【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の近鉄山田線 (伊勢中川駅～宇治山田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.3万円/坪(11.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +8.7％( +3.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2019年)に比べて -5.0％( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 27.3年から +8.4 ％増)。平均土地面積は 96.3 坪 (昨年 77.6 坪から +24.1 ％増)。平均建物面積は 65.3 坪 (昨年 40.6 坪から +61.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。東松阪駅、斎宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは宇治山田駅で昨年に比べ +706.2 ％、坪単価は 52.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(宇治山田駅、明野駅)は +466.2 ％(坪単価 +44.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊勢中川駅、松ケ崎駅)は -53.7 ％(坪単価 -54.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 45.1 ％ → 2020年 28.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 19.6 ％ → 2020年 22.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.5 ％ → 2020年 38.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった明野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +226.3％( +44.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊勢中川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -85.7％( -100.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄山田線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 伊勢中川駅 | 16.7万/坪 (41.0年/49.9坪) | 117万/坪 (8.0年/103坪) | 67.8万/坪 (6.5年/133坪) |
| 伊勢中原駅 | - | - | - |
| 松ケ崎駅 | 29.1万/坪 (30.0年/54.5坪) | 37.2万/坪 (25.7年/119坪) | - |
| 松阪駅 | 41.8万/坪 (31.2年/100坪) | 41.4万/坪 (25.3年/52.1坪) | 42.1万/坪 (29.0年/78.1坪) |
| 東松阪駅 | 46.0万/坪 (25.4年/93.8坪) | 28.9万/坪 (36.5年/121坪) | 28.5万/坪 (31.5年/87.7坪) |
| 櫛田駅 | - | 50.6万/坪 (20.0年/62.8坪) | 3.5万/坪 (48.0年/60.5坪) |
| 漕代駅 | - | 6.6万/坪 (62.0年/142坪) | - |
| 斎宮駅 | 43.8万/坪 (1.0年/61.5坪) | 23.5万/坪 (11.0年/60.5坪) | 34.9万/坪 (17.5年/60.5坪) |
| 明星駅 | 34.6万/坪 (30.0年/142坪) | - | 4.2万/坪 (52.0年/96.8坪) |
| 明野駅 | 63.7万/坪 (9.0年/106坪) | 19.5万/坪 (29.0年/168坪) | 2.1万/坪 (0年/66.6坪) |
| 小俣駅 | - | - | 20.7万/坪 (19.0年/99.8坪) |
| 宮町駅 | 26.5万/坪 (37.7年/75.6坪) | 27.7万/坪 (31.0年/98.3坪) | 26.8万/坪 (47.0年/60.5坪) |
| 伊勢市駅 | 27.5万/坪 (32.9年/109坪) | 29.9万/坪 (25.7年/54.1坪) | 44.4万/坪 (30.3年/94.1坪) |
| 宇治山田駅 | 52.0万/坪 (37.4年/83.7坪) | 6.5万/坪 (42.5年/89.2坪) | 21.8万/坪 (40.3年/51.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宇治山田駅 52.0 万/坪(昨年同期比 +706.2 ％)
宇治山田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.0万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +706.2％( +45.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 42.5年から -12.2 ％減)。平均土地面積は 83.7 坪 (昨年 89.2 坪から -6.2 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 52.3 坪から -42.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 42.5 年 → 2020年 37.4 年、-12.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 59.2 分 → 2020年 17.3 分、-70.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 66.7 ％)
明野駅 63.7 万/坪(昨年同期比 +226.3 ％)
明野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +226.3％( +44.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.0年(昨年 29.0年から -69.0 ％減)。平均土地面積は 105.9 坪 (昨年 167.9 坪から -36.9 ％減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 77.9 坪から -48.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 29.0 年 → 2020年 9.0 年、-69.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 13.0 分 → 2020年 19.7 分、+51.3 ％と大きく増加)
伊勢中川駅 16.7 万/坪(昨年同期比 -85.7 ％)
伊勢中川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -85.7％( -100.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 8.0年から +412.5 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 102.9 坪から -51.5 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 47.6 坪から -52.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 8.0 年 → 2020年 41.0 年、+412.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.5 分 → 2020年 20.0 分、+207.7 ％と大きく増加)
松ケ崎駅 29.1 万/坪(昨年同期比 -21.8 ％)
松ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.1万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -21.8％( -8.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 25.7年から +16.9 ％増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 119.5 坪から -54.4 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 63.0 坪から -40.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 16.0 分 → 2020年 13.0 分、-18.8 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 25.7 年 → 2020年 30.0 年、+16.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示