【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR大糸線 (松本駅～北小谷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.1万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +8.8％( +4.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2021年)に比べて -30.9％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 28.1年から +10.4 ％増)。平均土地面積は 123.2 坪 (昨年 99.4 坪から +23.9 ％増)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 48.7 坪から -16.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。島内駅、白馬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは信濃松川駅で昨年に比べ +354.7 ％、坪単価は 2.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(信濃松川駅、安曇追分駅)は +282.3 ％(坪単価 +18.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中萱駅、信濃森上駅)は -58.8 ％(坪単価 -17.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.5 ％ → 2022年 3.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.5 ％ → 2022年 2.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 28.1 年 → 2022年 31.0 年、+10.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 25.5 分 → 2022年 28.5 分、+11.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.3 ％ → 2022年 37.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.9 ％ → 2022年 11.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった島内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +30.3％( +24.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった信濃松川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.0万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +354.7％( +1.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR大糸線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松本駅 | 55.7万/坪 (35.6年/88.0坪) | 62.1万/坪 (21.8年/62.8坪) | 63.0万/坪 (25.4年/70.9坪) |
| 北松本駅 | 71.3万/坪 (27.9年/109坪) | 84.5万/坪 (15.5年/72.6坪) | 80.1万/坪 (16.6年/78.3坪) |
| 島内駅 | 105万/坪 (2.8年/57.5坪) | 80.5万/坪 (6.3年/81.7坪) | - |
| 島高松駅 | - | - | - |
| 梓橋駅 | - | 25.9万/坪 (37.3年/92.3坪) | - |
| 一日市場駅 | - | 64.4万/坪 (17.1年/97.4坪) | 31.0万/坪 (26.8年/68.1坪) |
| 中萱駅 | 7.3万/坪 (37.3年/87.7坪) | 27.7万/坪 (28.8年/127坪) | 112万/坪 (0.25年/96.8坪) |
| 南豊科駅 | - | 16.5万/坪 (22.3年/106坪) | 56.5万/坪 (15.3年/98.3坪) |
| 豊科駅 | 34.5万/坪 (28.3年/301坪) | 44.8万/坪 (33.8年/98.7坪) | 61.6万/坪 (12.3年/63.5坪) |
| 柏矢町駅 | 34.8万/坪 (39.9年/182坪) | - | 56.6万/坪 (15.8年/125坪) |
| 穂高駅 | 56.6万/坪 (17.6年/90.8坪) | 47.4万/坪 (25.7年/132坪) | 28.1万/坪 (32.3年/233坪) |
| 有明駅 | - | 20.8万/坪 (48.3年/172坪) | 30.4万/坪 (43.9年/126坪) |
| 安曇追分駅 | 53.6万/坪 (23.6年/147坪) | 17.3万/坪 (45.8年/244坪) | - |
| 細野駅 | 53.4万/坪 (28.8年/180坪) | - | - |
| 北細野駅 | - | 39.8万/坪 (28.3年/101坪) | - |
| 信濃松川駅 | 2.0万/坪 (54.3年/90.8坪) | 0.4万/坪 (58.3年/34.8坪) | - |
| 安曇沓掛駅 | - | - | - |
| 信濃常盤駅 | 32.0万/坪 (22.3年/78.7坪) | - | - |
| 南大町駅 | - | - | - |
| 信濃大町駅 | - | 13.0万/坪 (51.3年/89.2坪) | 9.3万/坪 (45.3年/84.7坪) |
| 北大町駅 | - | 18.5万/坪 (39.8年/156坪) | - |
| 信濃木崎駅 | - | - | |
| 稲尾駅 | - | - | - |
| 海ノ口駅 | - | - | - |
| 簗場駅 | 3.8万/坪 (30.3年/127坪) | 1.4万/坪 (0年/112坪) | 6.3万/坪 (0年/96.8坪) |
| 南神城駅 | - | - | - |
| 神城駅 | - | - | - |
| 飯森駅 | - | 18.7万/坪 (29.3年/130坪) | 75.1万/坪 (23.3年/227坪) |
| 白馬駅 | 42.9万/坪 (42.3年/135坪) | 30.7万/坪 (48.3年/145坪) | 53.7万/坪 (36.3年/128坪) |
| 信濃森上駅 | 19.4万/坪 (48.3年/186坪) | 34.6万/坪 (35.3年/142坪) | 5.3万/坪 (36.3年/49.9坪) |
| 白馬大池駅 | - | - | - |
| 千国駅 | - | - | - |
| 南小谷駅 | - | - | - |
| 中土駅 | - | - | - |
| 北小谷駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
信濃松川駅 2.0 万/坪(昨年同期比 +354.7 ％)
信濃松川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.0万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +354.7％( +1.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 54.3年(昨年 58.3年から -6.9 ％減)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 34.8 坪から +160.9 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 45.4 坪から +10.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 26.0 分 → 2022年 30.0 分、+15.4 ％と増加)
安曇追分駅 53.6 万/坪(昨年同期比 +209.9 ％)
安曇追分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +209.9％( +36.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 45.8年から -48.5 ％減)。平均土地面積は 147.2 坪 (昨年 243.5 坪から -39.5 ％減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 43.9 坪から -32.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 45.8 年 → 2022年 23.6 年、-48.5 ％と大きく減少)
中萱駅 7.3 万/坪(昨年同期比 -73.7 ％)
中萱駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.3万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -73.7％( -20.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.3年(昨年 28.8年から +29.6 ％増)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 127.1 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 56.7 坪から -49.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 28.8 年 → 2022年 37.3 年、+29.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.5 分 → 2022年 13.5 分、+145.5 ％と大きく増加)
信濃森上駅 19.4 万/坪(昨年同期比 -43.9 ％)
信濃森上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.4万円/坪(5.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -43.9％( -15.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 35.3年から +36.9 ％増)。平均土地面積は 186.0 坪 (昨年 142.2 坪から +30.9 ％増)。平均建物面積は 65.8 坪 (昨年 31.8 坪から +107.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 35.3 年 → 2022年 48.3 年、+36.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.0 分 → 2022年 18.0 分、+38.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示