - |
| 那珂湊駅 | 17.3万/坪 (34.5年/83.2坪) | 33.8万/坪 (0.5年/53.7坪) | 61.6万/坪 (3.5年/52.2坪) |
| 殿山駅 | - | - | 45.5万/坪 (55.5年/52.9坪) |
| 平磯駅 | 18.0万/坪 (35.5年/122坪) | 3.2万/坪 (46.9年/39.7坪) | 4.3万/坪 (51.5年/79.4坪) |
| 美乃浜学園駅 | 56.3万/坪 (18.5年/136坪) | - | - |
| 磯崎駅 | - | 63.0万/坪 (0.5年/99.8坪) | - |
| 阿字ケ浦駅 | 72.6万/坪 (0.5年/101坪) | 17.5万/坪 (33.5年/303坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
平磯駅 18.0 万/坪(昨年同期比 +462.0 ％)
平磯駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.0万円/坪(5.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +462.0％( +14.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 46.9年から -24.2 ％減)。平均土地面積は 121.8 坪 (昨年 39.7 坪から +206.7 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 26.5 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 46.9 年 → 2023年 35.5 年、-24.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.8 分 → 2023年 14.5 分、+48.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
那珂湊駅 17.3 万/坪(昨年同期比 -49.0 ％)
那珂湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.3万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -49.0％( -16.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.5年(昨年 0.5年から +6749.2 ％増)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 53.7 坪から +54.9 ％増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 47.6 坪から -3.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 12.0 分 → 2023年 9.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.5 年 → 2023年 34.5 年、+6749.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示