【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期のJR小海線 (野辺山駅~小諸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.9万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +39.2%( +15.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2021年)に比べて -19.1%( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 26.9年から -19.9 %減)。平均土地面積は 167.1 坪 (昨年 130.8 坪から +27.8 %増)。平均建物面積は 51.6 坪 (昨年 48.7 坪から +5.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。信濃川上駅、北中込駅、佐久平駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは小諸駅で昨年に比べ +1321.4 %、坪単価は 83.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(小諸駅、中込駅)は +799.6 %(坪単価 +67.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(太田部駅、岩村田駅)は -30.0 %(坪単価 -23.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 26.9 年 → 2022年 21.5 年、-19.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 46.1 分 → 2022年 40.1 分、-13.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.8 % → 2022年 17.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 45.2 % → 2022年 42.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.4 % → 2022年 2.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小諸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.5万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1321.4%( +77.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった羽黒下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.0万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +105.5%( +6.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR小海線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
野辺山駅 | 83.1万/坪 (15.5年/363坪) | 35.9万/坪 (31.5年/286坪) | 28.1万/坪 (34.7年/385坪) |
信濃川上駅 | 23.6万/坪 (22.0年/215坪) | 17.6万/坪 (17.5年/109坪) | 6.3万/坪 (32.5年/303坪) |
佐久広瀬駅 | - | - | - |
佐久海ノ口駅 | - | - | - |
海尻駅 | - | - | - |
松原湖駅 | - | - | - |
小海駅 | - | 13.5万/坪 (0年/78.7坪) | 17.6万/坪 (44.5年/109坪) |
馬流駅 | - | - | - |
高岩駅 | 7.4万/坪 (43.5年/109坪) | - | - |
八千穂駅 | 14.2万/坪 (0.5年/78.7坪) | - | - |
海瀬駅 | - | 60.4万/坪 (4.0年/81.7坪) | - |
羽黒下駅 | 12.0万/坪 (26.5年/152坪) | 5.8万/坪 (0年/40.8坪) | 49.0万/坪 (16.5年/178坪) |
青沼駅 | - | - | 44.1万/坪 (21.5年/93.8坪) |
臼田駅 | - | - | 41.4万/坪 (29.0年/52.2坪) |
龍岡城駅 | - | 7.5万/坪 (42.5年/69.6坪) | 25.3万/坪 (39.0年/133坪) |
太田部駅 | 32.2万/坪 (20.5年/49.9坪) | 78.1万/坪 (1.5年/84.7坪) | - |
中込駅 | 78.1万/坪 (25.0年/90.8坪) | 20.7万/坪 (24.8年/157坪) | 39.8万/坪 (22.5年/120坪) |
滑津駅 | - | 27.9万/坪 (45.5年/72.6坪) | - |
北中込駅 | 47.1万/坪 (31.0年/249坪) | 25.6万/坪 (42.9年/126坪) | 58.6万/坪 (16.3年/154坪) |
岩村田駅 | 68.0万/坪 (16.0年/145坪) | 68.8万/坪 (21.4年/76.8坪) | 46.7万/坪 (26.0年/86.8坪) |
佐久平駅 | 58.9万/坪 (21.7年/105坪) | 42.0万/坪 (28.7年/178坪) | 86.3万/坪 (14.3年/128坪) |
中佐都駅 | - | 110万/坪 (0.5年/92.3坪) | - |
美里駅 | - | 4.0万/坪 (10.5年/56.0坪) | 54.4万/坪 (37.5年/63.5坪) |
三岡駅 | 94.5万/坪 (15.0年/99.8坪) | - | 60.4万/坪 (21.0年/71.6坪) |
乙女駅 | 66.1万/坪 (9.5年/109坪) | 19.4万/坪 (44.5年/93.8坪) | 6.3万/坪 (56.5年/99.8坪) |
東小諸駅 | - | 4.3万/坪 (58.5年/42.4坪) | - |
小諸駅 | 83.5万/坪 (10.0年/283坪) | 26.5万/坪 (38.5年/86.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小諸駅 83.5 万/坪(昨年同期比 +1321.4 %)
小諸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.5万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1321.4%( +77.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 31.5年から -68.2 %減)。平均建物面積は 124.8 坪 (昨年 544.5 坪から -77.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.5 年 → 2022年 10.0 年、-68.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 14.0 分 → 2022年 19.5 分、+39.3 %と大きく増加)
中込駅 78.1 万/坪(昨年同期比 +277.7 %)
中込駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +277.7%( +57.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -71.4%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 24.8年から +0.9 %増)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 156.9 坪から -42.1 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 33.3 坪から -27.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 93.3 分 → 2022年 60.0 分、-35.7 %と大きく減少)
太田部駅 32.2 万/坪(昨年同期比 -58.8 %)
太田部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -58.8%( -45.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 20.5年(昨年 1.5年から +1264.1 %増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 84.7 坪から -41.1 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 33.3 坪から -27.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 1.5 年 → 2022年 20.5 年、+1264.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 27.0 分 → 2022年 120.0 分、+344.4 %と大きく増加)
岩村田駅 68.0 万/坪(昨年同期比 -1.3 %)
岩村田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.0万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -1.3%( -0.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 21.4年から -25.1 %減)。平均土地面積は 144.8 坪 (昨年 76.8 坪から +88.7 %増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 29.5 坪から +74.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 21.4 年 → 2022年 16.0 年、-25.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示