【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR山陰本線 (東浜駅～米子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.3万円/坪(11.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.2％( -4.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 89 件(１年前(2023年)に比べて +4.7％( +4件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 30.3年から +3.6 ％増)。平均土地面積は 100.6 坪 (昨年 97.8 坪から +2.9 ％増)。平均建物面積は 52.6 坪 (昨年 60.4 坪から -12.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。末恒駅、倉吉駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは宝木駅で昨年に比べ +289.7 ％、坪単価は 12.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(宝木駅、浜村駅)は +242.0 ％(坪単価 +14.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下北条駅、中山口駅)は -73.5 ％(坪単価 -15.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 ％ → 2024年 22.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.5 ％ → 2024年 38.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.9 ％ → 2024年 39.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.4 ％ → 2024年 2.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鳥取駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.6万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.8％( -11.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 37 件(１年前(2023年)に比べて +5.7％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.1万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -43.9％( -3.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR山陰本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東浜駅 | - | - | - |
| 岩美駅 | 2.8万/坪 (31.0年/56.0坪) | - | 9.4万/坪 (37.0年/73.4坪) |
| 大岩駅 | - | 16.2万/坪 (31.0年/59.0坪) | 28.3万/坪 (25.0年/81.7坪) |
| 福部駅 | - | - | - |
| 鳥取駅 | 45.6万/坪 (27.2年/97.1坪) | 56.9万/坪 (24.2年/81.5坪) | 46.5万/坪 (30.8年/55.4坪) |
| 湖山駅 | 40.9万/坪 (32.0年/63.8坪) | - | 27.1万/坪 (45.0年/121坪) |
| 鳥取大学前駅 | - | 55.0万/坪 (29.0年/156坪) | 51.0万/坪 (15.0年/58.2坪) |
| 末恒駅 | 36.4万/坪 (27.3年/123坪) | 31.6万/坪 (37.0年/64.0坪) | 33.5万/坪 (47.0年/66.6坪) |
| 宝木駅 | 12.0万/坪 (32.0年/60.5坪) | 3.1万/坪 (40.0年/484坪) | - |
| 浜村駅 | 30.9万/坪 (49.0年/54.5坪) | 10.5万/坪 (49.0年/96.3坪) | 15.3万/坪 (45.5年/206坪) |
| 青谷駅 | - | - | - |
| 泊駅 | - | - | - |
| 松崎駅 | - | 2.8万/坪 (50.0年/72.6坪) | 25.9万/坪 (23.5年/127坪) |
| 倉吉駅 | 30.1万/坪 (33.4年/76.5坪) | 25.3万/坪 (24.6年/148坪) | 28.1万/坪 (39.4年/110坪) |
| 下北条駅 | 5.4万/坪 (41.0年/18.2坪) | 24.8万/坪 (42.0年/168坪) | 69.3万/坪 (21.0年/201坪) |
| 由良駅 | - | 5.0万/坪 (50.0年/175坪) | 6.9万/坪 (40.0年/69.6坪) |
| 浦安駅 | - | 111万/坪 (-1.00年/66.6坪) | - |
| 八橋駅 | - | - | - |
| 赤碕駅 | 13.2万/坪 (33.5年/172坪) | - | - |
| 中山口駅 | 5.5万/坪 (43.0年/194坪) | 17.6万/坪 (19.0年/127坪) | - |
| 下市駅 | - | - | - |
| 御来屋駅 | - | - | - |
| 名和駅 | - | - | |
| 大山口駅 | 4.1万/坪 (0年/197坪) | 7.4万/坪 (64.0年/112坪) | 20.3万/坪 (36.5年/297坪) |
| 淀江駅 | - | 25.0万/坪 (35.0年/154坪) | 18.7万/坪 (28.5年/99.8坪) |
| 伯耆大山駅 | 25.4万/坪 (32.5年/121坪) | - | 13.9万/坪 (33.0年/141坪) |
| 東山公園駅 | - | - | - |
| 米子駅 | 32.9万/坪 (37.6年/121坪) | 32.4万/坪 (36.5年/66.7坪) | 35.4万/坪 (28.8年/93.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宝木駅 12.0 万/坪(昨年同期比 +289.7 ％)
宝木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.0万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +289.7％( +8.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 40.0年から -20.0 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 484.0 坪から -87.5 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 127.1 坪から -75.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.0 年 → 2024年 32.0 年、-20.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 30.0 分 → 2024年 11.0 分、-63.3 ％と大きく減少)
浜村駅 30.9 万/坪(昨年同期比 +194.2 ％)
浜村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.9万円/坪(9.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +194.2％( +20.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 49.0年(昨年 49.0年から +0.0 ％増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 96.3 坪から -43.5 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 32.8 坪から +38.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 60.0 分 → 2024年 31.5 分、-47.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
下北条駅 5.4 万/坪(昨年同期比 -78.2 ％)
下北条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.4万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.2％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 42.0年から -2.4 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 167.9 坪から -89.2 ％減)。平均建物面積は 16.6 坪 (昨年 80.7 坪から -79.4 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.0 分 → 2024年 30.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
中山口駅 5.5 万/坪(昨年同期比 -68.7 ％)
中山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.5万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -68.7％( -12.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.0年(昨年 19.0年から +126.3 ％増)。平均土地面積は 193.6 坪 (昨年 127.1 坪から +52.4 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 45.4 坪から +20.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 25.0 分 → 2024年 15.0 分、-40.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 43.0 年、+126.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示