物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2023年第2四半期
2023年4月6月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2023年4月〜6月期のJR山陽本線 (和木駅下関駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.8万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -0.1%( -0.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 236 件(1年前(2022年)に比べて +12.9%( +27件/坪)と好調に推移しています。)。

平均築年数は 28.5年(昨年 27.7年から +2.6 %増)。平均土地面積は 95.6 坪 (昨年 87.5 坪から +9.2 %増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 39.9 坪から +18.8 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 16 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。柳井駅光駅櫛ケ浜駅新南陽駅富海駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは戸田駅で昨年に比べ +667.7 %、坪単価は 40.1 万円/坪となった。

上位 2 駅(戸田駅柳井港駅)は +495.4 %(坪単価 +26.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(田布施駅藤生駅)は -61.4 %(坪単価 -20.1 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.6 % → 2023年 3.8 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.7 % → 2023年 36.8 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.4 % → 2023年 27.8 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.1 % → 2023年 22.6 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった岩国駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +126.4%( +91.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて -22.2%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった由宇駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -33.8%( -5.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

JR山陽本線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR山陽本線現状(2023)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
和木駅60.8万/坪
(22.0年/46.5坪)
78.7万/坪
(0.25年/148坪)
65.6万/坪
(16.3年/60.5坪)
岩国駅163万/坪
(20.7年/97.7坪)
72.2万/坪
(10.7年/44.9坪)
56.2万/坪
(24.6年/85.8坪)
南岩国駅44.0万/坪
(28.8年/66.6坪)
71.8万/坪
(33.3年/91.5坪)
36.8万/坪
(39.3年/49.0坪)
藤生駅11.2万/坪
(46.9年/85.7坪)
25.6万/坪
(37.9年/63.5坪)
13.2万/坪
(45.3年/69.6坪)
通津駅---
由宇駅10.5万/坪
(48.1年/67.8坪)
15.9万/坪
(41.3年/65.0坪)
36.0万/坪
(19.8年/135坪)
神代駅--8.3万/坪
(46.3年/28.7坪)
大畠駅23.4万/坪
(15.3年/129坪)
22.1万/坪
(33.5年/100坪)
17.3万/坪
(26.8年/153坪)
柳井港駅23.3万/坪
(35.8年/212坪)
5.5万/坪
(52.3年/172坪)
9.9万/坪
(48.8年/60.5坪)
柳井駅20.2万/坪
(35.5年/80.4坪)
12.3万/坪
(61.3年/144坪)
32.0万/坪
(32.3年/111坪)
田布施駅13.0万/坪
(35.6年/109坪)
38.8万/坪
(44.8年/151坪)
38.7万/坪
(28.8年/79.6坪)
岩田駅-43.4万/坪
(13.3年/49.9坪)
-
島田駅30.0万/坪
(23.3年/49.9坪)
-
光駅56.2万/坪
(23.0年/151坪)
37.3万/坪
(30.6年/120坪)
63.7万/坪
(20.7年/101坪)
下松駅86.6万/坪
(18.0年/81.0坪)
112万/坪
(13.6年/74.5坪)
55.0万/坪
(26.8年/91.5坪)
櫛ケ浜駅48.7万/坪
(23.1年/71.6坪)
36.6万/坪
(29.5年/65.0坪)
28.1万/坪
(36.5年/77.7坪)
徳山駅37.8万/坪
(33.3年/77.8坪)
63.7万/坪
(25.7年/66.2坪)
50.0万/坪
(25.8年/63.9坪)
新南陽駅75.2万/坪
(17.5年/63.9坪)
56.9万/坪
(21.2年/66.4坪)
58.0万/坪
(21.9年/76.0坪)
福川駅40.9万/坪
(38.1年/124坪)
49.9万/坪
(19.1年/108坪)
60.3万/坪
(3.6年/70.1坪)
戸田駅40.1万/坪
(17.3年/61.3坪)
5.2万/坪
(54.3年/80.9坪)
-
富海駅41.5万/坪
(22.8年/89.2坪)
30.9万/坪
(36.8年/101坪)
1.8万/坪
(0年/109坪)
防府駅44.2万/坪
(27.2年/102坪)
47.5万/坪
(24.3年/92.5坪)
43.1万/坪
(28.2年/89.0坪)
大道駅24.0万/坪
(28.3年/81.7坪)
23.9万/坪
(40.3年/57.0坪)
-
四辻駅5.7万/坪
(60.3年/266坪)
-1.8万/坪
(28.3年/236坪)
新山口駅78.4万/坪
(0.8年/226坪)
71.6万/坪
(43.3年/233坪)
-
嘉川駅--56.5万/坪
(14.3年/73.6坪)
本由良駅---
厚東駅--
宇部駅40.3万/坪
(22.6年/76.1坪)
9.9万/坪
(41.3年/81.7坪)
63.1万/坪
(18.6年/87.7坪)
小野田駅43.5万/坪
(41.3年/172坪)
88.0万/坪
(10.9年/113坪)
24.1万/坪
(38.3年/93.8坪)
厚狭駅69.1万/坪
(2.3年/62.0坪)
82.6万/坪
(8.3年/74.6坪)
37.0万/坪
(21.3年/49.9坪)
埴生駅40.4万/坪
(30.8年/137坪)
--
小月駅32.2万/坪
(34.3年/108坪)
47.6万/坪
(20.4年/120坪)
33.7万/坪
(37.6年/118坪)
長府駅45.0万/坪
(28.2年/97.5坪)
51.6万/坪
(26.9年/59.6坪)
36.3万/坪
(30.1年/54.0坪)
新下関駅63.7万/坪
(26.9年/113坪)
60.6万/坪
(26.6年/90.8坪)
98.4万/坪
(6.8年/62.0坪)
幡生駅91.3万/坪
(24.8年/70.1坪)
22.5万/坪
(49.3年/83.2坪)
37.3万/坪
(29.7年/98.3坪)
下関駅21.8万/坪
(44.9年/58.3坪)
20.7万/坪
(47.7年/57.7坪)
31.2万/坪
(36.6年/57.6坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

