【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の阪神なんば線 (尼崎駅～大物駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.6万円/坪(28.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -8.4％( -8.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 14.8年から +54.9 ％増)。平均土地面積は 46.2 坪 (昨年 48.9 坪から -5.6 ％減)。平均建物面積は 58.1 坪 (昨年 82.3 坪から -29.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 0 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全ての駅において下落した。尼崎駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは大物駅で昨年に比べ -18.0 ％、坪単価は 69.1 万円/坪となった。
上位 1 駅(尼崎駅)は -7.8 ％(坪単価 -8.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(大物駅)は -18.0 ％(坪単価 -15.2 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.8 年 → 2021年 22.9 年、+54.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 13.6 分、+36.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 ％ → 2021年 22.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 ％ → 2021年 31.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった尼崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.0万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -7.8％( -8.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +53.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大物駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.1万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -18.0％( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| 阪神なんば線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 尼崎駅 | 99.0万/坪 (25.0年/51.0坪) | 107万/坪 (12.7年/57.3坪) | 53.4万/坪 (34.4年/36.9坪) |
| 大物駅 | 69.1万/坪 (13.5年/24.2坪) | 84.2万/坪 (22.5年/28.0坪) | 37.8万/坪 (24.0年/33.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
尼崎駅 99.0 万/坪(昨年同期比 -7.8 ％)
尼崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.0万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -7.8％( -8.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +53.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 12.7年から +96.3 ％増)。平均土地面積は 51.0 坪 (昨年 57.3 坪から -11.0 ％減)。平均建物面積は 64.2 坪 (昨年 94.1 坪から -31.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.7 年 → 2021年 25.0 年、+96.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.6 分 → 2021年 14.9 分、+28.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 ％ → 2021年 27.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
大物駅 69.1 万/坪(昨年同期比 -18.0 ％)
大物駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.1万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -18.0％( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 22.5年から -40.0 ％減)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 28.0 坪から -13.5 ％減)。平均建物面積は 29.6 坪 (昨年 41.2 坪から -28.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 22.5 年 → 2021年 13.5 年、-40.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 8.2 分、+36.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示