【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR相模線 (茅ケ崎駅～橋本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.5％( -5.1万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 245 件(１年前(2023年)に比べて +3.4％( +8件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 13.0年から +18.5 ％増)。平均土地面積は 41.8 坪 (昨年 42.9 坪から -2.6 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 35.9 坪から -0.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。入谷駅、相武台下駅、下溝駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは相武台下駅で昨年に比べ +18.8 ％、坪単価は 110 万円/坪となった。
上位 2 駅(相武台下駅、入谷駅)は +15.4 ％(坪単価 +14.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(厚木駅、香川駅)は -28.4 ％(坪単価 -33.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 6.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 6.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 13.0 年 → 2024年 15.4 年、+18.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.9 ％ → 2024年 29.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 48.1 ％ → 2024年 36.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった茅ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.3％( -8.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて +18.2％( +10件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった厚木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -38.4％( -44.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR相模線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 茅ケ崎駅 | 122万/坪 (17.3年/41.7坪) | 131万/坪 (12.8年/38.0坪) | 138万/坪 (12.2年/41.2坪) |
| 北茅ケ崎駅 | 129万/坪 (0年/32.3坪) | - | 92.2万/坪 (26.5年/30.3坪) |
| 香川駅 | 101万/坪 (14.5年/38.6坪) | 123万/坪 (6.5年/35.5坪) | 123万/坪 (13.1年/101坪) |
| 寒川駅 | 99.3万/坪 (11.6年/32.1坪) | 111万/坪 (10.9年/38.2坪) | 89.0万/坪 (17.5年/39.3坪) |
| 宮山駅 | 87.0万/坪 (3.7年/42.1坪) | 93.9万/坪 (11.3年/35.8坪) | 78.6万/坪 (15.0年/30.3坪) |
| 倉見駅 | 91.7万/坪 (6.0年/34.3坪) | 96.8万/坪 (5.0年/31.8坪) | 97.2万/坪 (6.0年/40.8坪) |
| 門沢橋駅 | 104万/坪 (0年/40.8坪) | - | 106万/坪 (13.7年/46.4坪) |
| 社家駅 | - | - | 108万/坪 (4.5年/37.8坪) |
| 厚木駅 | 70.5万/坪 (35.0年/233坪) | 114万/坪 (7.3年/69.1坪) | 117万/坪 (25.5年/50.7坪) |
| 海老名駅 | 115万/坪 (10.8年/36.5坪) | 120万/坪 (15.7年/48.9坪) | 112万/坪 (12.1年/41.3坪) |
| 入谷駅 | 110万/坪 (0年/40.1坪) | 98.3万/坪 (13.0年/38.9坪) | 83.8万/坪 (16.3年/31.0坪) |
| 相武台下駅 | 110万/坪 (11.4年/68.1坪) | 92.4万/坪 (8.2年/42.9坪) | 85.1万/坪 (15.8年/41.1坪) |
| 下溝駅 | 85.7万/坪 (23.0年/35.5坪) | 77.8万/坪 (14.0年/39.8坪) | 46.5万/坪 (43.5年/40.1坪) |
| 原当麻駅 | 106万/坪 (12.1年/36.5坪) | 110万/坪 (8.5年/41.5坪) | 96.6万/坪 (12.3年/35.2坪) |
| 番田駅 | 95.2万/坪 (14.0年/35.1坪) | 90.4万/坪 (15.0年/39.5坪) | 97.3万/坪 (5.4年/37.3坪) |
| 上溝駅 | 105万/坪 (16.5年/43.1坪) | 102万/坪 (14.2年/39.1坪) | 98.9万/坪 (14.7年/40.6坪) |
| 南橋本駅 | 113万/坪 (20.8年/93.4坪) | 116万/坪 (9.6年/76.3坪) | 126万/坪 (3.0年/35.3坪) |
| 橋本駅 | 95.1万/坪 (20.0年/41.2坪) | 101万/坪 (18.1年/42.6坪) | 91.8万/坪 (18.7年/57.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
相武台下駅 109.7 万/坪(昨年同期比 +18.8 ％)
相武台下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.8％( +17.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 8.2年から +39.6 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 42.9 坪から +58.8 ％増)。平均建物面積は 37.5 坪 (昨年 32.9 坪から +14.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.8 分 → 2024年 7.2 分、-33.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 60.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.2 年 → 2024年 11.4 年、+39.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
入谷駅 110.2 万/坪(昨年同期比 +12.1 ％)
入谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +12.1％( +11.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 13.0年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 38.9 坪から +2.9 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 35.5 坪から -10.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 13.0 年 → 2024年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.5 分 → 2024年 15.0 分、+76.5 ％と大きく増加)
厚木駅 70.5 万/坪(昨年同期比 -38.4 ％)
厚木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -38.4％( -44.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 7.3年から +377.3 ％増)。平均土地面積は 232.9 坪 (昨年 69.1 坪から +237.2 ％増)。平均建物面積は 453.8 坪 (昨年 51.4 坪から +782.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.3 分 → 2024年 4.0 分、-67.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 7.3 年 → 2024年 35.0 年、+377.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
香川駅 100.8 万/坪(昨年同期比 -18.3 ％)
香川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.3％( -22.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -23.1％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 6.5年から +121.8 ％増)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 35.5 坪から +8.7 ％増)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 30.5 坪から +8.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.5 分 → 2024年 12.7 分、-17.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 10.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.5 年 → 2024年 14.5 年、+121.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 76.9 ％ → 2024年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示