【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期のJR八高線 (八王子駅~箱根ケ崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.3万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +9.1%( +7.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 63 件(1年前(2019年)に比べて +46.5%( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 12.2年から -8.5 %減)。平均土地面積は 47.9 坪 (昨年 47.8 坪から +0.3 %増)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 37.0 坪から +1.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。八王子駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは八王子駅で昨年に比べ +31.5 %、坪単価は 86.6 万円/坪となった。
上位 1 駅(八王子駅)は +31.5 %(坪単価 +20.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(箱根ケ崎駅)は -41.7 %(坪単価 -38.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 34.0 分 → 2020年 29.8 分、-12.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 % → 2020年 61.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 9.5 % → 2020年 4.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 19.0 % → 2020年 22.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 7.0 % → 2020年 3.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -10.5%( -12.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +400.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった箱根ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -41.7%( -38.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR八高線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
八王子駅 | 86.6万/坪 (11.4年/42.2坪) | 65.9万/坪 (17.3年/48.0坪) | 77.2万/坪 (19.6年/51.3坪) |
北八王子駅 | 83.7万/坪 (12.3年/43.4坪) | 88.6万/坪 (7.3年/56.7坪) | 75.5万/坪 (10.3年/45.9坪) |
小宮駅 | 106万/坪 (4.9年/55.1坪) | 118万/坪 (0.25年/42.4坪) | 94.5万/坪 (6.3年/42.7坪) |
拝島駅 | 95.6万/坪 (10.3年/38.1坪) | 95.1万/坪 (7.1年/41.4坪) | 105万/坪 (13.6年/46.4坪) |
東福生駅 | 76.6万/坪 (19.3年/149坪) | - | - |
箱根ケ崎駅 | 54.1万/坪 (11.7年/41.7坪) | 92.9万/坪 (4.3年/54.8坪) | 70.7万/坪 (6.9年/44.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八王子駅 86.6 万/坪(昨年同期比 +31.5 %)
八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.6万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +31.5%( +20.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 41 件(1年前(2019年)に比べて +70.8%( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 17.3年から -34.0 %減)。平均土地面積は 42.2 坪 (昨年 48.0 坪から -12.1 %減)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 38.6 坪から -15.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 17.3 年 → 2020年 11.4 年、-34.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 47.0 分 → 2020年 37.8 分、-19.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 47.8 % → 2020年 62.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.7 % → 2020年 15.0 %)
箱根ケ崎駅 54.1 万/坪(昨年同期比 -41.7 %)
箱根ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -41.7%( -38.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.7年(昨年 4.3年から +174.1 %増)。平均土地面積は 41.7 坪 (昨年 54.8 坪から -23.9 %減)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 29.5 坪から -6.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 4.3 年 → 2020年 11.7 年、+174.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 19.8 分 → 2020年 23.8 分、+20.5 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 % → 2020年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示