【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の神戸市海岸線 (新長田駅～中央市場前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1.7％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 73 件(１年前(2020年)に比べて +65.9％( +29件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 26.4年から -18.4 ％減)。平均土地面積は 33.2 坪 (昨年 52.0 坪から -36.2 ％減)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 66.8 坪から -36.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。御崎公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは苅藻駅で昨年に比べ +208.0 ％、坪単価は 61.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(苅藻駅、御崎公園駅)は +121.0 ％(坪単価 +34.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(駒ケ林駅、新長田駅)は -28.9 ％(坪単価 -24.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 26.4 年 → 2021年 21.5 年、-18.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.3 ％ → 2021年 32.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.6 ％ → 2021年 21.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.7 ％ → 2021年 28.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 47.7 ％ → 2021年 45.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御崎公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +34.0％( +27.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.5万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -30.9％( -22.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +71.4％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 神戸市海岸線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新長田駅 | 72.6万/坪 (15.5年/26.9坪) | 99.2万/坪 (13.2年/49.6坪) | 43.9万/坪 (22.5年/63.5坪) |
| 駒ケ林駅 | 50.5万/坪 (33.6年/43.6坪) | 73.1万/坪 (19.6年/68.7坪) | 33.8万/坪 (32.6年/43.9坪) |
| 苅藻駅 | 61.0万/坪 (24.2年/21.8坪) | 19.8万/坪 (50.9年/55.7坪) | 64.8万/坪 (29.5年/39.3坪) |
| 御崎公園駅 | 107万/坪 (8.0年/55.5坪) | 79.9万/坪 (14.1年/61.1坪) | 74.9万/坪 (20.9年/24.7坪) |
| 和田岬駅 | 60.3万/坪 (29.9年/20.2坪) | 61.9万/坪 (35.6年/20.6坪) | 80.1万/坪 (18.2年/27.2坪) |
| 中央市場前駅 | 62.1万/坪 (0.25年/16.6坪) | 72.3万/坪 (29.1年/89.6坪) | 101万/坪 (8.3年/46.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
苅藻駅 61.0 万/坪(昨年同期比 +208.0 ％)
苅藻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.0万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +208.0％( +41.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 50.9年から -52.4 ％減)。平均土地面積は 21.8 坪 (昨年 55.7 坪から -60.9 ％減)。平均建物面積は 22.6 坪 (昨年 104.8 坪から -78.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 50.9 年 → 2021年 24.2 年、-52.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.7 分 → 2021年 6.0 分、-31.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 57.1 ％)
御崎公園駅 107.0 万/坪(昨年同期比 +34.0 ％)
御崎公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +34.0％( +27.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 14.1年から -43.7 ％減)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 61.1 坪から -9.2 ％減)。平均建物面積は 40.0 坪 (昨年 47.5 坪から -15.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 14.1 年 → 2021年 8.0 年、-43.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 55.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 4.4 分 → 2021年 5.3 分、+19.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 73.3 ％)
駒ケ林駅 50.5 万/坪(昨年同期比 -30.9 ％)
駒ケ林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.5万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -30.9％( -22.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +71.4％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 19.6年から +71.3 ％増)。平均土地面積は 43.6 坪 (昨年 68.7 坪から -36.5 ％減)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 44.7 坪から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 45.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.6 年 → 2021年 33.6 年、+71.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 ％ → 2021年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 9.1 ％)
新長田駅 72.6 万/坪(昨年同期比 -26.9 ％)
新長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.6万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.9％( -26.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2020年)に比べて +63.6％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 13.2年から +17.4 ％増)。平均土地面積は 26.9 坪 (昨年 49.6 坪から -45.8 ％減)。平均建物面積は 60.4 坪 (昨年 78.0 坪から -22.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 13.2 年 → 2021年 15.5 年、+17.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 9.5 分、+35.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 ％ → 2021年 47.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.4 ％ → 2021年 23.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示