【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR内房線 (千葉駅～安房鴨川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.3万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.4％( +5.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 278 件(１年前(2023年)に比べて -10.6％( -33件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 24.5年から -3.6 ％減)。平均土地面積は 86.3 坪 (昨年 74.1 坪から +16.4 ％増)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 40.7 坪から -3.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 16 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。八幡宿駅、長浦駅、袖ケ浦駅、巌根駅、青堀駅、大貫駅、千歳駅、安房鴨川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岩井駅で昨年に比べ +204.0 ％、坪単価は 90.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(岩井駅、富浦駅)は +179.2 ％(坪単価 +37.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(千倉駅、上総湊駅)は -76.6 ％(坪単価 -52.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.4 ％ → 2024年 28.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.1 ％ → 2024年 25.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 33.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.9 ％ → 2024年 2.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった巌根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +77.1％( +53.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竹岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.5万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -47.6％( -5.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR内房線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 88.0万/坪 (21.7年/59.5坪) | 78.5万/坪 (23.0年/60.2坪) | 98.6万/坪 (19.3年/53.6坪) |
| 本千葉駅 | 86.9万/坪 (22.5年/48.4坪) | 112万/坪 (6.7年/50.8坪) | 103万/坪 (11.3年/52.2坪) |
| 蘇我駅 | 115万/坪 (12.4年/68.3坪) | 99.3万/坪 (21.3年/65.6坪) | 95.5万/坪 (26.3年/67.5坪) |
| 浜野駅 | 74.6万/坪 (19.9年/60.8坪) | 68.4万/坪 (28.4年/45.8坪) | 76.7万/坪 (11.8年/44.8坪) |
| 八幡宿駅 | 67.0万/坪 (20.7年/92.7坪) | 55.8万/坪 (23.3年/80.1坪) | 45.1万/坪 (36.0年/103坪) |
| 五井駅 | 65.3万/坪 (28.1年/77.8坪) | 54.7万/坪 (27.5年/72.3坪) | 80.2万/坪 (16.7年/53.4坪) |
| 姉ケ崎駅 | 48.4万/坪 (26.8年/67.4坪) | 52.4万/坪 (25.8年/74.6坪) | 43.0万/坪 (28.1年/64.3坪) |
| 長浦駅 | 81.9万/坪 (17.9年/64.2坪) | 65.1万/坪 (18.5年/61.4坪) | 72.2万/坪 (14.8年/54.2坪) |
| 袖ケ浦駅 | 106万/坪 (9.8年/72.0坪) | 88.2万/坪 (12.8年/90.0坪) | 118万/坪 (3.1年/66.2坪) |
| 巌根駅 | 122万/坪 (7.1年/106坪) | 69.0万/坪 (9.5年/55.1坪) | 57.2万/坪 (21.1年/90.2坪) |
| 木更津駅 | 84.3万/坪 (18.0年/76.0坪) | 77.3万/坪 (17.0年/65.2坪) | 68.6万/坪 (20.4年/73.7坪) |
| 君津駅 | 57.5万/坪 (27.3年/93.0坪) | 65.1万/坪 (27.1年/90.4坪) | 66.0万/坪 (16.7年/80.5坪) |
| 青堀駅 | 70.4万/坪 (16.4年/65.5坪) | 54.2万/坪 (21.4年/85.5坪) | 25.9万/坪 (30.7年/69.6坪) |
| 大貫駅 | 30.7万/坪 (30.3年/194坪) | 25.2万/坪 (22.7年/80.2坪) | - |
| 佐貫町駅 | 14.4万/坪 (42.6年/144坪) | - | |
| 上総湊駅 | 12.7万/坪 (47.3年/316坪) | 42.3万/坪 (53.5年/134坪) | 24.7万/坪 (26.3年/150坪) |
| 竹岡駅 | 5.5万/坪 (43.3年/144坪) | 10.5万/坪 (52.3年/45.4坪) | 91.8万/坪 (11.3年/130坪) |
| 浜金谷駅 | - | 18.7万/坪 (0年/75.6坪) | - |
| 保田駅 | - | 15.6万/坪 (52.3年/87.7坪) | - |
