【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の東京メトロ銀座線 (渋谷駅~浅草駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 592万円/坪(179万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +60.9%( +224.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +72.2%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 24.6年から +48.8 %増)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 49.0 坪から -24.6 %減)。平均建物面積は 120.2 坪 (昨年 131.9 坪から -8.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。
上位 1 駅(渋谷駅)は +370.8 %(坪単価 +1287.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(浅草駅)は -32.0 %(坪単価 -102.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.7 % → 2021年 17.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 24.6 年 → 2021年 36.6 年、+48.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.8 分 → 2021年 7.2 分、+48.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.4 % → 2021年 57.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 14.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,634万円/坪(494万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +370.8%( +1287.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浅草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 217万円/坪(65.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.0%( -102.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ銀座線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 1,634万/坪 (35.5年/38.8坪) | 347万/坪 (15.5年/30.3坪) | 768万/坪 (29.3年/30.6坪) |
表参道駅 | 470万/坪 (55.5年/39.3坪) | - | 423万/坪 (20.5年/13.6坪) |
外苑前駅 | - | 467万/坪 (31.5年/34.3坪) | 634万/坪 (29.5年/36.3坪) |
青山一丁目駅 | - | - | 496万/坪 (5.5年/15.1坪) |
赤坂見附駅 | - | 496万/坪 (2.0年/144坪) | - |
溜池山王駅 | 579万/坪 (36.5年/72.6坪) | - | - |
虎ノ門駅 | - | - | - |
新橋駅 | 436万/坪 (44.5年/18.9坪) | - | 681万/坪 (19.5年/81.7坪) |
銀座駅 | - | - | - |
京橋駅 | - | - | - |
日本橋駅 | 1,181万/坪 (0.5年/24.2坪) | - | - |
三越前駅 | - | 183万/坪 (32.5年/25.7坪) | 992万/坪 (64.5年/10.6坪) |
神田駅 | 280万/坪 (38.5年/58.2坪) | - | 259万/坪 (19.9年/39.0坪) |
末広町駅 | - | - | 173万/坪 (46.5年/30.3坪) |
上野広小路駅 | - | 803万/坪 (0年/15.1坪) | - |
上野駅 | 461万/坪 (49.5年/18.7坪) | 161万/坪 (39.5年/48.8坪) | - |
稲荷町駅 | 209万/坪 (29.8年/34.8坪) | - | 357万/坪 (26.9年/24.7坪) |
田原町駅 | 117万/坪 (29.5年/12.1坪) | - | 165万/坪 (31.5年/15.1坪) |
浅草駅 | 217万/坪 (36.4年/43.4坪) | 320万/坪 (23.7年/37.6坪) | 815万/坪 (28.3年/46.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
渋谷駅 1634.1 万/坪(昨年同期比 +370.8 %)
渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,634万円/坪(494万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +370.8%( +1287.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 15.5年から +129.0 %増)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 30.3 坪から +28.3 %増)。平均建物面積は 51.2 坪 (昨年 121.0 坪から -57.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.5 年 → 2021年 35.5 年、+129.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 9.5 分、+35.7 %と大きく増加)
浅草駅 217.3 万/坪(昨年同期比 -32.0 %)
浅草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 217万円/坪(65.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.0%( -102.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 23.7年から +53.5 %増)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 37.6 坪から +15.4 %増)。平均建物面積は 122.5 坪 (昨年 106.5 坪から +15.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 11.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.7 年 → 2021年 36.4 年、+53.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 11.3 分、+126.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 66.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 11.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示