【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR上野東京ライン (川崎駅~大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -1.1%( -1.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 148 件(1年前(2020年)に比べて +41.0%( +43件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 12.3年から +49.7 %増)。平均土地面積は 43.3 坪 (昨年 41.6 坪から +4.3 %増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 40.5 坪から +1.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。川崎駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは川崎駅で昨年に比べ +5.7 %、坪単価は 143 万円/坪となった。
上位 1 駅(川崎駅)は +5.7 %(坪単価 +7.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(横浜駅)は -19.5 %(坪単価 -37.5 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.3 年 → 2021年 18.4 年、+49.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.8 % → 2021年 30.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.5 % → 2021年 28.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.5%( -37.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +2.0%( +2.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 65 件(1年前(2020年)に比べて +47.7%( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR上野東京ライン | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 143万/坪 (16.2年/29.0坪) | 135万/坪 (16.8年/43.5坪) | 116万/坪 (21.8年/29.0坪) |
横浜駅 | 155万/坪 (27.8年/56.8坪) | 193万/坪 (2.6年/25.4坪) | 299万/坪 (9.3年/21.2坪) |
戸塚駅 | 106万/坪 (21.9年/49.7坪) | 104万/坪 (9.3年/35.8坪) | 96.6万/坪 (16.9年/42.6坪) |
大船駅 | 129万/坪 (12.5年/45.0坪) | 140万/坪 (13.2年/59.9坪) | 115万/坪 (11.3年/42.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川崎駅 142.5 万/坪(昨年同期比 +5.7 %)
川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +5.7%( +7.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 41 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.2年(昨年 16.8年から -3.5 %減)。平均土地面積は 29.0 坪 (昨年 43.5 坪から -33.3 %減)。平均建物面積は 47.1 坪 (昨年 55.8 坪から -15.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.8 % → 2021年 10.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.3 % → 2021年 28.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.5 % → 2021年 36.8 %)
横浜駅 155.4 万/坪(昨年同期比 -19.5 %)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.5%( -37.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 2.6年から +987.0 %増)。平均土地面積は 56.8 坪 (昨年 25.4 坪から +123.6 %増)。平均建物面積は 103.9 坪 (昨年 26.6 坪から +290.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 2.6 年 → 2021年 27.8 年、+987.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 14.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示