戸田駅40.1 万/坪(昨年同期比 +667.7 %)

戸田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.1万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +667.7%( +34.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 17.3年(昨年 54.3年から -68.2 %減)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 80.9 坪から -24.3 %減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 28.7 坪から +7.9 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2022年 54.3 年 → 2023年 17.3 年、-68.2 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 67.5 分 → 2023年 22.5 分、-66.7 %と大きく減少)

柳井港駅23.3 万/坪(昨年同期比 +323.0 %)

柳井港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.3万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +323.0%( +17.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 35.8年(昨年 52.3年から -31.6 %減)。平均土地面積は 211.8 坪 (昨年 171.7 坪から +23.3 %増)。平均建物面積は 166.4 坪 (昨年 47.6 坪から +249.2 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2022年 52.3 年 → 2023年 35.8 年、-31.6 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 50.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.5 分 → 2023年 66.5 分、+1377.8 %と大きく増加)

田布施駅13.0 万/坪(昨年同期比 -66.6 %)

田布施駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.0万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -66.6%( -25.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 35.6年(昨年 44.8年から -20.5 %減)。平均土地面積は 108.6 坪 (昨年 151.3 坪から -28.2 %減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 40.3 坪から +1.2 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2022年 44.8 年 → 2023年 35.6 年、-20.5 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 33.3 %)

藤生駅11.2 万/坪(昨年同期比 -56.1 %)

藤生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.2万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -56.1%( -14.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 46.9年(昨年 37.9年から +23.7 %増)。平均土地面積は 85.7 坪 (昨年 63.5 坪から +34.9 %増)。平均建物面積は 55.5 坪 (昨年 41.8 坪から +32.5 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 21.7 分 → 2023年 13.0 分、-40.0 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 % → 2023年 66.7 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 37.9 年 → 2023年 46.9 年、+23.7 %と大きく増加)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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