【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR大糸線 (松本駅~北小谷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +62.8%( +28.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -62.9%( -44件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 27.1年から -0.9 %減)。平均土地面積は 98.1 坪 (昨年 104.1 坪から -5.8 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 46.9 坪から -25.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。柏矢町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは島内駅で昨年に比べ +417.5 %、坪単価は 89.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(島内駅、北松本駅)は +271.6 %(坪単価 +59.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(穂高駅、安曇追分駅)は -72.6 %(坪単価 -31.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.0 % → 2024年 20.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.6 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.1 % → 2024年 37.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 % → 2024年 4.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柏矢町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.5万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +70.4%( +39.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -87.5%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった安曇追分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.9万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -71.7%( -22.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR大糸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
松本駅 | 66.6万/坪 (30.1年/79.8坪) | 69.9万/坪 (17.9年/72.7坪) | 55.7万/坪 (35.6年/88.0坪) |
北松本駅 | 85.0万/坪 (25.3年/54.5坪) | 37.6万/坪 (40.3年/61.1坪) | 71.3万/坪 (27.9年/109坪) |
島内駅 | 89.0万/坪 (20.0年/88.1坪) | 17.2万/坪 (35.3年/93.8坪) | 105万/坪 (2.8年/57.5坪) |
島高松駅 | - | - | - |
梓橋駅 | - | 48.2万/坪 (10.3年/79.7坪) | - |
一日市場駅 | - | 27.9万/坪 (46.3年/66.6坪) | - |
中萱駅 | - | 10.3万/坪 (45.3年/127坪) | 7.3万/坪 (37.3年/87.7坪) |
南豊科駅 | - | 82.7万/坪 (9.0年/95.6坪) | - |
豊科駅 | - | 31.5万/坪 (47.8年/77.1坪) | 34.5万/坪 (28.3年/301坪) |
柏矢町駅 | 94.5万/坪 (0.25年/60.5坪) | 55.4万/坪 (22.6年/88.3坪) | 34.8万/坪 (39.9年/182坪) |
穂高駅 | 14.4万/坪 (50.3年/154坪) | 54.4万/坪 (18.8年/83.9坪) | 56.6万/坪 (17.6年/90.8坪) |
有明駅 | - | 40.7万/坪 (34.8年/101坪) | - |
安曇追分駅 | 8.9万/坪 (0年/127坪) | 31.6万/坪 (30.8年/176坪) | 53.6万/坪 (23.6年/147坪) |
細野駅 | - | - | 53.4万/坪 (28.8年/180坪) |
北細野駅 | - | 35.1万/坪 (49.3年/81.7坪) | - |
信濃松川駅 | - | 35.7万/坪 (25.8年/45.4坪) | 2.0万/坪 (54.3年/90.8坪) |
安曇沓掛駅 | - | 15.9万/坪 (40.3年/166坪) | - |
信濃常盤駅 | 56.7万/坪 (25.3年/112坪) | - | 32.0万/坪 (22.3年/78.7坪) |
南大町駅 | - | 15.7万/坪 (22.3年/182坪) | - |
信濃大町駅 | - | 11.6万/坪 (32.3年/128坪) | - |
北大町駅 | - | 18.3万/坪 (41.6年/97.8坪) | - |
信濃木崎駅 | - | 24.2万/坪 (36.3年/206坪) | - |
稲尾駅 | - | - | - |
海ノ口駅 | - | - | - |
簗場駅 | - | - | 3.8万/坪 (30.3年/127坪) |
南神城駅 | - | - | - |
神城駅 | - | 83.7万/坪 (10.3年/363坪) | - |
飯森駅 | - | 27.5万/坪 (49.3年/145坪) | - |
白馬駅 | 102万/坪 (28.6年/134坪) | - | 42.9万/坪 (42.3年/135坪) |
信濃森上駅 | 70.0万/坪 (27.3年/303坪) | - | 19.4万/坪 (48.3年/186坪) |
白馬大池駅 | - | - | - |
千国駅 | - | - | - |
南小谷駅 | - | - | - |
中土駅 | - | - | - |
北小谷駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
島内駅 89.0 万/坪(昨年同期比 +417.5 %)
島内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.0万円/坪(26.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +417.5%( +71.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 35.3年から -43.3 %減)。平均土地面積は 88.1 坪 (昨年 93.8 坪から -6.0 %減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 75.6 坪から -54.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.3 年 → 2024年 20.0 年、-43.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 25.0 %)
北松本駅 85.0 万/坪(昨年同期比 +125.8 %)
北松本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.0万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +125.8%( +47.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 40.3年から -37.3 %減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 61.1 坪から -10.9 %減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 31.4 坪から -2.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.3 年 → 2024年 25.3 年、-37.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 54.0 分 → 2024年 26.7 分、-50.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 33.3 %)
穂高駅 14.4 万/坪(昨年同期比 -73.6 %)
穂高駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.4万円/坪(4.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -73.6%( -40.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 18.8年から +168.0 %増)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 83.9 坪から +83.8 %増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 26.8 坪から +159.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.8 分 → 2024年 14.0 分、-29.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.8 年 → 2024年 50.3 年、+168.0 %と大きく増加)
安曇追分駅 8.9 万/坪(昨年同期比 -71.7 %)
安曇追分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.9万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -71.7%( -22.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 127.1 坪 (昨年 176.2 坪から -27.9 %減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 45.4 坪から -43.3 %減)。
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示