【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅~天王台駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.2万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -6.7%( -6.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1035 件(1年前(2020年)に比べて +47.6%( +334件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 12.5年から +39.0 %増)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 50.0 坪から -7.5 %減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 38.4 坪から -4.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。新松戸駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新松戸駅で昨年に比べ +10.0 %、坪単価は 108 万円/坪となった。
上位 2 駅(新松戸駅、柏駅)は +6.0 %(坪単価 +5.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(馬橋駅、北松戸駅)は -16.3 %(坪単価 -14.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.5 % → 2021年 4.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.4 % → 2021年 3.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.5 年 → 2021年 17.4 年、+39.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.3 % → 2021年 31.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.4 % → 2021年 15.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +10.0%( +9.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 75 件(1年前(2020年)に比べて +70.5%( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった馬橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.0万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.8%( -17.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 114 件(1年前(2020年)に比べて +40.7%( +33件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
松戸駅 | 90.5万/坪 (22.0年/43.7坪) | 101万/坪 (15.1年/47.9坪) | 99.8万/坪 (13.8年/55.0坪) |
北松戸駅 | 78.2万/坪 (22.4年/42.7坪) | 89.8万/坪 (12.1年/40.8坪) | 98.1万/坪 (15.0年/44.3坪) |
馬橋駅 | 72.0万/坪 (23.3年/35.6坪) | 89.9万/坪 (16.8年/46.6坪) | 83.1万/坪 (16.4年/39.8坪) |
新松戸駅 | 108万/坪 (12.8年/44.3坪) | 98.1万/坪 (13.9年/40.8坪) | 94.3万/坪 (11.2年/41.5坪) |
北小金駅 | 80.3万/坪 (16.8年/41.3坪) | 84.6万/坪 (16.2年/59.8坪) | 83.9万/坪 (17.9年/51.8坪) |
南柏駅 | 97.1万/坪 (12.7年/40.0坪) | 110万/坪 (5.5年/41.6坪) | 92.0万/坪 (13.4年/59.8坪) |
柏駅 | 93.7万/坪 (14.4年/56.3坪) | 91.9万/坪 (12.9年/52.6坪) | 79.7万/坪 (16.0年/58.7坪) |
北柏駅 | 74.6万/坪 (15.2年/46.7坪) | 83.4万/坪 (8.9年/43.7坪) | 69.7万/坪 (13.7年/50.8坪) |
我孫子駅 | 76.7万/坪 (20.6年/55.0坪) | 79.1万/坪 (14.3年/64.8坪) | 76.7万/坪 (16.9年/47.3坪) |
天王台駅 | 84.6万/坪 (15.1年/50.0坪) | 84.5万/坪 (10.0年/54.8坪) | 66.0万/坪 (16.6年/65.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新松戸駅 107.9 万/坪(昨年同期比 +10.0 %)
新松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +10.0%( +9.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 75 件(1年前(2020年)に比べて +70.5%( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.8年(昨年 13.9年から -7.9 %減)。平均土地面積は 44.3 坪 (昨年 40.8 坪から +8.5 %増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 33.0 坪から +28.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 15.2 分 → 2021年 13.6 分、-10.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.3 % → 2021年 1.4 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.3 % → 2021年 31.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 31.7 % → 2021年 33.3 %)
柏駅 93.7 万/坪(昨年同期比 +1.9 %)
柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.7万円/坪(28.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1.9%( +1.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 212 件(1年前(2020年)に比べて +42.3%( +63件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 12.9年から +11.9 %増)。平均土地面積は 56.3 坪 (昨年 52.6 坪から +7.1 %増)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 38.5 坪から +7.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.9 % → 2021年 9.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 12.9 年 → 2021年 14.4 年、+11.9 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 51.7 % → 2021年 34.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.4 % → 2021年 22.9 %)
馬橋駅 72.0 万/坪(昨年同期比 -19.8 %)
馬橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.0万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.8%( -17.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 114 件(1年前(2020年)に比べて +40.7%( +33件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 16.8年から +38.7 %増)。平均土地面積は 35.6 坪 (昨年 46.6 坪から -23.7 %減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 39.7 坪から -18.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.3 % → 2021年 5.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.8 年 → 2021年 23.3 年、+38.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.2 % → 2021年 28.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 47.4 % → 2021年 29.1 %)
北松戸駅 78.2 万/坪(昨年同期比 -12.8 %)
北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.2万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -12.8%( -11.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 90 件(1年前(2020年)に比べて +164.7%( +56件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 12.1年から +85.6 %増)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 40.8 坪から +4.4 %増)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 30.5 坪から +11.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.6 % → 2021年 15.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.1 年 → 2021年 22.4 年、+85.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 14.5 分 → 2021年 17.0 分、+16.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.4 % → 2021年 31.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 28.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示