【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR南武線 (川崎駅～稲田堤駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +8.6％( +12.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 138 件(１年前(2021年)に比べて -31.3％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 14.7年から -12.2 ％減)。平均土地面積は 27.6 坪 (昨年 34.0 坪から -18.7 ％減)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 36.8 坪から -1.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。平間駅、武蔵中原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平間駅で昨年に比べ +27.0 ％、坪単価は 193 万円/坪となった。
上位 2 駅(平間駅、武蔵中原駅)は +25.2 ％(坪単価 +38.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(登戸駅、津田山駅)は -12.5 ％(坪単価 -20.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 14.7 年 → 2022年 13.0 年、-12.2 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 ％ → 2022年 6.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.5 ％ → 2022年 12.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 14.3 分 → 2022年 16.4 分、+14.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 10.5 ％ → 2022年 8.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 236万円/坪(71.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +19.7％( +39.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中野島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.2％( -7.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR南武線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 152万/坪 (14.3年/28.5坪) | 131万/坪 (17.7年/27.3坪) | 130万/坪 (14.0年/38.1坪) |
| 尻手駅 | 171万/坪 (6.7年/18.6坪) | 148万/坪 (13.7年/27.9坪) | 143万/坪 (14.3年/62.6坪) |
| 矢向駅 | 188万/坪 (7.3年/23.6坪) | 172万/坪 (8.6年/25.9坪) | 127万/坪 (19.4年/28.7坪) |
| 鹿島田駅 | 154万/坪 (19.5年/44.3坪) | 156万/坪 (6.5年/21.1坪) | 172万/坪 (8.5年/17.0坪) |
| 平間駅 | 193万/坪 (11.0年/26.9坪) | 152万/坪 (17.4年/32.1坪) | 168万/坪 (6.8年/22.2坪) |
| 向河原駅 | 202万/坪 (9.0年/29.5坪) | 191万/坪 (20.2年/34.8坪) | 1,273万/坪 (0年/56.0坪) |
| 武蔵小杉駅 | 236万/坪 (11.0年/73.4坪) | 198万/坪 (26.0年/23.2坪) | 134万/坪 (23.4年/27.7坪) |
| 武蔵中原駅 | 194万/坪 (6.7年/20.4坪) | 157万/坪 (13.6年/36.0坪) | 203万/坪 (17.9年/26.1坪) |
| 武蔵新城駅 | 164万/坪 (13.3年/25.5坪) | 146万/坪 (22.3年/62.9坪) | 142万/坪 (15.7年/29.9坪) |
| 武蔵溝ノ口駅 | - | - | - |
| 津田山駅 | 150万/坪 (16.3年/34.2坪) | 171万/坪 (10.7年/43.4坪) | 165万/坪 (8.9年/46.7坪) |
| 久地駅 | 143万/坪 (9.8年/19.9坪) | 124万/坪 (11.2年/28.4坪) | 121万/坪 (9.0年/46.5坪) |
| 宿河原駅 | 145万/坪 (6.8年/24.5坪) | 148万/坪 (7.4年/26.3坪) | 147万/坪 (6.5年/30.0坪) |
| 登戸駅 | 139万/坪 (18.0年/31.0坪) | 160万/坪 (12.9年/22.4坪) | 130万/坪 (14.8年/35.9坪) |
| 中野島駅 | 112万/坪 (28.0年/26.3坪) | 119万/坪 (19.3年/39.0坪) | 124万/坪 (18.7年/29.2坪) |
| 稲田堤駅 | 145万/坪 (8.3年/23.8坪) | 145万/坪 (1.5年/30.0坪) | 125万/坪 (13.2年/52.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
平間駅 192.8 万/坪(昨年同期比 +27.0 ％)
平間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +27.0％( +41.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 17.4年から -36.7 ％減)。平均土地面積は 26.9 坪 (昨年 32.1 坪から -16.0 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 36.5 坪から -13.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 17.4 年 → 2022年 11.0 年、-36.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 38.5 ％ → 2022年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.7 ％ → 2022年 20.0 ％)
武蔵中原駅 193.7 万/坪(昨年同期比 +23.4 ％)
武蔵中原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +23.4％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2021年)に比べて -52.2％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.7年(昨年 13.6年から -51.0 ％減)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 36.0 坪から -43.4 ％減)。平均建物面積は 26.0 坪 (昨年 37.6 坪から -30.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 13.6 年 → 2022年 6.7 年、-51.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 77.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.6 ％ → 2022年 11.1 ％)
登戸駅 139.2 万/坪(昨年同期比 -13.2 ％)
登戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -13.2％( -21.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 12.9年から +39.5 ％増)。平均土地面積は 31.0 坪 (昨年 22.4 坪から +38.5 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 29.0 坪から +30.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.9 年 → 2022年 18.0 年、+39.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 ％ → 2022年 75.0 ％)
津田山駅 150.3 万/坪(昨年同期比 -11.9 ％)
津田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -11.9％( -20.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 10.7年から +52.3 ％増)。平均土地面積は 34.2 坪 (昨年 43.4 坪から -21.2 ％減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 30.8 坪から +9.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.7 年 → 2022年 16.3 年、+52.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.3 分 → 2022年 10.8 分、+47.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示