【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の神戸電鉄粟生線 (鈴蘭台駅～粟生駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.7万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +15.9％( +7.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 114 件(１年前(2020年)に比べて +58.3％( +42件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 23.4年から +20.2 ％増)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 62.8 坪から -4.1 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 37.4 坪から -9.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鈴蘭台駅、木幡駅、志染駅、大村駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三木上の丸駅で昨年に比べ +229.7 ％、坪単価は 55.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(三木上の丸駅、樫山駅)は +199.6 ％(坪単価 +26.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(広野ゴルフ場前駅、押部谷駅)は -70.0 ％(坪単価 -55.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 34.8 ％ → 2021年 31.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.4 年 → 2021年 28.1 年、+20.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.8 ％ → 2021年 38.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 20.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西鈴蘭台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.6万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -6.8％( -5.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった押部谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.5万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -69.5％( -39.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 神戸電鉄粟生線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 鈴蘭台駅 | 44.3万/坪 (32.8年/42.8坪) | 33.8万/坪 (31.1年/41.1坪) | 42.7万/坪 (32.3年/56.3坪) |
| 鈴蘭台西口駅 | 29.3万/坪 (57.5年/66.6坪) | 39.8万/坪 (52.5年/62.0坪) | 20.3万/坪 (37.5年/70.6坪) |
| 西鈴蘭台駅 | 76.6万/坪 (22.1年/61.9坪) | 82.2万/坪 (16.0年/66.0坪) | 60.4万/坪 (37.1年/74.1坪) |
| 木津駅 | - | - | - |
| 木幡駅 | 60.6万/坪 (24.5年/84.7坪) | 36.2万/坪 (30.9年/58.7坪) | 25.9万/坪 (31.5年/66.6坪) |
| 栄駅 | 39.7万/坪 (30.5年/79.4坪) | 92.6万/坪 (0.5年/69.6坪) | 43.5万/坪 (34.5年/76.4坪) |
| 押部谷駅 | 17.5万/坪 (48.5年/60.5坪) | 57.4万/坪 (8.2年/50.9坪) | - |
| 緑が丘駅 | 44.5万/坪 (32.5年/68.4坪) | 46.1万/坪 (26.4年/65.2坪) | 26.3万/坪 (33.5年/68.6坪) |
| 広野ゴルフ場前駅 | 30.1万/坪 (37.6年/67.0坪) | 102万/坪 (1.0年/48.4坪) | 73.5万/坪 (21.5年/62.5坪) |
| 志染駅 | 54.0万/坪 (31.6年/75.8坪) | 36.7万/坪 (12.7年/67.2坪) | 21.0万/坪 (33.5年/80.7坪) |
| 恵比須駅 | - | 29.9万/坪 (24.5年/59.0坪) | 77.0万/坪 (26.8年/58.2坪) |
| 三木上の丸駅 | 55.5万/坪 (0年/62.8坪) | 16.8万/坪 (53.5年/101坪) | 20.0万/坪 (56.5年/230坪) |
| 三木駅 | 58.7万/坪 (18.9年/83.7坪) | 51.9万/坪 (10.3年/64.8坪) | 20.5万/坪 (33.5年/90.0坪) |
| 大村駅 | 61.0万/坪 (23.0年/43.4坪) | 44.9万/坪 (23.0年/82.4坪) | - |
| 樫山駅 | 21.7万/坪 (38.5年/56.0坪) | 8.0万/坪 (31.5年/75.6坪) | - |
| 市場駅 | - | 63.8万/坪 (10.5年/127坪) | 6.2万/坪 (0年/160坪) |
| 小野駅 | 64.7万/坪 (13.6年/52.3坪) | 27.3万/坪 (30.7年/78.4坪) | 51.8万/坪 (17.5年/126坪) |
| 葉多駅 | 63.0万/坪 (5.5年/40.8坪) | - | - |
| 粟生駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三木上の丸駅 55.5 万/坪(昨年同期比 +229.7 ％)
三木上の丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.5万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +229.7％( +38.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 62.8 坪 (昨年 101.3 坪から -38.1 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 54.5 坪から -52.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.5 分 → 2021年 4.5 分、-30.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
樫山駅 21.7 万/坪(昨年同期比 +169.5 ％)
樫山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.7万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +169.5％( +13.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 31.5年から +22.2 ％増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 75.6 坪から -26.0 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 34.8 坪から +4.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.0 分 → 2021年 8.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 31.5 年 → 2021年 38.5 年、+22.2 ％と大きく増加)
広野ゴルフ場前駅 30.1 万/坪(昨年同期比 -70.5 ％)
広野ゴルフ場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.1万円/坪(9.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -70.5％( -71.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +366.7％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.6年(昨年 1.0年から +3639.6 ％増)。平均土地面積は 67.0 坪 (昨年 48.4 坪から +38.4 ％増)。平均建物面積は 36.2 坪 (昨年 30.3 坪から +19.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.7 分 → 2021年 13.6 分、-27.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 1.0 年 → 2021年 37.6 年、+3639.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 7.1 ％)
押部谷駅 17.5 万/坪(昨年同期比 -69.5 ％)
押部谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.5万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -69.5％( -39.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.5年(昨年 8.2年から +493.6 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 50.9 坪から +18.8 ％増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 28.7 坪から -10.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.2 年 → 2021年 48.5 年、+493.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.3 分 → 2021年 11.0 分、+32.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示