【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の東京メトロ丸ノ内線 (池袋駅～荻窪駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 284万円/坪(85.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.3％( -36.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて -54.1％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 22.3年から +3.3 ％増)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 41.9 坪から +1.9 ％増)。平均建物面積は 58.0 坪 (昨年 68.4 坪から -15.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。新中野駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは中野坂上駅で昨年に比べ -50.4 ％、坪単価は 132 万円/坪となった。
上位 2 駅(新高円寺駅、新中野駅)は -2.1 ％(坪単価 -5.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中野坂上駅、東高円寺駅)は -34.5 ％(坪単価 -97.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 ％ → 2024年 31.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 ％ → 2024年 23.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.9 分 → 2024年 10.3 分、+15.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 ％ → 2024年 35.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.4 ％ → 2024年 4.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御茶ノ水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 582万円/坪(176万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.8％( -70.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中野坂上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -50.4％( -134.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ丸ノ内線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 253万/坪 (30.5年/58.2坪) | 298万/坪 (27.9年/32.2坪) | 265万/坪 (27.7年/19.5坪) |
| 新大塚駅 | - | 345万/坪 (3.5年/15.1坪) | 304万/坪 (2.8年/23.1坪) |
| 茗荷谷駅 | - | 301万/坪 (20.5年/93.0坪) | 372万/坪 (0.5年/46.1坪) |
| 後楽園駅 | - | 834万/坪 (29.5年/72.6坪) | 346万/坪 (51.5年/27.2坪) |
| 本郷三丁目駅 | 280万/坪 (32.0年/33.3坪) | - | 347万/坪 (30.5年/37.8坪) |
| 御茶ノ水駅 | 582万/坪 (6.0年/18.2坪) | 652万/坪 (52.5年/33.3坪) | - |
| 淡路町駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 東京駅 | - | - | 1,102万/坪 (38.5年/42.4坪) |
| 銀座駅 | - | 1,102万/坪 (53.5年/27.2坪) | 855万/坪 (58.5年/22.7坪) |
| 国会議事堂前駅 | - | - | - |
| 赤坂見附駅 | - | 381万/坪 (20.5年/112坪) | 588万/坪 (0.5年/24.2坪) |
| 四ツ谷駅 | - | 350万/坪 (29.0年/71.1坪) | - |
| 四谷三丁目駅 | 324万/坪 (1.5年/18.9坪) | 370万/坪 (19.5年/127坪) | 318万/坪 (43.5年/52.4坪) |
| 新宿御苑前駅 | - | - | 114万/坪 (42.5年/46.9坪) |
| 新宿三丁目駅 | 546万/坪 (52.5年/10.6坪) | - | - |
| 新宿駅 | - | 585万/坪 (25.0年/115坪) | 598万/坪 (45.0年/33.3坪) |
| 西新宿駅 | - | 198万/坪 (50.5年/54.5坪) | 418万/坪 (11.0年/54.5坪) |
| 中野坂上駅 | 132万/坪 (43.0年/133坪) | 267万/坪 (22.2年/29.8坪) | 240万/坪 (26.5年/50.6坪) |
| 新中野駅 | 274万/坪 (23.8年/44.9坪) | 286万/坪 (13.7年/26.3坪) | 262万/坪 (17.9年/45.5坪) |
| 東高円寺駅 | 260万/坪 (23.0年/42.4坪) | 320万/坪 (23.9年/54.0坪) | 373万/坪 (28.5年/33.3坪) |
| 新高円寺駅 | 254万/坪 (19.8年/64.7坪) | 253万/坪 (18.8年/35.6坪) | 230万/坪 (30.1年/39.9坪) |
| 南阿佐ケ谷駅 | 253万/坪 (23.1年/29.0坪) | 288万/坪 (22.3年/34.7坪) | 237万/坪 (17.5年/27.2坪) |
| 荻窪駅 | 263万/坪 (17.7年/34.0坪) | 303万/坪 (19.0年/31.9坪) | 259万/坪 (11.8年/38.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新高円寺駅 253.5 万/坪(昨年同期比 +0.2 ％)
新高円寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 254万円/坪(76.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.2％( +0.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 18.8年から +4.9 ％増)。平均土地面積は 64.7 坪 (昨年 35.6 坪から +81.5 ％増)。平均建物面積は 58.2 坪 (昨年 36.5 坪から +59.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 50.0 ％)
新中野駅 274.1 万/坪(昨年同期比 -4.3 ％)
新中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 274万円/坪(82.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.3％( -12.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 13.7年から +73.6 ％増)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 26.3 坪から +70.8 ％増)。平均建物面積は 59.9 坪 (昨年 39.3 坪から +52.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.7 年 → 2024年 23.8 年、+73.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.8 分 → 2024年 5.3 分、+10.1 ％と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 ％ → 2024年 71.4 ％)
中野坂上駅 132.2 万/坪(昨年同期比 -50.4 ％)
中野坂上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -50.4％( -134.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 22.2年から +93.6 ％増)。平均土地面積は 133.1 坪 (昨年 29.8 坪から +346.4 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 41.3 坪から -26.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.2 年 → 2024年 43.0 年、+93.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
東高円寺駅 260.0 万/坪(昨年同期比 -18.7 ％)
東高円寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 260万円/坪(78.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.7％( -59.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -84.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 23.9年から -3.8 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 54.0 坪から -21.6 ％減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 75.4 坪から -21.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示