【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の東武桐生線 (太田駅～赤城駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.9万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -7.7％( -4.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 158 件(１年前(2021年)に比べて -11.2％( -20件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 17.7年から +18.7 ％増)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 92.7 坪から +10.9 ％増)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 43.8 坪から -13.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。太田駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは太田駅で昨年に比べ +17.6 ％、坪単価は 83.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(太田駅、三枚橋駅)は +5.9 ％(坪単価 +4.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(赤城駅、治良門橋駅)は -38.5 ％(坪単価 -27.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 19.8 ％ → 2022年 18.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 17.7 年 → 2022年 21.0 年、+18.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.6 ％ → 2022年 28.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.6 ％ → 2022年 37.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.6％( +12.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2021年)に比べて -13.8％( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった藪塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.4万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -29.5％( -12.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2021年)に比べて -21.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武桐生線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太田駅 | 83.9万/坪 (10.8年/75.5坪) | 71.4万/坪 (14.5年/79.1坪) | 66.9万/坪 (11.9年/77.9坪) |
| 三枚橋駅 | 57.3万/坪 (18.4年/131坪) | 60.8万/坪 (3.3年/78.9坪) | 67.0万/坪 (6.3年/88.4坪) |
| 治良門橋駅 | 51.7万/坪 (19.4年/157坪) | 75.1万/坪 (7.6年/85.1坪) | 62.1万/坪 (13.8年/150坪) |
| 藪塚駅 | 29.4万/坪 (25.2年/156坪) | 41.7万/坪 (22.7年/142坪) | 38.1万/坪 (23.3年/173坪) |
| 阿左美駅 | 34.5万/坪 (22.9年/107坪) | 39.1万/坪 (26.1年/126坪) | 65.9万/坪 (16.9年/76.9坪) |
| 新桐生駅 | 34.8万/坪 (35.8年/84.3坪) | 47.1万/坪 (20.4年/75.5坪) | 27.5万/坪 (24.2年/77.6坪) |
| 相老駅 | 41.0万/坪 (28.3年/87.9坪) | 53.7万/坪 (20.1年/79.8坪) | 37.3万/坪 (22.6年/83.8坪) |
| 赤城駅 | 37.5万/坪 (25.8年/138坪) | 69.1万/坪 (24.4年/136坪) | 29.9万/坪 (28.0年/97.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
太田駅 83.9 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.9万円/坪(25.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.6％( +12.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2021年)に比べて -13.8％( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 14.5年から -25.7 ％減)。平均土地面積は 75.5 坪 (昨年 79.1 坪から -4.5 ％減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 37.9 坪から -0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 14.5 年 → 2022年 10.8 年、-25.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 48.3 ％ → 2022年 59.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.2 ％ → 2022年 9.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.2 ％ → 2022年 1.9 ％)
三枚橋駅 57.3 万/坪(昨年同期比 -5.7 ％)
三枚橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.3万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -5.7％( -3.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.4年(昨年 3.3年から +450.1 ％増)。平均土地面積は 131.0 坪 (昨年 78.9 坪から +66.1 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 34.8 坪から -17.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 3.3 年 → 2022年 18.4 年、+450.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 37.5 ％)
赤城駅 37.5 万/坪(昨年同期比 -45.8 ％)
赤城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -45.8％( -31.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2021年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 24.4年から +5.7 ％増)。平均土地面積は 138.0 坪 (昨年 135.7 坪から +1.6 ％増)。平均建物面積は 40.7 坪 (昨年 41.8 坪から -2.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 28.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 ％ → 2022年 28.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 21.4 ％)
治良門橋駅 51.7 万/坪(昨年同期比 -31.2 ％)
治良門橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.7万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -31.2％( -23.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 7.6年から +154.2 ％増)。平均土地面積は 156.5 坪 (昨年 85.1 坪から +83.9 ％増)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 73.4 坪から -56.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 7.6 年 → 2022年 19.4 年、+154.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示