【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の熊本市電上熊本線 (辛島町駅~上熊本駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +21.9%( +5.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(1年前(2023年)に比べて -54.8%( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 24.0年から -23.7 %減)。平均専有面積は 80.9 ㎡ (昨年 68.2 ㎡から +18.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西辛島町駅、段山町駅、上熊本駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西辛島町駅で昨年に比べ +82.4 %、単価は 30.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西辛島町駅、上熊本駅)は +59.1 %(単価 +11.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新町駅、本妙寺入口駅)は -3.3 %(単価 -0.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.0 年 → 2024年 18.3 年、-23.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.2 分 → 2024年 8.5 分、-23.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.9 % → 2024年 42.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 3.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 % → 2024年 21.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上熊本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +35.8%( +9.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -53.1%( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -17.9%( -4.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
熊本市電上熊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
辛島町駅 | - | 49.3万/㎡ (18.8年/42.5㎡) | 29.4万/㎡ (24.5年/48.0㎡) |
西辛島町駅 | 30.7万/㎡ (27.0年/75.0㎡) | 16.8万/㎡ (36.2年/57.5㎡) | 21.9万/㎡ (30.3年/75.0㎡) |
洗馬橋駅 | 29.0万/㎡ (24.3年/100㎡) | - | 10.7万/㎡ (32.1年/22.5㎡) |
新町駅 | 19.2万/㎡ (26.9年/105㎡) | 23.4万/㎡ (28.9年/58.8㎡) | 27.0万/㎡ (18.0年/65.0㎡) |
蔚山町駅 | 30.0万/㎡ (14.6年/87.5㎡) | 25.9万/㎡ (23.6年/68.0㎡) | 26.7万/㎡ (18.5年/86.0㎡) |
段山町駅 | 22.7万/㎡ (31.0年/73.8㎡) | 18.9万/㎡ (28.1年/83.3㎡) | 12.1万/㎡ (33.8年/70.0㎡) |
杉塘駅 | - | 19.2万/㎡ (24.2年/83.3㎡) | 21.8万/㎡ (33.0年/55.0㎡) |
本妙寺入口駅 | 27.7万/㎡ (18.6年/82.5㎡) | 24.8万/㎡ (22.8年/80.0㎡) | 19.2万/㎡ (26.7年/61.7㎡) |
県立体育館前駅 | - | 37.5万/㎡ (7.5年/80.0㎡) | 10.7万/㎡ (39.3年/75.0㎡) |
上熊本駅 | 36.1万/㎡ (12.7年/76.0㎡) | 26.6万/㎡ (20.2年/69.1㎡) | 26.1万/㎡ (22.0年/77.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西辛島町駅 30.7 万/㎡(昨年同期比 +82.4 %)
西辛島町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +82.4%( +13.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -87.5%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 36.2年から -25.3 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +30.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.2 年 → 2024年 27.0 年、-25.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 2.0 分 → 2024年 1.0 分、-50.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
上熊本駅 36.1 万/㎡(昨年同期比 +35.8 %)
上熊本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +35.8%( +9.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -53.1%( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.7年(昨年 20.2年から -37.0 %減)。平均専有面積は 76.0 ㎡ (昨年 69.1 ㎡から +10.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.2 年 → 2024年 12.7 年、-37.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.0 分 → 2024年 11.0 分、-38.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.6 % → 2024年 6.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 % → 2024年 6.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 26.7 %)
新町駅 19.2 万/㎡(昨年同期比 -17.9 %)
新町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -17.9%( -4.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 28.9年から -7.1 %減)。平均専有面積は 105.0 ㎡ (昨年 58.8 ㎡から +78.7 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 1.5 分 → 2024年 4.3 分、+188.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
本妙寺入口駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +11.4 %)
本妙寺入口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.4%( +2.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 22.8年から -18.1 %減)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から +3.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 22.8 年 → 2024年 18.6 年、-18.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 7.5 分、+150.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示