【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR南武線 (川崎駅～稲田堤駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.0％( +18.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 110 件(１年前(2023年)に比べて -84.9％( -618件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 16.7年から -4.2 ％減)。平均土地面積は 30.4 坪 (昨年 31.5 坪から -3.6 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 38.9 坪から -1.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。川崎駅、津田山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは津田山駅で昨年に比べ +34.5 ％、坪単価は 234 万円/坪となった。
上位 2 駅(津田山駅、川崎駅)は +33.7 ％(坪単価 +55.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(向河原駅、武蔵小杉駅)は -16.8 ％(坪単価 -36.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 2.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 19.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 13.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.4 ％ → 2024年 1.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった津田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +34.5％( +60.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中野島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.6％( -14.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -88.5％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR南武線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 208万/坪 (22.0年/29.0坪) | 156万/坪 (18.8年/30.7坪) | 169万/坪 (15.8年/34.5坪) |
| 尻手駅 | 176万/坪 (13.7年/19.7坪) | 182万/坪 (18.8年/44.8坪) | 159万/坪 (12.1年/22.2坪) |
| 矢向駅 | 163万/坪 (23.1年/42.2坪) | 167万/坪 (15.0年/31.3坪) | 161万/坪 (12.8年/24.1坪) |
| 鹿島田駅 | 161万/坪 (17.4年/24.8坪) | 158万/坪 (16.4年/20.9坪) | 152万/坪 (18.2年/26.3坪) |
| 平間駅 | 191万/坪 (4.8年/18.2坪) | 179万/坪 (17.6年/20.5坪) | 171万/坪 (10.9年/22.7坪) |
| 向河原駅 | 157万/坪 (23.0年/46.9坪) | 196万/坪 (19.0年/27.6坪) | 202万/坪 (21.3年/37.8坪) |
| 武蔵小杉駅 | 209万/坪 (17.5年/40.1坪) | 242万/坪 (15.6年/24.9坪) | 199万/坪 (17.0年/31.4坪) |
| 武蔵中原駅 | 195万/坪 (7.8年/28.4坪) | 164万/坪 (12.2年/35.6坪) | 179万/坪 (13.3年/32.7坪) |
| 武蔵新城駅 | 192万/坪 (4.9年/26.4坪) | 182万/坪 (19.8年/35.7坪) | 163万/坪 (13.3年/26.7坪) |
| 武蔵溝ノ口駅 | - | 160万/坪 (21.8年/41.6坪) | 199万/坪 (30.7年/60.8坪) |
| 津田山駅 | 234万/坪 (29.5年/52.9坪) | 174万/坪 (11.2年/27.8坪) | 173万/坪 (14.4年/44.5坪) |
| 久地駅 | 164万/坪 (2.5年/24.2坪) | 167万/坪 (13.1年/36.1坪) | 143万/坪 (14.8年/37.1坪) |
| 宿河原駅 | 156万/坪 (10.4年/30.0坪) | 161万/坪 (13.3年/33.7坪) | 155万/坪 (13.0年/33.8坪) |
| 登戸駅 | 203万/坪 (13.0年/25.7坪) | 203万/坪 (13.0年/37.7坪) | 157万/坪 (17.0年/28.7坪) |
| 中野島駅 | 133万/坪 (10.0年/21.7坪) | 147万/坪 (16.7年/27.9坪) | 142万/坪 (17.5年/47.9坪) |
| 稲田堤駅 | 138万/坪 (13.2年/52.9坪) | 147万/坪 (14.5年/32.5坪) | 140万/坪 (17.3年/31.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
津田山駅 234.4 万/坪(昨年同期比 +34.5 ％)
津田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +34.5％( +60.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 11.2年から +162.7 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 27.8 坪から +90.6 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 31.4 坪から -3.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.9 分 → 2024年 3.5 分、-64.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.2 年 → 2024年 29.5 年、+162.7 ％と大きく増加)
川崎駅 207.7 万/坪(昨年同期比 +32.8 ％)
川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 208万円/坪(62.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +32.8％( +51.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 40 件(１年前(2023年)に比べて -79.6％( -156件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 18.8年から +16.7 ％増)。平均土地面積は 29.0 坪 (昨年 30.7 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 43.8 坪から -19.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.8 年 → 2024年 22.0 年、+16.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.7 ％ → 2024年 23.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.0 ％ → 2024年 25.6 ％)
向河原駅 157.3 万/坪(昨年同期比 -19.9 ％)
向河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.9％( -39.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 19.0年から +21.3 ％増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 27.6 坪から +69.9 ％増)。平均建物面積は 55.2 坪 (昨年 47.6 坪から +15.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 23.0 年、+21.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.2 分 → 2024年 10.5 分、+68.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 50.0 ％)
武蔵小杉駅 208.7 万/坪(昨年同期比 -13.6 ％)
武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 209万円/坪(63.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.6％( -32.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -89.5％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 15.6年から +12.2 ％増)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 24.9 坪から +60.9 ％増)。平均建物面積は 53.7 坪 (昨年 32.4 坪から +65.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 15.6 年 → 2024年 17.5 年、+12.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.1 分 → 2024年 14.5 分、+44.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示