| 安房勝山駅 | 33.6万/坪 (25.3年/211坪) | 75.6万/坪 (12.3年/166坪) | 15.2万/坪 (42.9年/125坪) |
| 岩井駅 | 90.0万/坪 (18.3年/142坪) | 29.6万/坪 (34.0年/184坪) | 33.2万/坪 (27.9年/123坪) |
| 富浦駅 | 24.0万/坪 (35.3年/48.4坪) | 9.4万/坪 (15.3年/90.8坪) | - |
| 那古船形駅 | 13.4万/坪 (50.8年/51.4坪) | 11.9万/坪 (45.3年/65.0坪) | 29.6万/坪 (49.3年/118坪) |
| 館山駅 | 27.6万/坪 (38.6年/96.4坪) | 38.5万/坪 (36.4年/98.5坪) | 53.6万/坪 (24.9年/84.8坪) |
| 九重駅 | 11.4万/坪 (33.8年/92.3坪) | - | - |
| 千倉駅 | 15.1万/坪 (35.6年/153坪) | 90.3万/坪 (28.3年/33.3坪) | 21.4万/坪 (49.6年/266坪) |
| 千歳駅 | 37.8万/坪 (20.3年/160坪) | 28.9万/坪 (27.3年/49.9坪) | 9.4万/坪 (53.3年/120坪) |
| 南三原駅 | 13.5万/坪 (35.3年/101坪) | 15.5万/坪 (41.8年/101坪) | 37.0万/坪 (26.3年/127坪) |
| 和田浦駅 | - | 18.6万/坪 (39.6年/54.1坪) | 15.9万/坪 (50.3年/142坪) |
| 江見駅 | - | - | 30.2万/坪 (37.8年/96.8坪) |
| 太海駅 | - | - | - |
| 安房鴨川駅 | 67.5万/坪 (26.6年/180坪) | 47.9万/坪 (25.9年/82.7坪) | 24.4万/坪 (47.3年/61.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岩井駅 90.0 万/坪(昨年同期比 +204.0 ％)
岩井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.0万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +204.0％( +60.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.3年(昨年 34.0年から -46.3 ％減)。平均土地面積は 142.2 坪 (昨年 183.8 坪から -22.6 ％減)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 30.3 坪から +8.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.0 年 → 2024年 18.3 年、-46.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.0 分 → 2024年 45.5 分、+82.0 ％と大きく増加)
富浦駅 24.0 万/坪(昨年同期比 +154.4 ％)
富浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.0万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +154.4％( +14.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.3年(昨年 15.3年から +131.2 ％増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 90.8 坪から -46.7 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 21.2 坪から +89.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.3 年 → 2024年 35.3 年、+131.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 18.0 分、+80.0 ％と大きく増加)
千倉駅 15.1 万/坪(昨年同期比 -83.3 ％)
千倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.1万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -83.3％( -75.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 28.3年から +26.0 ％増)。平均土地面積は 152.8 坪 (昨年 33.3 坪から +359.1 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 72.6 坪から -57.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 58.0 分 → 2024年 22.0 分、-62.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.3 年 → 2024年 35.6 年、+26.0 ％と大きく増加)
上総湊駅 12.7 万/坪(昨年同期比 -69.9 ％)
上総湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.7万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.9％( -29.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.3年(昨年 53.5年から -11.7 ％減)。平均土地面積は 316.1 坪 (昨年 134.1 坪から +135.7 ％増)。平均建物面積は 55.2 坪 (昨年 102.1 坪から -45.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 53.5 年 → 2024年 47.3 年、-11.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.8 分 → 2024年 60.0 分、+133.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示