【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の上信電鉄上信線 (高崎駅～下仁田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.6万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.8％( +2.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 83 件(１年前(2023年)に比べて -56.5％( -108件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 24.0年から +3.4 ％増)。平均土地面積は 80.4 坪 (昨年 94.6 坪から -15.0 ％減)。平均建物面積は 45.6 坪 (昨年 53.2 坪から -14.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。吉井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは佐野のわたし駅で昨年に比べ +125.0 ％、坪単価は 45.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(佐野のわたし駅、吉井駅)は +83.4 ％(坪単価 +22.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西吉井駅、下仁田駅)は -84.8 ％(坪単価 -23.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.3 ％ → 2024年 24.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.3 ％ → 2024年 32.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.7 ％ → 2024年 27.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.8万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +5.5％( +4.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて -50.9％( -54件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった下仁田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.2万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.1％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 上信電鉄上信線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 高崎駅 | 89.8万/坪 (19.5年/66.3坪) | 85.1万/坪 (20.3年/82.5坪) | 81.7万/坪 (21.3年/79.6坪) |
| 南高崎駅 | 82.7万/坪 (11.5年/93.0坪) | 100万/坪 (0.9年/54.5坪) | 85.0万/坪 (0.8年/74.1坪) |
| 佐野のわたし駅 | 45.8万/坪 (17.0年/174坪) | 20.3万/坪 (46.8年/34.8坪) | 69.8万/坪 (11.4年/56.0坪) |
| 根小屋駅 | 8.2万/坪 (46.0年/116坪) | 30.6万/坪 (39.4年/123坪) | 50.5万/坪 (36.3年/90.8坪) |
| 高崎商科大学前駅 | - | - | - |
| 山名駅 | - | - | 66.1万/坪 (0.5年/90.8坪) |
| 西山名駅 | 9.2万/坪 (43.0年/21.2坪) | 12.0万/坪 (48.0年/63.5坪) | - |
| 馬庭駅 | 15.0万/坪 (39.0年/57.5坪) | 31.6万/坪 (27.5年/86.7坪) | 23.1万/坪 (27.9年/145坪) |
| 吉井駅 | 63.1万/坪 (0.13年/90.8坪) | 44.5万/坪 (18.9年/78.3坪) | 50.5万/坪 (17.5年/92.3坪) |
| 西吉井駅 | 4.4万/坪 (38.7年/180坪) | 38.3万/坪 (17.5年/67.0坪) | 39.9万/坪 (24.6年/77.9坪) |
| 上州新屋駅 | - | - | 42.9万/坪 (11.8年/84.7坪) |
| 上州福島駅 | 16.5万/坪 (39.0年/99.8坪) | 18.0万/坪 (41.5年/165坪) | 31.3万/坪 (30.3年/174坪) |
| 東富岡駅 | 30.9万/坪 (13.5年/79.4坪) | 36.7万/坪 (35.0年/201坪) | 30.8万/坪 (23.5年/115坪) |
| 上州富岡駅 | 24.3万/坪 (39.0年/100坪) | 39.0万/坪 (31.4年/99.8坪) | 28.7万/坪 (29.9年/120坪) |
| 西富岡駅 | - | 45.5万/坪 (26.6年/105坪) | 69.4万/坪 (0.5年/96.3坪) |
| 上州七日市駅 | - | 6.6万/坪 (30.8年/39.3坪) | 66.1万/坪 (0.6年/84.7坪) |
| 上州一ノ宮駅 | 6.8万/坪 (40.9年/73.1坪) | 26.6万/坪 (24.5年/135坪) | 14.9万/坪 (40.9年/114坪) |
| 神農原駅 | 8.4万/坪 (39.6年/143坪) | 12.1万/坪 (36.7年/60.5坪) | 13.6万/坪 (40.5年/156坪) |
| 南蛇井駅 | - | 15.4万/坪 (48.5年/173坪) | - |
| 千平駅 | - | - | 2.6万/坪 (43.3年/87.0坪) |
| 下仁田駅 | 3.2万/坪 (45.5年/51.4坪) | 17.0万/坪 (38.9年/168坪) | 5.9万/坪 (46.1年/71.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
佐野のわたし駅 45.8 万/坪(昨年同期比 +125.0 ％)
佐野のわたし駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.8万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +125.0％( +25.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.0年(昨年 46.8年から -63.6 ％減)。平均土地面積は 173.9 坪 (昨年 34.8 坪から +400.0 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 19.7 坪から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.8 年 → 2024年 17.0 年、-63.6 ％と大きく減少)
吉井駅 63.1 万/坪(昨年同期比 +41.9 ％)
吉井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +41.9％( +18.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -86.7％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.1年(昨年 18.9年から -99.3 ％減)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 78.3 坪から +15.8 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 33.9 坪から -8.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.9 年 → 2024年 0.1 年、-99.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.1 分 → 2024年 8.5 分、-23.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
西吉井駅 4.4 万/坪(昨年同期比 -88.6 ％)
西吉井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.4万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -88.6％( -33.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.7年(昨年 17.5年から +121.1 ％増)。平均土地面積は 180.0 坪 (昨年 67.0 坪から +168.7 ％増)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 29.8 坪から +92.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.5 年 → 2024年 38.7 年、+121.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.6 分 → 2024年 19.5 分、+33.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
下仁田駅 3.2 万/坪(昨年同期比 -81.1 ％)
下仁田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.2万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.1％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.5年(昨年 38.9年から +17.1 ％増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 167.6 坪から -69.3 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 31.2 坪から +16.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 38.9 年 → 2024年 45.5 年、+17.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 59.8 分 → 2024年 74.5 分、+24.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示