【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の東京メトロ丸ノ内線 (池袋駅~荻窪駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 304万円/坪(92.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +0.9%( +2.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 52 件(1年前(2023年)に比べて -48.0%( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 19.3年から +8.0 %増)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 32.9 坪から +10.6 %増)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 46.1 坪から -5.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。新中野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは茗荷谷駅で昨年に比べ +132.1 %、坪単価は 480 万円/坪となった。
上位 2 駅(茗荷谷駅、新中野駅)は +76.7 %(坪単価 +164.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西新宿駅、新大塚駅)は -26.2 %(坪単価 -84.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.1 分 → 2024年 9.0 分、-11.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 % → 2024年 7.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 % → 2024年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.1 % → 2024年 23.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった四ツ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 487万円/坪(147万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.2%( -1.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 202万円/坪(61.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.7%( -55.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ丸ノ内線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
池袋駅 | 273万/坪 (28.8年/31.3坪) | 314万/坪 (13.3年/24.2坪) | 245万/坪 (23.1年/50.6坪) |
新大塚駅 | 202万/坪 (39.8年/36.7坪) | 258万/坪 (44.6年/61.0坪) | 286万/坪 (18.8年/21.9坪) |
茗荷谷駅 | 480万/坪 (35.6年/81.7坪) | 207万/坪 (29.3年/14.4坪) | 408万/坪 (8.8年/33.5坪) |
後楽園駅 | - | - | - |
本郷三丁目駅 | - | 513万/坪 (28.9年/69.2坪) | 177万/坪 (49.3年/27.2坪) |
御茶ノ水駅 | - | 386万/坪 (13.3年/19.7坪) | 399万/坪 (30.3年/31.8坪) |
淡路町駅 | - | - | - |
大手町駅 | - | - | - |
東京駅 | - | - | - |
銀座駅 | - | 1,256万/坪 (30.3年/25.7坪) | - |
国会議事堂前駅 | - | - | - |
赤坂見附駅 | - | - | - |
四ツ谷駅 | 487万/坪 (0.25年/19.7坪) | 488万/坪 (0.25年/13.6坪) | 326万/坪 (25.3年/169坪) |
四谷三丁目駅 | 289万/坪 (41.8年/69.6坪) | 325万/坪 (31.8年/17.4坪) | 299万/坪 (26.6年/30.8坪) |
新宿御苑前駅 | 460万/坪 (9.3年/24.2坪) | 488万/坪 (2.3年/39.3坪) | 304万/坪 (39.8年/27.2坪) |
新宿三丁目駅 | 298万/坪 (30.3年/24.2坪) | 284万/坪 (19.3年/15.1坪) | 371万/坪 (0.25年/42.4坪) |
新宿駅 | - | 420万/坪 (46.9年/25.2坪) | 693万/坪 (2.3年/24.2坪) |
西新宿駅 | 256万/坪 (20.3年/22.7坪) | 369万/坪 (24.3年/63.5坪) | 262万/坪 (26.6年/39.3坪) |
中野坂上駅 | 321万/坪 (7.9年/17.2坪) | 294万/坪 (21.3年/31.3坪) | 255万/坪 (20.3年/31.0坪) |
新中野駅 | 315万/坪 (20.9年/52.9坪) | 260万/坪 (2.3年/29.8坪) | 231万/坪 (21.8年/37.6坪) |
東高円寺駅 | - | 311万/坪 (19.6年/38.0坪) | 278万/坪 (6.8年/28.1坪) |
新高円寺駅 | 269万/坪 (4.6年/29.2坪) | 279万/坪 (20.0年/23.8坪) | 239万/坪 (18.4年/26.3坪) |
南阿佐ケ谷駅 | 276万/坪 (18.0年/54.7坪) | 254万/坪 (19.4年/24.2坪) | 283万/坪 (8.7年/56.5坪) |
荻窪駅 | 309万/坪 (16.1年/24.2坪) | 257万/坪 (17.0年/35.6坪) | 265万/坪 (17.1年/31.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
茗荷谷駅 479.6 万/坪(昨年同期比 +132.1 %)
茗荷谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 480万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +132.1%( +273.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 29.3年から +21.7 %増)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 14.4 坪から +468.4 %増)。平均建物面積は 50.4 坪 (昨年 21.2 坪から +138.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.0 分 → 2024年 7.7 分、-30.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.3 年 → 2024年 35.6 年、+21.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 66.7 %)
新中野駅 315.3 万/坪(昨年同期比 +21.3 %)
新中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 315万円/坪(95.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +21.3%( +55.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -57.1%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 2.3年から +829.2 %増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 29.8 坪から +77.5 %増)。平均建物面積は 61.0 坪 (昨年 33.5 坪から +82.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.3 分 → 2024年 4.7 分、-35.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 2.3 年 → 2024年 20.9 年、+829.2 %と大きく増加)
西新宿駅 256.0 万/坪(昨年同期比 -30.6 %)
西新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 256万円/坪(77.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -30.6%( -113.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 24.3年から -16.5 %減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 63.5 坪から -64.3 %減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 130.1 坪から -66.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.3 年 → 2024年 20.3 年、-16.5 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 1.0 分 → 2024年 6.5 分、+550.0 %と大きく増加)
新大塚駅 202.0 万/坪(昨年同期比 -21.7 %)
新大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 202万円/坪(61.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.7%( -55.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 44.6年から -10.8 %減)。平均土地面積は 36.7 坪 (昨年 61.0 坪から -39.9 %減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 151.8 坪から -70.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 44.6 年 → 2024年 39.8 年、-10.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 2.8 分、-54.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示