【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の東武桐生線 (太田駅～赤城駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.3万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -13.5％( -7.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2022年)に比べて +44.8％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 20.8年から +22.9 ％増)。平均土地面積は 141.9 坪 (昨年 95.1 坪から +49.2 ％増)。平均建物面積は 83.1 坪 (昨年 32.5 坪から +155.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。阿左美駅、相老駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三枚橋駅で昨年に比べ +346.9 ％、坪単価は 67.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(三枚橋駅、赤城駅)は +248.6 ％(坪単価 +32.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新桐生駅、太田駅)は -45.5 ％(坪単価 -26.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.8 年 → 2023年 25.6 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 35.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 32.1 ％ → 2023年 22.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった阿左美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +86.2％( +54.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.6万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -63.9％( -31.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武桐生線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太田駅 | 56.8万/坪 (22.6年/130坪) | 78.0万/坪 (16.8年/68.9坪) | 70.3万/坪 (13.6年/92.6坪) |
| 三枚橋駅 | 67.2万/坪 (12.3年/140坪) | 15.0万/坪 (48.5年/34.8坪) | - |
| 治良門橋駅 | 53.7万/坪 (19.5年/169坪) | 50.6万/坪 (21.3年/206坪) | - |
| 藪塚駅 | 21.2万/坪 (29.7年/108坪) | 26.2万/坪 (26.5年/57.5坪) | 24.3万/坪 (29.9年/144坪) |
| 阿左美駅 | 118万/坪 (37.0年/242坪) | 63.7万/坪 (3.0年/71.1坪) | 99.2万/坪 (26.0年/84.7坪) |
| 新桐生駅 | 17.6万/坪 (36.3年/177坪) | 48.7万/坪 (47.5年/71.1坪) | 51.0万/坪 (24.7年/55.1坪) |
| 相老駅 | 34.9万/坪 (19.5年/98.3坪) | 27.9万/坪 (36.2年/112坪) | 61.1万/坪 (21.9年/113坪) |
| 赤城駅 | 21.8万/坪 (38.5年/184坪) | 8.7万/坪 (25.5年/56.0坪) | 63.0万/坪 (0.5年/66.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三枚橋駅 67.2 万/坪(昨年同期比 +346.9 ％)
三枚橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.2万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +346.9％( +52.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 48.5年から -74.7 ％減)。平均土地面積は 139.5 坪 (昨年 34.8 坪から +301.1 ％増)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 16.6 坪から +152.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 48.5 年 → 2023年 12.3 年、-74.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 18.0 分 → 2023年 12.5 分、-30.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
赤城駅 21.8 万/坪(昨年同期比 +150.2 ％)
赤城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.8万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +150.2％( +13.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 25.5年から +51.0 ％増)。平均土地面積は 183.5 坪 (昨年 56.0 坪から +227.9 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 28.7 坪から +5.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.5 年 → 2023年 38.5 年、+51.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 16.0 分 → 2023年 19.0 分、+18.8 ％と増加)
新桐生駅 17.6 万/坪(昨年同期比 -63.9 ％)
新桐生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.6万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -63.9％( -31.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.3年(昨年 47.5年から -23.7 ％減)。平均土地面積は 177.5 坪 (昨年 71.1 坪から +149.6 ％増)。平均建物面積は 149.0 坪 (昨年 28.7 坪から +418.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 47.5 年 → 2023年 36.3 年、-23.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.0 分 → 2023年 24.0 分、+140.0 ％と大きく増加)
太田駅 56.8 万/坪(昨年同期比 -27.2 ％)
太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.8万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -27.2％( -21.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 16.8年から +34.0 ％増)。平均土地面積は 130.5 坪 (昨年 68.9 坪から +89.2 ％増)。平均建物面積は 73.9 坪 (昨年 33.7 坪から +119.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.8 年 → 2023年 22.6 年、+34.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 22.3 分 → 2023年 24.9 分、+11.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示