【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅~天王台駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.1万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +13.7%( +11.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 172 件(1年前(2019年)に比べて +28.4%( +38件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.7年(昨年 15.0年から -9.0 %減)。平均土地面積は 50.0 坪 (昨年 54.3 坪から -7.9 %減)。平均建物面積は 39.8 坪 (昨年 42.3 坪から -5.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。北松戸駅、南柏駅、柏駅、北柏駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは柏駅で昨年に比べ +50.1 %、坪単価は 101 万円/坪となった。
上位 2 駅(柏駅、南柏駅)は +40.3 %(坪単価 +28.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(我孫子駅、新松戸駅)は -23.1 %(坪単価 -21.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 48.9 % → 2020年 54.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 13.7 % → 2020年 11.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 4.5 % → 2020年 3.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 2.3 % → 2020年 1.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +28.5%( +25.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて -58.3%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった我孫子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.7万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -30.0%( -26.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(1年前(2019年)に比べて +17.6%( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
松戸駅 | 101万/坪 (17.5年/61.9坪) | 95.8万/坪 (16.2年/32.4坪) | 112万/坪 (30.7年/68.8坪) |
北松戸駅 | 116万/坪 (0.6年/42.7坪) | 90.2万/坪 (12.0年/30.9坪) | 84.2万/坪 (18.4年/56.0坪) |
馬橋駅 | 89.4万/坪 (20.3年/41.1坪) | 86.1万/坪 (12.1年/45.0坪) | 85.0万/坪 (12.0年/38.6坪) |
新松戸駅 | 85.3万/坪 (15.4年/35.9坪) | 102万/坪 (5.6年/32.1坪) | 95.0万/坪 (15.2年/66.4坪) |
北小金駅 | 92.1万/坪 (15.4年/57.4坪) | 83.5万/坪 (18.4年/81.9坪) | 96.4万/坪 (10.7年/76.2坪) |
南柏駅 | 104万/坪 (6.8年/41.4坪) | 79.7万/坪 (16.4年/41.2坪) | 85.5万/坪 (8.6年/49.9坪) |
柏駅 | 101万/坪 (12.6年/55.2坪) | 67.1万/坪 (18.5年/79.2坪) | 83.7万/坪 (18.0年/62.5坪) |
北柏駅 | 82.3万/坪 (9.3年/41.3坪) | 63.5万/坪 (19.8年/48.1坪) | 65.1万/坪 (10.3年/36.6坪) |
我孫子駅 | 62.7万/坪 (20.1年/54.0坪) | 89.6万/坪 (10.4年/42.3坪) | 80.4万/坪 (13.9年/68.7坪) |
天王台駅 | 84.4万/坪 (13.9年/53.4坪) | 73.9万/坪 (18.6年/95.5坪) | 78.8万/坪 (9.6年/35.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
柏駅 100.7 万/坪(昨年同期比 +50.1 %)
柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +50.1%( +33.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 39 件(1年前(2019年)に比べて +62.5%( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 18.5年から -31.6 %減)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 79.2 坪から -30.3 %減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 63.4 坪から -37.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 18.5 年 → 2020年 12.6 年、-31.6 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 % → 2020年 55.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 7.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 23.7 %)
南柏駅 104.0 万/坪(昨年同期比 +30.5 %)
南柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +30.5%( +24.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2019年)に比べて +52.9%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.8年(昨年 16.4年から -58.5 %減)。平均土地面積は 41.4 坪 (昨年 41.2 坪から +0.5 %増)。平均建物面積は 48.1 坪 (昨年 30.9 坪から +55.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 16.4 年 → 2020年 6.8 年、-58.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 14.4 分 → 2020年 11.7 分、-18.5 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 41.2 % → 2020年 73.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 35.3 % → 2020年 15.4 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.8 % → 2020年 3.8 %)
我孫子駅 62.7 万/坪(昨年同期比 -30.0 %)
我孫子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.7万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -30.0%( -26.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(1年前(2019年)に比べて +17.6%( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 10.4年から +93.1 %増)。平均土地面積は 54.0 坪 (昨年 42.3 坪から +27.8 %増)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 31.1 坪から +18.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 10.4 年 → 2020年 20.1 年、+93.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.8 % → 2020年 30.0 %)
新松戸駅 85.3 万/坪(昨年同期比 -16.2 %)
新松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.3万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -16.2%( -16.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 5.6年から +173.2 %増)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 32.1 坪から +11.8 %増)。平均建物面積は 27.8 坪 (昨年 30.0 坪から -7.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 5.6 年 → 2020年 15.4 年、+173.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.7 分 → 2020年 16.3 分、+28.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 27.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示